参考:用語解説
※1 モジュール型データセンター
データセンターの構築を迅速に行い、かつ事業規模に合わせてスケーラブルに運用できることから、輸送用のコンテナを利用してデータセンターを構築する方法が普及してきている。しかし、ISO規格の輸送用コンテナは幅が2.5mであるため、通常の19インチラックを設置するには狭いため、コンテナそのものを用いるのではなく、3m幅程度の箱型ボックスを組み立てて、データセンターを構築するケースが増えている。このようなボックスによるデータセンターをモジュール型データセンターと呼ぶ。
※2 気化冷却器
水が蒸発する際に周囲の熱を奪う原理を利用して、空気を冷却する装置。
※3 熱交換器
一般的には、温度の高い物体から低い物体へ効率的に熱を移動させる機器であり、液体や気体などの流体を扱う。本発表では、サーバー室から戻ってくる温かい空気の熱を、外気に移動して排出する装置として使用している。
※4 レプリカ
サーバーやストレージに蓄積されたデータを、これらの装置の故障時のデータ保全や、データへのアクセスの負荷分散を行うため、同一データを異なる装置に配置したものをレプリカと呼ぶ。
※5 PUE
業界団体であるグリーン・グリッド(The Green Grid)が提唱する、データセンターにおける設備のエネルギー効率を示す指標の一つ。データセンター全体で消費される電力を、データセンター内のIT機器で消費される電力で割った数字で示される。1.0に近いほど、IT機器以外に消費している電力が少ないことから、データセンターとして理想的であることを示している。