2012年7月9日
日本電気株式会社
NECは、ネットワークサービス制御基盤製品「NC7000-CC」の機能を強化し、本日より通信事業者向けに販売を開始します。
「NC7000-CC」は、ネットワーク制御の標準プロトコルであるSIP(Session Initiation Protocol)や認証・課金の標準プロトコルであるDIAMETERを介して、ネットワーク内の通信資源や管理情報を、Webなどの各種サービスから自在に扱う機能をもつサービス基盤製品です。
このたびの機能強化により「NC7000-CC」は、IMS標準(
注)に基づくサービス競合判定機能を搭載しています。本機能は、電話の発着信時に自動起動する複数のサービスから適切なサービスを決定するもので、国際標準である3GPP IMS規格にて規定されるSCIM(Service Capability Interaction Manager)機能に相当します。本機能を簡易な設定で実現することにより、新規サービスの追加時でも、既存のサービスの設定変更に伴うプログラムの追加開発が不要になります。
「NC7000-CC」は、Webサービス基盤およびフロント/バックエンドのデータベースサーバと合わせて、ネットワークサービスのプラットフォームシステムとなるものです。本システムは、既存の機能を共通部品として利用しながら、新機能を追加するだけで新しいWebサービスを開始できるため、テレコム系とWEB系サービスをマッシュアップ(融合)した新しいコミュニケーションサービスの開発を加速します。
なお、NECは、株式会社エヌ・ティ・ティ・ドコモ(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:加藤薫、以下 ドコモ)に上記サービスプラットフォームシステムを納入しました。ドコモ提供のサービスとして、SIPベースで「声」のメッセージを配信する「声の宅配便(R)」や、災害時にもWebベースで音声ファイルを配信する「災害用音声お届けサービス」、音声認識による外国語翻訳を行う「通訳電話サービス」に利用されています。
今後、LTEやスマートフォンの拡大に伴い、Webやクラウドと融合した新しいモバイルサービスが求められ、次世代の高速なコミュニケーションサービスをタイムリーに提供する必要が高まります。
NECは今後も、通信事業者向けサービスプラットフォームと高度なコミュニケーションサービスを提供するソリューションプロバイダとして、製品開発に取り組んでまいります。
以上
(注) IMS標準
固定電話網や携帯電話網の間で、回路スイッチやパケットスイッチベースなど異なっていた公衆通信サービスを、IP技術やインターネット電話のプロトコルであるSIP(Session Initiation Protocol)で統合し、マルチメディアサービスを実現させる通信方式。
* 「声の宅配便」は(株)NTTドコモの登録商標です。
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