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NEC、生態系・生物多様性の保全に向けた活動を強化~ 谷津田再生による生態系変化調査、自社拠点での絶滅危惧種の生息環境改善 ~

2012年6月26日
日本電気株式会社


NECは、生態系・生物多様性の保全に向けた活動の一環として、霞ヶ浦流域の谷津田()を再生する「NEC田んぼ作りプロジェクト」を、特定非営利活動法人アサザ基金(所在地:茨城県牛久市、代表理事:飯島博)と協働で2004年度から実施しています。

同プロジェクトでは、2011年度から新たに茨城県牛久市の谷津田を再生するにあたり、復田前後での生態系の変化を確認するため、2010年度の休耕田の状態と、2011年度の復田開始後にトンボを主要指標とした生物調査を実施した結果、以下のとおり生態系の改善が見られました。

  1. 復田エリアでの変化
    耕作放棄地で雑草が密集していた場所が復田されて水面が現れたことで、植生豊かな沼地を好むトンボおよび広い水面を好むトンボが増加。
     種類 2010年度2011年度
    植生豊かな沼地を
    好むトンボ
    ホソミオツネントンボ 0 11
    アオモンイトトンボ 0 24
    広い水面を好む
    トンボ
    シオカラトンボ 2 42
    アキアカネ 1 11
    (単位:匹)


  2. その他エリアでの変化
    谷津田周辺の雑木林を整備したことで空間ができ、林内を好むトンボが増加。
     種類 2010年度2011年度
    林内を好むトンボ マユタテアカネ 5 38
    ノシメトンボ 97 205
    (単位:匹)

また、過去に霞ヶ浦がトキの最大の生息地であったことから、同プロジェクトでは、100年後のトキの野生復帰を目指し、トキにとって充分な餌量(75kg/年)となるような谷津田の改善を目指しています。このたび、新たにトキの餌量を調査した結果、目標の平均4g/㎡に対して、2011年度の実績は平均1.5g/㎡でした。NECでは、今後も復田エリアの拡大に加え、ビオトープや草地などトキが棲める環境作りを意識した谷津田の再生に取り組んでまいります。

あわせて、NECでは、自社拠点における生物多様性への配慮を強化すべく、NEC我孫子事業場内の「四つ池」周辺での生息が確認されている絶滅危惧種「オオモノサシトンボ」の生息環境の改善に、地域の水生生物保護団体と連携して今年度から本格的に取り組みます。主な施策内容は以下のとおりです。

  1. オオモノサシトンボ繁殖のための廃材を利用した簡易ビオトープの設置
  2. 「四つ池」におけるブルーギルなど外来魚の駆除
  3. 従業員の意識啓発に向けた生き物調査やビオトープ作りなどの生物多様性関連イベントの実施
NECでは、2010年6月に発表した「NECグループ環境経営行動計画2017/2030」の柱の1つとして「生物多様性の貢献」を掲げ、「NECグループ生物多様性行動指針」に基づいた活動を展開しています。NECでは今後も、(1)事業活動における生物多様性への影響を低減する、(2)生物多様性の保全に貢献するITソリューションを提供する、(3)生物多様性に貢献する社会貢献活動(NEC Make-a-Difference Drive)を拡大するという3つの方向性により生物多様性の貢献に取り組んでまいります。


以上


(注) 谷地にある湿田のこと。多様な種の植物の生育、昆虫や小動物の生息に適した環境であり、豊かな生態系が形成されている。


本件に関するお客様からのお問い合わせ先

NEC CSR・環境推進本部 環境推進部
電話:03-3798-6617
E-mail:info@eco.jp.nec.com

私たちNECグループは、
「人と地球にやさしい情報社会をイノベーションで実現する
グローバルリーディングカンパニー」を目指しています。

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