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肥大化したファイルサーバの見える化、スリム化、健全化を実現し、20%のITリソース使用量削減を見込む
業種 | 建設・不動産 | 業務 | 共通業務 |
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製品 | 運用管理,セキュリティ,情報分析/ビジネスインテリジェンス | ソリューション・サービス | 文書・コンテンツ管理ソリューション,情報活用ソリューション・BI,セキュリティソリューション |
竹中土木様では、過去の建設プロジェクト情報を活用するために膨大なファイルをサーバに蓄積。ファイルサーバの肥大化により、投資コストや運用コストの増大、検索性の低下などの問題が顕在化していました。そこで、迅速かつ適切に情報資産を活用するため、NECのファイルサーバ整理ソフト「Information Assessment System」(以下NIAS)を導入。ファイルサーバの利用状況の見える化、情報鮮度に応じたスリム化、適切なアクセス権限設定を維持することにより健全化を実現。先行導入した検索ソフト「InfoFrame Enterprise Search」(以下IES)と併せて、ITリソース有効活用によるコスト削減と情報検索の高速化を実現しています。
土木分野を基軸に社会資本の整備で貢献する竹中土木様では、各プロジェクトの施工管理情報などを有効活用するため、情報資産をファイルサーバに蓄積してきました。
「情報資産活用のため、蓄積してきたファイル数は250万にも上っていました。しかし、ファイルの内容をよく見ると、重複したファイルが多くあることや、オリジナルと更新版のファイルが複数存在していたり、長年使われていないファイルがあったりと、不要と思われるファイルが多数存在していました。これだけ未整理のファイルがあると、ストレージ増設コストや運用コストの増加、情報検索速度の低下、情報システム部門の運用負荷の増大など、さまざまな問題が起こってきます。
そこで、欲しい情報へ早く到達し業務に活用したいという社員の声に応えるため、先行して検索ソフトIESを導入。さらに、情報のライフサイクルを管理し、迅速かつ適切に情報資産を活用できるようにすると同時に、ファイルサーバを集約するためファイルサーバ整理ソフトの導入を検討することにしました」と情報システム部 部長の松田 美孝氏は語ります。
竹中土木様では、早速ファイルサーバ整理ソフトの比較検討を進め、NECのNIASの導入を決定しました。
「検索ソフトのIESについては、ファイルサーバ内に散在している業務文書を素早く一括検索できる点を評価しました。機能とコストのバランスも優れており、製品を試用して、効果を実感した上で導入を決めました。
また、ファイルサーバ整理ソフトに関して、NIASはこちらの求める機能をすべて備えていました。特にアクセス権限棚卸や修正が簡単にできること、ファイルの自動整理ができること、容量増加の予測ができること、高速に動作することなどを評価しました。
また、検索と整理が同じ会社のソフトであれば整合性がありますし、ファイルサーバの検索と整理の両方ができる製品はほかになく、運用面での十分なサポートも期待できます。いろいろな要素を総合的に判断し、最終的にNIASに決定しました」(松田氏)
NIASを導入し、見える化、スリム化、健全化の機能を活用
竹中土木様は、将来的な拡張を踏まえて、ファイルサーバiStorageによる10テラ規模のストレージ環境を整備。複雑になっているフォルダ構成を業務実体に合わせて見直すことで、フォルダ構成を半減したシンプルな構成に再編しました。
そして、IESの導入によりファイルサーバ内の情報検索環境を整えるとともに、運用管理コストの削減と情報整理促進のためにNIASを導入しました。
竹中土木様では、NIASの見える化機能によりファイルサーバの肥大化状況を把握。重複排除などの適切な対策を講じています。また、スリム化機能を使い、ユーザ部門と情報システム部で連携してファイル整理を行うとともに、一定期間経過したデータは自動的に二次ストレージに移動するなど、ストレージの肥大化を抑制しています。
さらに、アクセス権限の可視化と再設定機能などを利用して、退職者データの整理や、人事異動の際のアクセス権限再設定を進めています。
2012年2月のNIAS導入後の成果について、松田氏は次のように述べます。
「見える化機能でファイルサーバの中身を調べたところ、重複だけで150ギガものデータがありました。これは当然半減できます。またメンテナンス担当者不明の退職者のデータも5%を占めていました。こうした整理の積み重ねが重要であり、最低でもITリソースの10%の使用量削減を狙っています。導入後は見える化による効果もあってデータの増加率も鈍化しており、予想では20%の削減も可能ではないかと考えています。NIASがあればデータの増え方の傾向がわかり、将来的な予測もできるので、経営的に最適なタイミングでの情報投資判断が可能になります。
また、アクセス権の設定は、これまでコアのサーバを直接触って修正していました。人事異動の度にアクセス権の設定を確認・見直す作業が非常に煩雑で多くの時間を割いていましたが、NIASで簡単に設定できるようになりました。設定時のミスも減りコンプライアンスやセキュリティの観点でプラスですし、情報システム部門の運用負荷も大幅に減りました」
一方、検索ソフトIESについても、効果を語ります。
「従来は、ファイルサーバの標準機能でしか検索できなかったものが、4つの拠点単位、全社と様々な単位でファイルが検索できるようになり、非常に便利になりました。また検索スピードが向上し、蓄積したファイルの活用も進みユーザも本来の業務に費やせる時間が増えました」
竹中土木様では、現在、社員の意識改革を進めています。
「部門長から担当者へと整理作業が下り、担当者も自分の部署は自分の部署で、自分のファイルは自分で、という意識を持つようになってきました。これもファイルの状況が目に見えるからこそ実現可能になりました。今後は、さらに啓蒙活動を推進していきます。またNIASの自動整理機能を利用し、10年を区切りとして、一次ストレージからアーカイブ領域の二次ストレージへと、自動的にデータを整理する方法を検討し、運用コストをかけずに投資コストを削減することを考えています」(松田氏)
最後に松田氏は、NECについて、こう評価します。
「これからユーザとしての声をどんどん発信していきます。NECにはよりユーザ視点での改良を進めてもらい、互いにレベルアップしていければと考えています」
竹中土木様のプロジェクトでは、ユーザ視点の使いやすさと、少数精鋭で努力されている情報システム部門の負荷軽減を考慮して進めるようにしました。
検索ソフトIESとファイル整理ソフトNIAS導入、双方のプロジェクトに関与させていただきましたが、例えばIESはファイルサーバの運用ポリシーに合わせて拠点単位で検索できるようにするなど、ユーザ本位のシステムになったのではないかと考えています。また、NIASはバージョンアップの際にはアクセス権限の可視化・設定という健全化の機能も加わり、お客様にもこの点を高く評価していただきました。
今後も、より便利な運用管理方法のご提案を行うと同時に、ユーザのご要望を積極的にうかがい製品へ反映するなど、常にお客様と緊密な連携を保ちながら、改良、改善を加えていきたいと考えています。
所在地 | 〒136-0075 東京都江東区新砂一丁目1番1号 | |
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設立 | 1941年6月25日 | |
資本金 | 70億円(2012年4月現在) | |
従業員 | 1,017名(2012年1月1日現在) | |
事業内容 | 土木工事及び建築工事の請負、設計及び監理 、不動産関連業務、地域・都市・海洋開発及び環境整備事業、前各号の業務に係わるエンジニアリング、マネジメント及びコンサルティング業務 | |
URL | http://www.takenaka-doboku.co.jp |
(2012年10月30日)