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NEC、新山梨県立図書館の図書館システムを構築~ ICタグやクラウドサービスにより、最先端の図書館を整備 ~

2012年11月9日
日本電気株式会社


「おくだけサーチ」のイメージ(画面は、はめ込み画像です。)「おくだけサーチ」のイメージ(画面は、はめ込み画像です。)



<本事例の詳細情報>
http://www.nec.co.jp/kokyo/products/data/tosho_yamanashi.pdf


NECは、RFID(無線ICタグ)やクラウドサービスなど最新のソリューションを活用し、新山梨県立図書館の図書館システムを構築しました。
新山梨県立図書館は、すべての県民に親しまれ、県民とともに成長・発展していく「山梨県民図書館」を目指して11月11日に、新たにオープンする図書館です。

新山梨県立図書館は、所蔵資料約80万点にRFIDを貼付し、貸出管理や蔵書点検などの図書館業務から、自動貸出機や予約棚システム(e-棚)(注1)などの利用者サービスまで、全面的にRFIDを採用します。
また、図書を専用の端末に置くだけでその図書の情報や関連する本を紹介する、新しいスタイルの検索システム「おくだけサーチ(注2)」も導入しました。「おくだけサーチ」は図書に貼付されたRFIDを読み取ると、表紙画像やタイトル等の情報を表示するとともに、図書館が所蔵している関連図書の一覧も自動的に表示します。また、順番に表示される新着図書の表紙画像にタッチして同様の検索を行うことも可能です。
従来の蔵書検索システムは、はじめにキーワードの入力が必要であるため、目的のタイトル名や著者名が明確でないと活用が難しい面がありました。「おくだけサーチ」では、タイトル名や著書名が明確でなくても簡単な操作で、利用者にとって未知の関連図書を発見することが可能であり、利用者へ新たな価値をもたらすことが期待できます。

NECは、公共図書館向けの図書館システムをクラウドサービスで提供する「GPRIME for SaaS(ジープライム フォー サース)/図書館」に、新たにこの検索機能を追加し、実現しました。
この他、新山梨県立図書館は、電子書籍の貸出サービスを開始します。利用者はインターネットから電子書籍を検索して貸出・閲覧できるようになる他、館内においては、インターネットが利用できる利用者パソコンのほか、NEC製のタブレット型端末で貸出・閲覧できる環境を整備しています。

NECが構築した図書館システムの概要は次のとおりです。
  1. RFIDを全面的に採用し、業務の効率化と利用者の利便性向上を実現
    • 約80万点の所蔵資料に、RFIDを貼付。
    • 図書館業務においては、貸出管理、蔵書点検、持出防止などにRFIDを活用し業務の効率化とスピードアップを実現。
    • 利用者サービスにおいては、自動貸出機や、予約棚システム(e-棚)などでRFIDを活用し、利便性を向上。
    • 図書を置いたり、画面上の表紙画像にタッチするだけでその図書の情報や関連する図書を紹介する新しいスタイルの検索システムを導入。


  2. 電子書籍の貸出サービスを提供
    • 利用者が保有するiOS、Androidなどのタブレット端末やPCにより、電子書籍の貸出・閲覧が可能。
    • 館内においては、インターネットが利用できる利用者パソコンのほか、NEC製のタブレット型端末で貸出・閲覧できる環境を提供。
    • 端末の貸出管理が容易に行えるよう、図書館システムによる貸出管理も実現。


  3. 館内向け情報システムを整備
    • 館内のPC席、AV視聴席、学習席の利用について、座席の申し込みや、PC席の利用時間の管理が可能な「座席管理システム」を導入。
    • 書庫出納資料(注3)の到着案内など、館内の大型ディスプレイに図書館システムの情報を提供する「デジタルサイネージ連携機能」を実現。
    • 業務用端末や、自動貸出機等の端末は住基カード(注4)の認証に対応。利用者は、図書館利用カードだけでなく住基カードでも貸出等のサービスを受けることが可能。


  4. インターネットを活用した情報システムを充実
    • 山梨で、「学ぶ」「暮らす」「働く」「訪れる」をテーマに様々な情報提供をする地域情報のポータルサイトを構築。
    • 県立図書館と市町村図書館の相互貸借を支援する「総合目録システム」を構築し、県内の図書館の所蔵情報の共有を実現。
    • 県内の大学図書館や国立国会図書館を対象に図書の横断的な検索が可能な「横断検索システム」を実現。
    • 山梨県立図書館が所有する貴重資料をデジタル化して公開する「デジタルアーカイブシステム」を構築。

昨今、全国の公共図書館においては、厳しい行財政環境の中で住民の満足度を高める運営を行うために、様々な改革が必要とされています。NECは、最新のIT技術により多様化する利用者のニーズに応えることで、新山梨県立図書館のサービス向上に貢献していきます。



以上


(注1) RFIDによる位置検知機能を持つ本棚により、予約した図書がある場所を簡単に見つけて受け取ることができるシステム。

(注2)「おくだけサーチ」は、山梨県立図書館における検索システムの呼称です。
NECは、「HS検索システム」として販売しています。

(注3) 利用者の求めに応じて閉架書庫から出庫される資料。

(注4) 一部市町の住基カードが対応可能


本事例の詳細情報

本件に関するお客様からの問い合わせ先

NEC 公共ソリューション事業部第五ソリューション部 金沢
TEL:03-3798-6228
E-Mail:sw@fcs.jp.nec.com

私たちNECグループは、
「人と地球にやさしい情報社会をイノベーションで実現する
グローバルリーディングカンパニー」を目指しています。

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