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株式会社 大丸松坂屋百貨店様

店舗とECのIDを統合して実現する
伝統を持つ百貨店ならではの新しいお客様体験

業種:
  • 卸売・小売業・飲食店
業務:
  • 営業・販売
  • マーケティング
製品:
  • その他
ソリューション・サービス:
  • 共通業務/CRM
  • 共通業務/その他

事例の概要

課題背景

  • 既存ECは機能が限定的で店舗で実施しているサービスなどを反映できなかった
  • 店舗とECを問わず、お客様の行動をシームレスに把握し、理解を深めたい
  • 複雑化しているシステム構成をシンプルにし、開発などにかかる工数を削減したい

成果

百貨店ECに求める機能を実現

百貨店として重視しているギフトのための機能など、豊富な機能とカスタマイズ性の高さで求める機能を備えたECを開発できた

1つのIDでECやお得意様向けのクローズドサイト、アプリにログイン

ECやお得意様向けのクローズドサイト、ポイント管理やクーポン配信などを行うアプリのIDを統合。店舗とECを横断してお客様を理解し、新しい提案を行う体制が整った

他サービスと共有できる機能を共通基盤化

「会員判定」など、百貨店独自のサービス機能を独立させ、共通基盤化。新サービスの開発やシステム改修などの際の工数を削減

導入ソリューション

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大丸松坂屋百貨店様の新ECの構成

「NeoSarf/DM」によってECサイト「大丸松坂屋オンラインストア」を構築。さらに大丸松坂屋オンラインストアと、 お得意様向けのクローズドサイトである「コネスリーニュ」、「大丸・松坂屋アプリ」のIDを統合した。また様々なサービスに共通するシステム機能は共通化している。

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事例の詳細

導入前の背景や課題

株式会社 大丸松坂屋百貨店
本社 経営戦略本部
DX推進部 デジタル事業推進担当
部長
金井 庸一 氏

DXの目的は事業ドメインを変革

高級感のある空間に世界中から集められた様々な商品。そこでお客様は買い物を楽しむ。百貨店は私たちに特別な体験を提供し続けています。しかし、人々のライフスタイルや価値観の変化と共に百貨店に対するニーズも変わっています。

そのような変化に対応するため、老舗百貨店である「大丸」と「松坂屋」を運営している大丸松坂屋百貨店様は「5年先の『未来定番生活』を提案する。」というビジョンを掲げて、新しい特別な体験、特別な価値をお客様に提供することを目指しています。

DXもそのためです。「新しいお客様に、新しい方法で、新しい価値を提供していく──。私たちにとってDXは事業ドメインを変革するための重要な取り組みです」と同社の金井 庸一氏は言います。

株式会社 大丸松坂屋百貨店
本社 経営戦略本部
DX推進部 デジタル事業推進担当
マネジャー
竹下 健司 氏

メタバース上に店舗を展開するなど、同社のDX施策は多岐にわたりますが、ECの強化も重要な施策の1つです。「当社のお客様の多くは店舗での買い物が中心ですが、これからはECでも同じように買い物を楽しんでいただきたい。ECを利用いただければ、たとえば店舗のない地域にお引っ越しされてもお客様との関係を継続することができます。もちろん現在ECが中心のお客様には、ぜひ店舗に足を運んでいただきたい。店舗とECをつないで新しい顧客体験のプラットフォームを構築したいと考えています」と同社の竹下 健司氏は話します。

選択のポイント

株式会社 大丸松坂屋百貨店
本社 経営戦略本部
DX推進部 システム企画担当
マネジャー
加藤 直敦 氏

EC、統合ID基盤、共通基盤の3つに対応できたのはNECだけ

ECサイトである「大丸松坂屋オンラインストア」と、お得意様向けのクローズドサイトである「コネスリーニュ」、そして店舗におけるお客様サービスの基盤となっている「大丸・松坂屋アプリ」のIDを統合。1つのIDでこれらのサービスにログインできるようにし、ECと店舗のお客様体験をシームレスにつなぐ。また「会員判定」「優待判定」「受注配送・計上」「株主優待」など、様々なサービスに共通するシステム機能は共通化して独立させ、システム構成をシンプルにする。さらに強化領域である「ギフト」に関する機能をより充実させる。これらを主要な要件に据えて、同社は複数のベンダーにECの再構築に向けた提案を依頼。最終的にEC・通販ソリューション「NeoSarf/DM」を中核にしたNECの提案を採用しました。

