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ETOSJXシリーズ - FAQ

各製品のFAQは以下をご覧ください。

FAQ(ETOSJXシリーズ共通)

  • オンラインプリントステーションは除く

製品全般

Q1他社製PCでの動作は可能ですか?
A1

他社製PCでの動作は未サポートです。
システム部門またはお客様の責任で使用することに支障はありませんが、ご使用の際は導入評価の実施を推奨します。
開発部門での評価を希望される場合は、以下の条件での対応となります(個別対応)。

1.
開発部門に対して評価機材一式の貸し出しをお願いします。
2.
評価の内容はETOSJXの機能的な動作検証のみであり、お客様システムの動作を評価・保証するものではありません。
3.
他社製PCと標準サポート機器(Express5800またはNEC製ビジネスPC)との操作性等の差異は、運用回避をお願いします。
4.
お客様システムへの展開にあたっては、事前に十分な動作確認を実施してください。
5.
評価費用は別途ご相談となります。
なお、使用中に不具合が発生した場合は、その不具合が標準サポート機器でも発生する場合に限り、原則無償で対応(調査・修正)しますが、不具合の原因が他社製PCとの非互換による場合は、別途有償で対応(改造)を検討します。

Q2他社製プリンタは使用可能ですか?
A2

ETOSJXの設定「プリンタ言語」によって使用可否が異なります。

N5200系コードの場合
PrintBridgeと連携することで使用可能です。
PC系コード(従来変換)の場合
他社製プリンタはサポート対象外です。
PC系コード(イメージ変換)、PC系コード(無変換)の場合
他社製プリンタも使用可能です。

Q3A-VX5版やPTOS版のETOS52GXで使用していた外字をETOSJXで使用できますか?
A3

A-VX5版やPTOS版のETOS52GXで使用していた外字をETOSJXで使用する場合、変換が必要です。
関連製品「日本語文字拡張セット」を別途購入して、外字を変換してください。
変換した以下の外字ファイルは、ETOSJX使用端末のWindowsシステムフォルダ配下のJIPSフォルダ(32bit OSの場合はC:\Windows\System32\JIPS、64bit OSの場合はC:\Windows\SysWOW64\JIPS)にコピーしてください。

P24MHYS.FTG (24×24ドット)
P36MFYS.FTG (36×36ドット)
P40MFYS.FTG (40×40ドット)

変換後の外字は、N5200系コード印刷でのみ使用可能です。
DCSプリンタのN5200系コードの詳細設定で「移行外字」を選択してください。

Q4G1集合文字は使用できますか?
SJIS版
A4

関連製品「FontAvenue JIPS拡張文字セット」をETOSJX使用端末にインストールすることで、G1集合文字が使用可能になります。
ただし、COMI-2ファイル転送およびデータ連携では使用できません。

Q5A-VX5やPTOSの環境からWindows環境に移行する場合、ETOS52GX→ETOSJXの移行で問題点はありますか?
ホスト(ACOS)側のAPに変更は必要ないですか?
A5

印刷機能については、特に注意が必要です。
ETOSJXが提供する「N5200系コード印刷」機能は、ETOS52GX+情処プリンタとの完全な互換を保証しているわけではありません。 ETOSJXのサポートプリンタであるPC-PTOS対応プリンタと情処プリンタとの機能差異や、制御コード不正時の細かな異常処理等、 動作が異なる場合があります。
また、ホスト(ACOS)側のAPについては、印刷データの変更が必要な場合があります。
ETOSJXがサポートするN5200系プリンタ制御コードは、リファレンスマニュアル 「付録 プリンタ出力時のコード変換」をご覧ください。

