Japan
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日本一ホールディングス
株式会社様
サブスク型POSに対するイメージが向上
ビジョンの実現を力強く支える心強い存在
株式会社日本一は「あったか家族のお手伝い」というビジョンの下、焼鳥・惣菜の専門店「日本一」や鰻専門店の「うなぎ日本一」、からあげの専門店「からあげ日本一」など全国290店舗を展開している。掲げているビジョンの通り、同社が展開する店舗の強みは、人の温かさを感じる商品とサービスだ。それをさらに磨き込むため、ストレスなく買い物できる環境や、スタッフとお客様とのコミュニケーションを通して顧客満足度を高めることで、何度でも利用したくなる店づくりを進めている。それを陰ながら支えているのが「NECモバイルPOS」に他ならない。同社では、なぜ「NECモバイルPOS」の導入を決め、どのような活用効果が出ているのだろうか。同社総合企画本部執行役員本部長の佐藤健一氏と、商品物流本部取締役本部長の相場秀一氏、そして総合企画本部次長の坂田紫氏の3名にお話を伺った。
激動の時代に重要なのは90点の維持
レガシーPOSからサブスク型POSに移行した背景
「いわゆるレガシーPOSは導入時点では100点です。自社に合わせて開発を行っているので、多くの場合、機能について不満に感じることはないのではないでしょうか。しかし、システムなので使い続けるうちに、陳腐化してしまうこともあると思います。つまり、100点を目指して費用と工数を掛けても、時代の変化や法律の改正などがある度にPOSと社会環境にずれが生じ、70点のPOS、40点のPOSと『時代遅れ』になってしまうということです。体力のある会社であれば常に100点にするために、さらに費用と時間を掛けることもできるでしょう。しかし、どんな時代になるかは誰にも予測ができないため、その分だけリスクが伴うことも考えられます。
コロナ禍のような急速な社会環境の変化が、まさに好例です。今後、社会の変化がさらに早くなって、その激しさも増していくという前提に立つと、『自社に合わせた完璧なシステムの開発に注力する』よりも、『完璧ではないながらも変化にどう対応していくか』を重視していくべきでしょう。そう考えて、サブスク型POSへの移行を決めました」
レガシーPOSからサブスク型POSに移行した背景について、このように話すのは、株式会社日本一総合企画本部執行役員本部長の佐藤健一氏だ。日本一では「あったか家族のお手伝い」というビジョンを掲げ、ご家庭で安心して召し上がっていただける商品を届けている。共働き夫婦でも仕事帰りに同社の店舗を利用すると、家族で温かいご飯を楽しめるため、各ブランドにリピーターが多い。
それを実現するためにも各店舗のスタッフのサービスと、働きやすい環境を支えるシステムの存在が重要になる。同社は顧客体験価値の向上のため、現場のスタッフが接客に集中できるように、との考えから、業界では比較的早い時期から、テクノロジーに置き換えられる業務では積極的にテクノロジーを活用してきた背景を持つ。それがゆえにサブスク型POSの導入に抵抗を感じさせたのも事実だ。そもそも同社の店舗は基本的に365日営業をしているため、日々しっかりと店舗を運営するにはPOSレジの安定的な運用が欠かせない。同時に、何かあったときすぐに対応してもらえるシステムの保守が重要になってくる。そうした状況に対応するため、同社は自社でシステム部隊を抱え、現場がスムーズに回るようにさまざまな対応を行ってきた。自社に合わせて開発したレガシーPOSのメリットも十二分に享受でき、サブスク型POSに物足りなさを感じさせる遠因となっていたのだ。
確かに、サブスク型POSは必要な機能は備わっているとはいえ、すべての会社にとってベストなものになるように設計はされていない。その観点からレガシーPOSが100点なら、サブスク型POSはどう頑張っても90点が最高得点だといえるかもしれない。それでも同社がサブスク型POSの導入を決めたのは冒頭で佐藤氏がふれたとおり『変化にどう対応していくか』を重視したからだ。
レガシーPOSとサブスク型POSには、明確にいくつかの違いがある。一つ目は「機能強化をベンダー側が自動で行ってくれて、追加の開発コストもかからない」点だ。佐藤氏はこのように話す。
「サブスク型POSは導入時点では90点でも、時代に合わせた機能強化をベンダー側が自動で行ってくれます。また、レガシーPOSのように追加の開発が必要になっても、新たにコストもかかりません。それにもかかわらず、導入後も常に90点を約束してくれます。それは導入時に100点となり、時代の変化に併せて減点し続けてしまうレガシーPOSでは不可能なことです。
一方で、コロナ禍では市場環境だけでなく、お客様のニーズも劇的に変化したので、それに合わせた店作りが急務でした。しかし、レガシーPOSは、モバイルオーダーをはじめとした周辺サービスとPOSレジを連携させるとなると時間がかかってしまいます。今後も、ニーズが変化する度に、それに合わせたシステムを構築するのに時間がかかると、会社として時代に取り残されていく危険性があります。こうした状況を踏まえても、サブスク型POSの導入を決めました」
その他にも、追加開発せずに周辺サービスとスムーズに連携できたり、安心して任せられるフィールドサポートがあるのも大きい。そもそもレガシーPOSには保守期限がある。自社に合わせて開発できるので使い勝手の良さはあるものの、保守期限が来る度に新たなレジに入れ替えなければいけない。その負担が大きかったことも、サブスク型POS の導入の後押しになっている。
三つの条件をクリアした
NECモバイルPOSのポテンシャルの高さ
