Azure Stack HCIに対するこだわりと本気度とは?

導入・運用の視点から迫る「HCIの今、HCIの進化」インタビュー特集記事

他のハイパーコンバージド・インフラストラクチャ(HCI=Hyper Converged Infrastructure)」と比べ安価で手厚いサポートを受けられる、Windows Server 2019の機能を活用したHCI「Azure Stack HCI」。ここにNECが追求した「品質」を付加した製品があるのをご存知だろうか。安心を提供するために決して妥協しないNECが、構築・運用・保守までトータルにサポートする。

安価かつ安心サポートの「Azure Stack HCI」

マイクロソフト社のサーバOS「Windows Server 2019」は、標準でHCIを構成する機能を持っており、その機能で構築されたHCIは「Azure Stack HCI」と呼ばれる。NECでは、PCサーバ「Express5800シリーズ」によるAzure Stack HCIを提供し、他のHCI製品と同様、顧客のニーズに応じたビジネス展開を行っている。

Azure Stack HCIにはさまざまな特長があるが、第一にソフトウェア面でのコストの優位性があげられる。例えば他のHCIでは、ゲストOSであるWindows Serverのライセンス料のほかに、HCI基盤ソフトウェアや制御ソフトウェアのライセンス料が必要となる。一方、Azure Stack HCIではOS自体の機能でHCI基盤を構築できるためOS以外のライセンスは不要で、比較すると約4割のソフトウェアコスト削減*が可能となる。

NEC クラウドプラットフォーム事業部第二ソリューション基盤統括部
主任 島田 寛史

サポートに関しては、HCI基盤(ホストOS)とWindows ServerゲストOSをマイクロソフト製品に統一することで、一貫したサポートが可能になる。また、Windows Server 2019では同一バージョンで2029年1月までの長期サポートが提供されており(2020年2月現在)、これは他の仮想化ソリューションの現行バージョンのサポート期間よりも長い。NECクラウドプラットフォーム事業部第二ソリューション基盤統括部主任の島田寛史は、「日本国内では、『基盤部分のソフトウェアは同一バージョンでなるべく長く使用したい』というお客さまが多いのが実情です」と語る。

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    当社VMware vSANを搭載したHCIとの比較。HCI 3ノード(ノードあたり1CPU/16コア以下)、10ゲストOS(Windows Server)、OS 5年保守付の場合。

「NEC Hyper Converged System for Microsoft Azure Stack HCI」は検討フェーズから構築、運用、保守までトータルで支援

NEC Hyper Converged System for Microsoft Azure Stack HCI は、検討・構築・運用・保守の4つのフェーズそれぞれでNECのサービス・支援ドキュメントが用意されている。まず検討フェーズでは、NECの2万台を超える仮想化製品導入実績のノウハウを活かした「仮想化アセスメントサービス」にて、顧客にとって最適なスペックのHCI構成案を提示。次に構築フェーズでは、Azure Stack HCI構築経験がなくても利用できるように、構築サービスを提供。NECがHCI基盤を構築して提供する。

運用フェーズでは、マイクロソフト社の従来の管理ツール「フェールオーバー クラスター マネージャー」や「PowerShell」、同社の新しい管理ツール「Windows Admin Center」による運用方法を解説した「運用ガイド」を用意。どのツールを使用しても問題なく運用できるよう、きめ細やかな記述がされている。最後に保守フェーズでは、Azure Stack HCI向けの保守メニューを用意するとともに、全国約400箇所(2019年3月現在)のサポート拠点がお客さまを強力にバックアップする。

Azure Stack HCIの正常性やリソース情報を容易に把握できる「Windows Admin Center」

「安心」を提供するために決して妥協しない

NEC クラウドプラットフォーム事業部第二ソリューション基盤統括部
主任 西田 武史

NEC Hyper Converged System for Microsoft Azure Stack HCI は、NECでの「事前検証済み」の構成で提供しているが、同部主任の西田武史は「Azure Stack HCIとして正常に動作することはもちろん、障害時を想定した復旧についても検証しています。かつてOSのバグが原因でHCIシステムの故障時に正常復旧できないことが事前検証で発覚したケースがありました。マイクロソフト社と連携し問題解決後製品をリリースした結果、製品リリースが他社より遅れてしまったのですが、『まず販売して、納入先の環境下でトラブルシュートしていく』という姿勢ではなく、さまざまな利用状況を想定したうえで検証し、その品質が担保できない限り、お客さまに製品やシステムを販売してはいけないと考えています」と説明する。

なお、これらの事前検証は、「仮想マシンの作成・起動・停止・削除・設定変更・移動」から「ノード、ストレージ、ネットワークの障害時復旧」まで多岐にわたる。その結果に基づいたノウハウは、先ほど紹介した「運用ガイド」にふんだんに詰め込まれている。単にNEC内での検証作業だけでなく、その結果やノウハウを提供し、安心して利用できるように支援するまでが、NECの考える「品質」なのである。

「運用ガイド」では実際の操作画面を交えてAzure Stack HCIの運用をわかりやすく紹介