【SIF-KLPからの移行について】

SIFラインプリンタ(SIF-KLP)からの移行は、ETOSJXのN5200系コード印刷ではサポート対象外となります。
SIF-KLPとETOSJXのN5200系コード印刷でサポートしているセントロKLPは、 装置仕様が異なるプリンタです(使用可能な制御シーケンスが異なります。 また、同じ制御シーケンスでも動作仕様が異なるものがあります)。
SIF-KLPへの印刷で使用していたホスト側のAPやフォーム等をセントロKLPへの印刷で使用した場合、 意図した印刷結果にならないことがあるため、セントロKLP用に作り替える必要があります。
印刷データの構成によっては、ホスト側のAPの修正等を行っても、全く同じ印刷結果を得られない場合があります。

SIF-KLPからの移行で従来と同様の印刷を行いたい場合は、「拡張ネットワークプリンタサービスキット」 を使用した運用形態にすることもご検討ください。

Q6ETOSJXで表示(印刷)される文字と、ホスト側で確認した文字の字体が異なる場合があるのはなぜですか?
例えば、ホストでは「檜」や「籠」と登録されている文字が、端末側では「桧」や「篭」で表示(印刷)されます。
SJIS版
A6

端末側の表示フォントまたはプリンタフォントがJIS90用フォントのため、JIS78ベースであるホストの字体と相違が発生している可能性があります。
その場合、以下のいずれかの方法で回避可能です。

1.
端末側のフォントをJIS78用フォントに変更する
ETOSJXの表示フォントおよびプリンタフォントをJIS78用フォントに変更してください。
表示フォントを変更する場合は「FontAvenue JIS78/JIS90文字セット」を導入してください。
プリンタフォントの変更方法は、プリンタ装置担当部門にご確認ください。
2.
コード変換テーブルを使用する(端末側のフォントはJIS90用フォントのまま)
ETOSJXのコード変換テーブル作成ツールで、フォント規格「端末側(SJIS)」で「JIS90」を選択たコード変換テーブルを作成してください(作成したテーブルは、JIS90(JIS83)で第1水準/第2水準が入れ替えられた22組の対と、追加された4字にのみ対応しています)。
表示の場合は、ETOSJX-PGの「リソースパラメータ」メニューの「コード変換テーブル指定」で、作成したコード変換テーブルファイルを設定してください。
印刷の場合は、DCSプリンタの「パラメータ設定」メニューの「コード変換テーブルの設定」で作成したコード変換テーブルを設定してください。ただし、プリンタフォントが「JIS78」の設定であれば、コード変換テーブルを使用する必要はありません。

Q7ETOSJXシリーズのバージョンアップを行うにはどの製品を購入すればよいですか?
A7

ETOSJXシリーズは、バージョンアップ用の製品は定義しておりません。
なお、PP・サポートサービスを契約中であれば、ライセンスサービスのバージョンアップをお申込みください。

Q8ライセンスパック製品は異なるバージョンで使用できますか?
A8

異なるバージョンでは使用できません。

Q9コード変換テーブル使用時に、一部の漢字が正しくSJISからJIPSに変換されません。
SJIS版
A9

使用しているIMEやフォントによっては、一部の漢字が意図しないSJISコードで入力される場合があります。
例えば、「Microsoft IME」および「MS 明朝」フォントの場合、SJIS:ED40~EEFCの文字と同一字形の文字がSJIS:FA40~FC4Bの範囲にも存在しますが、いずれの範囲のコードを入力した場合も、 ETOSJX等の上位APにはFA40~FC4Bで通知されます。
そのため、コード変換テーブルのSJISコードにED40~EEFCを指定した場合、入力された文字のSJISコードとコード変換テーブルのSJISコードが一致しないため、正しく変換されません。
本件はIMEの動作仕様に依存した事象です。本事象が発生する場合は、他のアプリケーションを使用して意図したSJISコードが入力されているか確認することを推奨します。

Q10UAパス印刷ができません。
A10

Windowsファイアウォールを有効にしている場合、ホストからDCSへのコネクションを接続できず、UAパス印刷ができないことがあります。
本件の回避策は、ネットワークマネージャの技術サポート情報(FAQ)をご確認ください。

