2012年10月23日
日本電気株式会社
NECは、英国インペリアル大学とスマートシティ分野で共同研究を行います。インペリアル大学とNECは、水資源の有効活用をICTで実現するスマートウォーターマネジメント(Smart Water Management)を研究するためのプロジェクトを立ち上げることでこのほど合意しました。インペリアル大学の研究室にNECの研究者を派遣し共同研究を推進します。これによりインペリアル大学とNECは、水資源の有効活用と、エネルギー効率が高く環境に優しい水道インフラの実現を目指すものです。
インペリアル大学は英国最大の工科大学であり、スマートシティ分野の研究では産学協同プロジェクトをいち早く推進するなど、世界最先端の学術機関です。共同プロジェクトのリーダーとなるDavid Gann教授は、同大学のビジネススクール、および都市環境エンジニアリング部門の座長を勤める、スマートシティ分野における世界的権威です。
「今日の気象変動などの影響により、水資源の有効活用・管理が一層求められている。NECとインペリアル大の研究は、スマートウォーターマネジメント/ICTを活用した水資源の有効活用・管理につながるものであり、この共同研究の成果が世界中の都市で使われることだろう。」
Professor David Gann CBE, Deputy Principal for Research and Business Engagement, Imperial College Business School
「この共同研究は、NECのICT、クラウド/ビッグデータ技術やセンシング技術・ノウハウと、インペリアル大学の優れたセンシングやモデリング技術など豊富な学術研究を組み合わせるという優れたものとなるだろう。この研究により、ほぼリアルタイムに近い形で水供給網の管理が行えることになる。例えば、漏水や電力の削減、水質向上など、水資源の課題を解決し、老朽化する水道インフラの改善や信頼性・耐久性の向上を実現するだろう。」
Dr. Ivan Stoianov, Project Principal Investigator from the Department of Civil and Environmental Engineering, Imperial College London.
「センシングや制御技術の活用により、水道インフラにおける問題回避や問題発生時の迅速な対応が容易になる。この共同研究は、水ビジネスにおける新たなステップとなることだろう。」
Dr. Julie McCann, Principal Investigator from the Department of Computing, Imperial College London.
「インペリアル大学とのコラボレーションを通じて、社会に貢献できることは大変光栄である。NECでは研究成果をもとに事業化を図る。今後、研究が軌道に乗れば、他のスマートシティ領域にも展開することも検討している。」
西直樹 NECグリーンプラットフォーム研究所長
「水は、世界中で希少な資源となりつつあることから、ICTを活用したエネルギー効率の高いウォータマネジメントシステムの開発は不可欠であり、また環境への影響を抑え二酸化炭素排出量の削減に貢献するものである。本共同開発のように、英国は今後も、同じ目的を持った世界中のパートナーとスマートテクノロジーの開発を行っていく。この新しいパートナーシップの成功を祈り、成果を楽しみにしている」
Lord stephen Green, Minister of State for Trade and Investment
NECは、スマートシティ事業をブラジルや中国など世界各地に展開しています。クラウドサービス基盤、エネルギー、セキュリティなど当社の技術やノウハウを活用した様々なソリューションを有しており、これらを活用して更にスマートシティ事業をグローバルに推進する考えです。
以上
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