株式会社 大丸松坂屋百貨店
本社 経営戦略本部
DX推進部 システム企画担当
川辺 絢三 氏

「EC、統合ID基盤、そして、共通基盤の3つにワンストップで対応できたのはNECだけでした。すでにNeoSarf/DMが他の百貨店で採用されていることも安心感につながりました」と同社の加藤 直敦氏はNECを選定した理由について述べます。「従来のECは機能が限定的で、『熨斗』などのギフト対応や頒布会といった機能を実装できていませんでした。一方、NeoSarf/DMは豊富な機能を持っており、それらの実装が可能。またモジュール構成になっており、カスタマイズもしやすく、ラインアップにない機能についてもNECが開発してくれることを約束してくれました」と川辺 絢三氏も続けます。

導入後の成果

株式会社 大丸松坂屋百貨店
本社 経営戦略本部
DX推進部 デジタル事業推進担当
森 健太郎 氏

店舗とECを連動させた企画で新しい体験を提案

NeoSarf/DMによる同社の新しいECは予定通りに完成。今後、同社がお客様に提供する価値を支えていくことになります。

新ECで特に好評な企画の1つが地域の特産品を集めた「大丸松坂屋セレクト」です。同社は全国に15店舗を展開していますが、各店舗がその地域の自慢の品をECに持ち寄って物産展のようなコーナーを実現。「九州の店舗では扱っていない関西のグルメを取り寄せる。関東から北海道の海の幸を取り寄せるなど、非常に好評です」と森 健太郎氏は話します。

このような企画を盛り上げることができたのは、ID統合によって店舗の利用が中心だったお客様にECの利用を促すことができたため。「実際、新システムへのリプレース後、ECのPVは約10%向上し、直帰率も低下しています」(竹下氏)。また新しいECが売上を各店舗に計上する仕組みを備えていることも企画を後押ししています。「ECでの販売実績がきちんと店舗の実績につながることで、店舗側の企画への参加意欲の向上につながりました」と加藤氏は言います。

さらにシステム機能の共通基盤化を図ったことで、今後、新しいサービスを立ち上げたり、既存のシステムを改修したりする際には、その影響範囲を最小化し、開発工数を削減することが可能になります。

今後も同社は店舗とECを連携させたプロモーション施策やキャンペーンなどを通じて、これからの百貨店に求められる期待に応えていきます。「店舗とECを横断してデータを解析し、お客様理解を深め、新しい価値を提案する。長く店舗を中心とするビジネスが中心だった私たちが新しい価値を提供していくための重要なプラットフォームができました」と金井氏。お客様体験を考え続けてきた同社が、その伝統を活かしたり、時に常識を覆したりしながら、次にどのような価値を提案してくれるのか。大きな注目を集めそうです。

NEC担当スタッフの声

NEC
リテールシステム統括部
帆刈 勇貴

リテール業界のDXに貢献していきたい

NeoSarf/DMは、通販やECを構成する多様な機能をモジュール化しており、それらを必要に応じて柔軟に組み合わせることで、お客様が実現したいシステムを実現します。また、このアーキテクチャは、追加開発の柔軟性にもつながります。このNeoSarf/DMの特長を活かすことで、「百貨店として店舗で行っているサービスをECにも実装したい」という大丸松坂屋様のご要望に短期間で応えることができました。

システム要件の中で最も重要だったID統合については「IDコネクトサービス」を利用しています。このサービスを利用すれば、指定するIDに他のサービスのIDを連携させることができ、1つのIDで複数のサービスを横断して利用することができるようになります。システム的には、お客様基盤を個別に開発する必要がなくなり、新サービスの開発や展開を容易に行えるというメリットもあります。

現在、NECはリテールのお客様のDX支援に積極的に取り組んでいます。今後も様々な技術を駆使して、お客様のビジネスに貢献していきたいと考えています。

お客様プロフィール

株式会社 大丸松坂屋百貨店

本店所在地 東京都江東区木場二丁目18番11号
資本金 100億円
事業内容 老舗百貨店である「大丸」と「松坂屋」を運営。江戸時代の創業以来、「先義後利」「諸悪莫作 衆善奉行」の社是を守り続け、「お客様や社会への貢献を最優先に考える」という精神を受け継いでいる。
URL new windowhttps://www.daimaru-matsuzakaya.com/

株式会社 大丸松坂屋百貨店様

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(2023年2月24日)

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