印刷機能

  • サポートプリンタはこちらをご確認ください。
フォーム印刷
Q1フォームオーバーレイ印刷は可能ですか?
A1

UAパス印刷で、N5200系コード印刷およびPC系コード(従来変換)印刷の場合のみ、フォームオーバーレイ印刷が可能です。
ただし、ETOSJXの他に以下のソフトウェアまたはファイルが必要となります。

N5200系コードの場合
VISUALFORMSまたはFORMS2で作成したフォームオブジェクトファイル
PC系コード(従来変換)の場合
帳楽(出荷停止済み)、PC-FORMEX(出荷停止済み)

Q2N5200系コード印刷のフォームオーバーレイ印刷において、VISUALFORMSで作成したフォームオブジェクトを使用する場合、 どのように設定すればよいですか?
A2

以下の設定を行ってください。

1.
フォームオブジェクトを格納するフォルダを以下の形式で作成します。
任意のフォルダ\FOL5 (ページプリンタの場合)
任意のフォルダ\FOL8 (ラインプリンタの場合)
2.
システム環境変数”SYSFOL”に作成したフォルダを設定します。
3.
作成したフォルダに作成したフォームオブジェクトファイルをコピーします。

Q3PC系コード(従来変換)印刷のフォームオーバーレイ印刷において、帳楽で作成したフォームオブジェクトを使用する場合、どのように設定すればよいですか?
A3

以下の設定を行ってください。

1.
DCSプリンタの設定で、プリンタ言語に「PC系コード(従来変換)」を設定します。
2.
「詳細設定」ボタンを押し、フォームデータの「出力先プリンタ」にフォーム対応プリンタドライバを設定します。
3.
「フォームファイル格納ディレクトリ」にフォームオブジェクトを格納したフォルダを指定します。

Q4ネットワークプリンタにフォームオーバーレイ印刷は可能ですか?
A4

以下の設定の場合、ネットワークプリンタへのフォームオーバーレイ印刷が可能です。

N5200系コードの場合
「障害通知なし」の場合のみ、ネットワークプリンタへのフォームオーバーレイ印刷が可能です。
PC系コード(従来変換)の場合
ネットワークプリンタへのフォームオーバーレイ印刷が可能です。

Q5フォームオーバーレイ印刷を行う場合、サーバ側で共有したフォームオブジェクトファイルをクライアント側で使用可能ですか?
A5

以下の方法で使用可能です。

N5200系コードの場合
システム環境変数”SYSYFOL”にサーバ側のネットワークフォルダを指定してください。
例:SYSFOL=\\SERVER_NAME\DATA\SYSFOL
PC系コード(従来変換)の場合
DCSプリンタの「PC系コード(従来変換)詳細設定」の「フォームファイル格納ディレクトリ」にサーバ側のネットワークフォルダを指定してください。

Q6VISUALFORMSで作成したフォームが印刷されません。
A6

以下の点をご確認ください。

1.
システム環境変数”SYSFOL”の設定に問題はありませんか。
2.
環境変数の設定後、端末の再起動は行いましたか。
3.
フォームオブジェクトを格納したフォルダのアクセス権限は問題ありませんか。
4.
ネットワークドライブにフォームオブジェクトを格納している場合、ネットワークドライブは正常に参照できますか。
5.
フォームについて、以下をご確認ください。
印刷を行いたいフォーム名は何か。
正しいフォーム名がホストAPにて設定されているか。
ホスト側から端末側にフォーム名を設定した「フォームデータ展開命令」が送信されているか(ホスト側の回線トレース等でご確認ください)。
フォーム格納フォルダにフォームオブジェクトが存在するか。

Q7フォームオーバーレイ印刷で、ETOSJXの用紙サイズの設定が有効になりません。
A7

フォーム印刷の場合、フォームオブジェクトで指定した用紙サイズが優先されるため、ETOSJXの設定が有効にならない場合があります。例えば、フォームオブジェクトに用紙サイズ「A4」が設定されている場合、ETOSJXで「帳票→B4」を指定しても、「A4」の用紙サイズで印刷されます。