どのサブスク型POSにするかを検討する際、日本一が重視したのがベンダーの実績とシステムの保守、そして汎用性の高さの三つだ。実をいうと、それまで同社ではNECのレガシーPOSを活用していたのでNECに対する信頼が既にあり、ベンダーの実績という点は申し分なかった。加えて、保守のレベルの高さも知っており、「NECモバイルPOS」が第一候補として挙がってきたという背景を持つ。汎用性の高さについても「NECモバイルPOS」は数多くのサービスと標準連携しており申し分ない。その連携数も他のベンダーと比べて圧倒的に多く、モバイルオーダーをはじめさまざまなサービスとスムーズに連携ができる。そうした点を踏まえて、最終的に「NECモバイルPOS」の導入が決定した。
店舗への設置や、現場スタッフへの教育は、日本一側で行った。その様子について、同社総合企画本部次長の坂田紫氏は次のように語る。
「まずはNECのご担当者様から、操作方法などをレクチャーしていただきました。その上で頂戴したマニュアルをベースに自社用のマニュアルを作成して、エリアごとに勉強会を開催の上、NECモバイルPOSの使い方を教えていきました。当社の店舗には、幅広い年齢層のスタッフが働いています。中には、しっかりと操作を覚えられるか不安を感じていた人材がいたのも事実です。しかし、直感的に操作できるので多くのスタッフがすぐに使いこなすことができました。こうした操作性の高さもあり、230店舗近くの置き換えをスケジュール通り、スムーズに実施することができました」
スタッフの負担を増やさず、顧客満足度を向上
NECモバイルPOSで実現した理想の店作り
日本一が展開する店舗は単なる飲食店、もしくは物販店ではない。同社が掲げる「あったか家族のお手伝い」というビジョンのベースには、自分たちは「家事代行業」を生業にしているという考えがある。だからこそ、日常の家事の負担を少しでも減らしたいという思いの下、安心して食べられる商品を、より多くのお客様に毎日提供することに力を注ぐ。コロナ禍では家族との時間を大切にする人も増え、「日本一」を利用される方も増えた。ポストコロナ社会になっても、その流れは大きく変わらない。そうした時代背景もあり、今後、日本一の存在価値はさらに高まっていくだろう。
そこで重要になるのが、お客様とスタッフのコミュニケーションだ。来店の機会が増えているので、もしあまりよくないサービスを受けたら、それだけお客様が離れてしまいます。だからこそ、いつ来ても、温かな接客とおいしい料理を提供してくれるという安心感がより大切になっている。これまでも「日本一」をはじめとした店舗ではスタッフがお客様の目を見て、コミュニケーションを取ることを大切にしてきた。しかし、商品カウンターの上にあったレガシーPOSなどが障害物となっており、お客様のスムーズなコンタクトを妨げていた。「NECモバイルPOS」の導入で、カウンター周りがすっきりしたことで、コミュニケーションの質が上がっている。
また、同社では「NECモバイルPOS」の導入に合わせて、店舗の行列解消のためモバイルオーダーを導入した。レガシーPOSのときもモバイルオーダーを活用していたが、注文をレジに打ち直したりしなければならないなど、スタッフの負担となっていた。「NECモバイルPOS」だと、あらかじめ連携されているサービスが複数あるので、その中から自社に合うものを選ぶことができる。モバイルオーダーの注文もそのままPOSに反映されるので、スタッフの負担の低減に繋がる。お客様は行列にプレッシャーを感じることなく、ゆっくりと買い物できるようにもなるため、店舗としてはスタッフの負担が減り、お客様満足度を向上させ、さらに売上も伸びるため、メリットは大きい。
さらに同社では、「NECモバイルPOS」を導入したことで意外な効果があったと、商品物流本部取締役本部長の相場秀一氏はこう話す。
「これまでレジなどに何か問題が起きたとき、社内のシステム部隊に連絡が入っていて、それが負担になっていました。しかし、今はレジについてはNECの方で対応をしてくれるので、負担が大きく軽減しています。また、以前はネットワークが切れて、レジのデータを本社に送信できないことがありました。そうなると本社の経理スタッフの作業が滞ってしまい、業務負荷が増えていたのですが、現在はタブレットの回線を4G、5Gに切り替えたら送信できるようになっています。その意味で、店舗スタッフだけでなく、本社のスタッフにとっても、NECモバイルPOSの導入効果が大きかったのではないでしょうか」
今後、同社ではお客様がストレスを感じることなく買い物をできる環境をさらに整えていく予定だ。「NECモバイルPOS」を活用すると、スタッフの負担を増やさずに、それが実現できると分かった。その事実が同社の今後の展開に与える影響はとても大きい。「NECモバイルPOS」が、時代に合わせた店作りをスムーズに実現していく。
お客様プロフィール
日本一ホールディングス株式会社様
所在地 | 日本一ホールディングス株式会社 千葉県野田市野田807 ヤマケンビル2F |
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設立 | 昭和56年10月6日 |
資本金 | 5,000万円 |
従業員数 | 約3,100人(パート・アルバイト含む)※2022年10月末時点 |
概要 | 焼鳥・うなぎ・惣菜の製造、販売 【主なブランド】 やきとり日本一 うなぎ日本一 銀座 縁 いちどり からあげ日本一 |
URL | https://www.nihonichi.jp/ |
(2024年3月22日)
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