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NECプラットフォームズ(株) - 導入事例
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NECプラットフォームズは、NECグループの社会ソリューション事業をハードウェアプラットフォームで支える中核ものづくり会社です。 その成功事例をご紹介します。 |
業種 | 製造業 | 業務 | アクセスデバイス事業 |
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ICTシステム機器の開発、製造、販売、設置、保守及びシステムソリューションにより、NECグループの社会ソリューション事業をハードウェアプラットフォームで支えるNECプラットフォームズ株式会社(以下、NECプラットフォームズ)では、2008年度(当時、NECアクセステクニカ)、まず、ある製品グループでのOSSライセンス教育からOSSライセンス・コンプライアンスに取り組んできました。
その後、現在のアクセスデバイス開発事業部のソフトウェア(SW)統括部隊全体で、2011年度より、毎年のように掛川事業所にてOSSライセンス教育・OSSライセンスと著作権法セミナーを開催し、開発要員の底上げを推進しつつ、Black Duck Protexを運用し、開発管理プロセス改善支援サービスでの「クリア状況報告書」をベースにカスタマイズした帳票で利用OSSの管理運営を確立しています。
ご利用サービス |
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背景
「今後の開発において、OSSをもっと取り入れていかないと開発スピードで他社に負けてしまう。
でも、その前にOSSのことをちゃんと勉強しないといけない」
というソフトウェア開発部長の一声で、2011年2月から検討をスタートした。
![OSSをもっと、取り入れていかないと他社に負けてしまう](/oss/osslc/NECPF/DevWithOSS.png)
活動の進め方
![](/oss/osslc/NECPF/rachi.jpg)
OSSライセンスのコンプライアンス活動を推進するに当たって、一人で責任を抱えてしまい、活動が停滞してしまうことを回避するため、活動の進め方の基本方針として、
開発グループ・品質グループ・スタッフで、責任の細分化と明確化
とし、以下のステップを踏むことにしました。
A) OSSを正しく理解する
B) みんなを巻き込む
C) 会社の仕組みにする
集合教育で、A) OSSを正しく理解し B) みんなを巻き込む
OSSを正しく理解し、みんなを巻き込むために、NEC OSS推進センターの「OSSライセンスと著作権法」セミナーの開催企画し実施。
- 2011/4 掛川で 開発者に 教育実施
- 2012/2 我孫子で 開発者に 教育実施
- 2012/2 掛川で 品質保証と知財部含め 教育実施
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以降は、最新動向や新人向けに実施
C)会社の仕組みにする
設計・出荷審査部門との連携(流れを作る)
開発部門のローカルな仕組みを作っても、開発部門の負担が大きく長続きしません。そのうち、守ってくれなくなります。
また、新たな仕組みを作ることも負担が大きくなり現実的ではありません。既存の仕組みにうまく統合することが肝要です。
そのため、全社の仕組みとして、品質保証部の審査制度に乗せる方針を選択しました。
これにより、各担当者の責任の分散化が可能となり、長続きする現実的解となっています。
具体的には、以下のような品質保証部の審査制度に二つの報告書を追加し、チェックする仕組みとしました。
![](/oss/osslc/NECPF/QAflowWithOSScheck.png)
審査用の帳票作成
上記、品質保証部の審査制度で組み込むチェックの仕組みで使用する帳票は、NEC OSS推進センターの開発管理プロセス改善支援サービスで提供されている「(OSSライセンス)クリア状況報告書」をベースに「ライセンス利用予定報告書」と「ライセンス利用報告書」を作成しました。
![](/oss/osslc/NECPF/sheets.png)
強い流れを作る
品質保証部の審査制度に乗るにしても、開発設計者が、上記帳票を記入するのは、なかなか大変です。
ルールを作成しただけ、Protexを導入しただけでは、動いてくれません。
そこで、共通Gが開発者をサポートを行い、使い方を教え、使われ方を確認し、より確実に抜けや漏れを防いでいます。時には、代わりに帳票を記入・作成してあげることもありました。
![](/oss/osslc/NECPF/commonG.png)
つまり、
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設計者は帳票作成後、審査会に提出前に、共通Gでチェックするようにします。
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共通Gでわからないことがあれば、共通Gから、OSS推進センターに問い合わせます。
※ 活動支援アドバイス・サービス相当
このように開発者に親身にサポートすることにより、共通Gには、OSS対応のノウハウが蓄積され、各開発が、審査に参加する強い流れを実現しています。
![](/oss/osslc/NECPF/StrongSupport.png)
対応ノウハウの水平展開
共通Gが設計者と品質保証部の間に入り、ノウハウを蓄積することによって、以下のように集まったノウハウを事業部内で情報共有し、全体の底上げに役立っています。
![](/oss/osslc/NECPF/KnowHowSite.png)
活動の足あと
2011年度から2015年度まで、時間をかけて、少しずつ周りを巻き込み、改訂を重ね、スキルアップとノウハウの蓄積を繰り返して来ました。
今では、独自のミニ教育も実施できるようになりました。
![](/oss/osslc/NECPF/NECPFtimeline.png)
最後に聞いてみました。
- Q1 活動を推進する上でのポイントは何でしたか?
- A1
ライセンス違反した場合のデメリットを、みんなに共有してもらうことです。
そのために、専門家による教育の場をうまく活用することだと思います。
実際、当時素人の私が説明して回っても、納得してくれる人はいなかったと思います。
お客様プロフィール
NECプラットフォームズ株式会社 (NEC Platforms, Ltd.)
所在地 | 〒101-8532 東京都千代田区神田司町2-3 (東京本社) |
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設立 | 1918年(大正7年)2月8日 |
資本金 | 103億3,100万円 |
従業員 | 連結 5,429人、単独 4,057人(2015年4月) |
事業内容 | ICTシステム機器の開発、製造、販売、設置、保守及びシステムソリューション |
URL | https://www.necplatforms.co.jp/ |
掛川事業所のご紹介
所在地 | 〒436-8501 静岡県掛川市下俣800番地 |
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事業内容 | ホームゲートウェイ製品、アクセスネットワーク製品、車載電子機器などの多様な製品の開発生産 |
関連リンク
(2015年11月1日)