2021年に世界を席巻するフィンテック、トップ5予測: Digital Finance Inspiration | NEC

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2021年に世界を席巻するフィンテック、トップ5予測

2021年に世界を席巻するフィンテック、トップ5予測

デジタル化が進んだ現在、フィンテックに頼らずに生活している人はいないと言えます。COVID-19のパンデミック後、この傾向は特に高まっています。

また、私たちは日ごとに進むフィンテックの急速な変革を目の当たりにしており、バーチャルカード、ATM、モバイルトランザクション、デジタルウォレットがニューノーマルになりつつあります。最先端のテクノロジーにより、フィンテックの裾野も今後、これまで以上に急速に広がりつつあるのです。

COVID-19のパンデミック発生※1の際、大多数の企業が崩壊の危機に直面しました。そんな危機からなんとか脱すべく上昇傾向に転じることができたスマートな業界はほんの一握りでした。そのうちの1つがフィンテック業界です。

企業側も顧客側も、互いに物理的接触を避けるため、非接触型決済方法の利用の模索が始まっています。ある調査によると、特にCOVID-19によるパンデミック発生以降、ヨーロッパではフィンテックアプリの使用率が、分かっているだけでも72%となったことが示されています。

ここからは、特に2021年以降に世界を席巻すると予測されるフィンテックのトップ5について、説明します。

デジタルバンキング

バーチャルバンキングサービスが、デジタルバンキング業界内で拡大を続けています※2。バーチャルバンキングサービスには、MasterCardコンタクトレス、P2Pによる取引手数料無料の振込および国際送金、イーサリアムやビットコインなどのさまざまな暗号通貨の購入機能などがあります。

デジタルバンキングは驚くほどの短期間で一般に広く浸透しました。その理由は主に、顧客デューデリジェンスを実現し、ペーパーベースの事務処理や実際の銀行訪問を必要とする面倒な照合プロセスの排除に成功したことにあります。

あるレポート※3によると、実際の銀行訪問からオンラインバンキングの利用へ移行する顧客のコンバージョン率は、2017年と2022年を比較すると36%であるとのことです。2021年には、デジタルバンキングのみを扱う銀行における取引件数の急増が見られ、この急増により、銀行に実際に足を運ぶ顧客の数は大幅に減少すると見られています。

ブロックチェーン

Business Insider Intelligenceの調査によると、ブロックチェーンテクノロジーが金融インフラストラクチャに大きな影響を与えていると考える銀行の代表者は約48%にのぼるとのことです。

急速に進化する革新的なブロックチェーンテクノロジーは、フィンテック業界に革命をもたらしました。この最先端テクノロジーを利用することにより、安心かつ安全に取引を実行できるようになります。

また、ブロックチェーンテクノロジーにより、オンライン取引の手順が一元化※4されて最小限の手順で済むようになったほか、顧客デューデリジェンスやリスク評価の改良が実現し、顧客の情報もエンドツーエンドで保護されるようになります。

金融取引は、ピアツーピア(P2P)による多くの取引プラットフォームにおいて可能になっています。P2Pにより、詐欺防止、経費削減、内部手続きの強化が実現するため、幅広い金融部門で利用されています。

生体認証セキュリティシステム

モバイルバンキング、ATM、eウォレットはニューノーマルになりつつあります。生体認証セキュリティシステムをフィンテック業界と統合することで、すべてが指先で操作できるようになります。金融インフラストラクチャに生体認証サービス※5を組み込むことにより、セキュリティ関連の大規模な問題が解決されれば、急速に変化するサイバー犯罪の抑制にもつながります。

金融取引を行う組織にとって、考えられるすべてのセキュリティ対策を組み込むことは必要不可欠です。サイバースペースにおける脅威を考えると、生体認証テクノロジーは詐欺防止に重要な役割を果たします。

今後数年間で、AIベースの生体認証システムがさらに進歩することが予想され、セキュリティが次のレベルに引き上げられ、顧客体験がさらに向上することが期待されます。

ある調査※6によると、物理的な接触を伴う本人確認ソリューションは一線から退きつつあるようです。生体認証システムの非接触ソリューションは近い将来、タッチを必要とする指紋認証に取って代わることになるでしょう。

AI/ML

不正行為や違法な金銭取引が莫大な数にのぼることを念頭に置くと、顧客の本人確認が持つ役割は大きいと言えます。ありがたいことに、人工知能(AI)はサイバー犯罪の増加率をコントロールしており、フィンテック業界の強化にも重要な役割を果たしています。

2030年までに、人工知能と機械学習(ML)により、金融取引および運用にかかるコストが23%削減されるという予測があります。

高度なAI/MLアルゴリズムにより、金融インフラストラクチャにおける顧客のリポジトリがより正確になり、データ記録プロセスが効率的になっています。

金融取引を行う銀行やセクターは、顧客デューデリジェンスのためにAI/MLベースの技術的進歩を取り入れたり、顧客サービス向けの最先端技術(チャットボットなど)を取り入れたりするために多額の投資を行っています。

RegTech(レグテック)

テクノロジーの出現は、マネーロンダリング、サイバー攻撃、データ侵害といった不正行為のリスクを高める要因になっています。RegTech(Regulatory technology(規制テクノロジー)の略)は、金融インフラストラクチャの規制プロセスを管理するために用いられるテクノロジーです。

RegTechテクノロジーに関係する主な機能は、監視、レポート、コンプライアンスです。特にCOVID-19で今後ますます非接触型へ移行していくにあたり、クラウドベースのプラットフォームの需要は2021年には拡大の一途をたどるでしょう。

RegTechは基本的に、他のフィンテックテクノロジーの一歩先を行くテクノロジーであり※7、さらに高等な機関により金融機関に利用されています。RegTechは、テクノロジーを強化して高度なセキュリティ機能をプラスし、詐欺や不正な金銭取引を防止します。

RegTechは、MLやビッグデータに対応しており、データ侵害との大きな戦いに立ち向かい、顧客を保護し、財務の安定性を確保します。

2021年を迎えた今、AIは計り知れないほど拡大しつつあります。この巨大イノベーションは、変動の激しい社会の予測不可能な未来に対応するために率先して使用されています。コロナウイルス患者の増加を考えると、未来型の非接触型ソリューションがニューノーマルになっていくでしょう。

世の中の流れがフィンテックへと傾倒していくことで、企業と顧客との関係の透明性向上、顧客体験の強化、および生体認証ソリューションやKYC/AMLコンプライアンスやデジタルID検証を使用したリスク評価の強化が目指せます。

フィンテックのイノベーションとブロックチェーンテクノロジーの統合が、これからのデジタル化の時代に膨大な数の取引を可能にします。2021年以降、金融インフラストラクチャ、特にデジタルバンキングの分野では、さらなるディスラプションが起こることが考えられます。

オンライン取引ソリューションを探す場合は、強化されたフィンテックソリューションや高度なリスク評価テクノロジーを備えた金融セクターや、金融取引をシンプルで安全かつ便利に管理できることを前提としている金融セクターを探すようにするといいでしょう。

この記事、2021年に世界を席巻するフィンテック、トップ5予測は、e27に初寄稿されたものです。

この記事はe27のVictor Fredungが執筆し、Industry Diveパブリッシャーネットワークを通じてライセンスされたものです。ライセンスに関するお問い合わせはlegal@industrydive.comにお願いいたします。

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