「不良在庫」を追放せよ!
~筋肉質な会社を目指すために~
第7章:新ABC分析の管理区分例
新ABC分析の管理区分例を以下に示します。
1. 数量評価基準の例を以下に示します。
数量評価では、従来のABC分析を基本とし、これにD・E区分を追加する作業を行います。基本的には、E→A→B→D→C区分の順に決定していきます。
2. 需要変動評価の例を以下に示します。
(1)需要実績値から標準偏差を求め、「標準偏差」÷「各品目の受注平均」で需要の「ばらつき」を求めます。
(2)各品目の「ばらつき」値で需要変動を評価し、分類します。
「ばらつき」が大きいほど不動在庫になるリスクが高く、「ばらつき」が小さいほど不動在庫のリスクが低いということになります。
3. 取引依存率評価の例を以下に示します。
過去数ヶ月間の製品別・企業別取引高から、その製品の全取引高に対して占める比率を求め、評価します。取引先が少なければ少ないほど、その取引先の経営状態・商品開発方針などにより需要は大きく振れます。特に価格が折り合わずに急に失注したりすると、不動在庫になる可能性が高くなります。
個別評価基準を作成したら、総合評価基準を作成し、最後に区分別の管理方針を策定します。