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無線通信課題コンサルティング

通信が途切れたり繋がらない原因を推測し、解決へ

概要

工場内での無線LAN利用は、年々増加し、周波数やチャネルの競合、ノイズによる通信の不安定化など課題が顕在化しています。
NECの「無線通信課題コンサルティング」サービスは、無線品質は動的変化し不安定になるという製造現場ならではの課題に着目し、目に見ることの出来ない無線電波の状態変化を時系列に把握、通信が途切れたり繋がらない原因を推測し、改善に向けた具体的な提案を行います。これにより、工場内の無線LAN環境の適正化を実現します。

特長

刻々と変化する無線LANの状態変化を時系列に測定し可視化

無線データ収集機器により、アクセスポイント毎の電波受信強度を測定し、測定エリアにおける無線LANの状態変化を可視化(注1)することで、実際の使用状況を、時系列に把握できます。これにより、現状の無線LANの通信品質や稼働状況を把握し、通信の途切れや繋がらない原因を推測し、アクセスポイントの配置状況の見直しなど、具体的な解決策の提案を行います。

  • (注1)
    可視化可能な周波数帯は、2.4GHz(1~13ch)/5GHz(W52/W53/W56)。

接続する機器の状況も可視化し、エリア全体の無線LAN通信環境を適正化

アクセスポイント側だけではなく、接続する機器も可視化できるため、測定したエリア全体の無線LANの状態変化を把握することが可能です。これにより、アクセスポイント毎の接続数や帯域占有率(注2)、再送率(注3)など複数の指標で多角的に分析を行い、接続する機器の運用方法の見直しなど、エリア全体の無線LAN環境の適正化を支援します。

  • (注2)
    無線通信をする際のデータ伝送量の使用率。
  • (注3)
    無線通信の受信確認ができない場合、再送処理を行う割合。
可視化画面イメージzoom拡大する
時系列で表示する可視化画面イメージ
  • *
    アクセスポイント(AP)や接続する機器の電波受信強度を時系列のヒートマップで表示します。
     (赤は、電波受信強度が強い状態、青は、電波受信強度が弱い状態)

背景

IoT化に重要な通信ネットワークの整備

近年、IoT化によるつながる工場、スマートファクトリーの実現に向け、工場ではさまざまな機器、センサーを繋ぐ通信ネットワークの整備が急務となっています。有線LANの利用では、通信自体は安定しているものの、配線ケーブルの取り扱いやライン変更への対応性の悪さ、設置工事にかかる多大なコストなど、環境変化に対する柔軟性が課題となり、ネットワークの無線化へのニーズが急速に高まっています。
一方、無線LANにおいても、ノイズなどの干渉や生産設備などによる遮蔽、さまざまな工場装置の動きなどにより通信品質の不安定な状況が起こり、通信の安定化が求められています。
そこで、NECは工場内の無線LAN環境を把握、多角的に分析、提案することで、お客様の無線LAN環境の適正化を目指します。

製造業における豊富な知見により、現場の課題を明確化

NECは、稼働中の工場にて、無線通信技術の基礎評価及び検証を行い工場内の安定した無線通信の実現を目指す「Flexible Factory Project」(注4)に2015年の開始当初から参加しており、蓄積してきた知見をこのサービスに活かしています。

  • (注4)
    国立研究開発法人情報通信研究機構(NICT)による共同研究プロジェクト。

工場IoT化に向け、業界の垣根を超えて無線通信技術を稼働中の大手工場で検証
new windowhttps://www.nict.go.jp/press/2017/01/17-1.html

トレーサビリティへの活用NEW

感染症拡大を防ぐため「New Normal(新しい日常)」が作られていく中、世界中で企業・個人の適切な行動が期待されています。こうした状況下でも、事業を継続または早期再開するために、従業員を守る職場環境の整備が急務となっています。

無線LANの電波強度を用いて職場でのトレーサビリティを実現

無線通信課題コンサルティングで使用している無線可視化の仕組みを職場環境に導入することで、無線LANの電波強度からノートパソコンやスマートフォンの位置を推定することが可能となります。推定した位置情報とクラウド上の時系列の情報管理を合わせることで、職場における従業員のトレーサビリティを実現します。

また、人の密集を検知し、職場内の感染防止の対応を検討可能です。
万一の場合にも、滞在場所や導線を分析することで、効率的な事態の把握と収束に向けた対策に役立ちます。

新たに端末やインストールが不要

ノートパソコンやスマートフォンが発する無線LANの電波強度を利用するため、新たに端末を携帯する必要がなく、ご利用中のノートパソコンやスマートフォンを使って位置を推定することができます。また、それらのデバイスに新たなソフトウェアやアプリケーションをインストールする必要がありません。

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端末位置情報の表示イメージ

システム構成イメージ

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