また、ホストデータ中に用紙サイズ指定があると、その用紙サイズが優先されますので、ホストデータもご確認ください。

Q8フォーム中の複数の異なる外字が、すべて同じ外字(一番最後に登録した外字)で印刷されます。
A8

本事象は、プリンタ装置の動作仕様に依存します。
Windowsフォルダ配下のETOSIPEC.INIに、以下の設定を追加することにより回避が可能です。

[Control]
PreLoad=1

Q9DCSプリンタのプリンタデータの出力先を「ファイル」にしてフォームオーバーレイ印刷をした場合、フォームは有効になりますか?
有効になる場合、ファイルにはフォーム情報(罫線等)を含めたコードで出力されますか?
また、ファイル出力と印刷を同時に行うことは可能ですか?
SJIS版
A9

フォームは有効になります。
出力ファイルには、フォーム情報を含めたコードではなく、ホストデータがそのまま保存されます。そのため、ファイル出力した環境と、オフライン印刷ユーティリティを使用する環境は、OSやフォルダの構成を同じにしてください。
なお、ファイル出力と印刷を同時に行うことはできません。

外字印刷
Q1N5200系コード印刷で移行外字が印刷できません。
A1

以下をご確認ください。

1.
ページプリンタの場合
文字サイズによって、参照する移行外字の外字ファイルが異なります。
印刷する外字コードが、指定文字サイズに対応した外字ファイルに格納されているかご確認ください。

7.2P:P24MHYS.FTG
10.8P:P36MFYS.FTG
12.0P:P40MFYS.FTG

2.
シリアルプリンタの場合
文字サイズの指定がないため、代表ファイルとしてP24MHYS.FTGを参照します(7.2Pで印刷されるわけではありません)。

Q2PC系コード(従来変換)印刷でページプリンタに印字すると、外字や縦罫線が文字化けします。
A2

ETOSJX(DCSプリンタ)の設定と、プリンタ装置での設定が一致していない可能性があります。
ETOSJXの設定でプリンタ言語を「201PL」とした場合は、プリンタ装置を「201エミュレーションモード」に設定してください。同様に、プリンタ言語を「NPDL2」とした場合は、プリンタ装置を「ページプリンタモード」に設定してください。

N5200系コード印刷
Q1N5200系コード印刷のサポートプリンタを教えてください。
A1

動作環境(サポートプリンタ)」に掲載しているPC-PTOS対応プリンタのみ使用可能です。
ETOSJX(DCSプリンタ)の設定「プリンタ機種名」に表示されないプリンタは、PC-PTOS対応プリンタ一覧に記載されている機種(型番)を代替指定してください。

なお、「PR-L8800/8700/8600」、「PR-L3M570/3M550/3M530」、「PR-L3C751A」も使用可能ですが、障害通知機能は使用できません(代替指定するプリンタ機種名は、動作環境(サポートプリンタ)をご確認ください)。

Q2N5200系コード印刷で、途中からページの先頭がずれたり、1ページの内容が複数ページにまたがることがあります。
A2

ホストから送信される印字データの送信間隔が、ETOSJX(DCSプリンタ)の設定「プリンタ監視時間」より長い可能性があります。
この場合、プリンタの設定(印刷開始位置等)が初期化されるため、印刷結果にずれが生じることがあります。
「プリンタ監視時間」を、ホストから端末に送信される印字データの送信間隔より長くなるように適切な値に調整してください。

Q3N5200系コード印刷で、プリンタ装置のフロントパネルの印字設定が無効になります。
例:フロントパネルで1ページのページ長を33行と設定しても66行で印刷される。
A3

N5200系コード印刷では、印刷開始前にETOSJXがプリンタ装置を情処モードに切り替えるため、プリンタリセットが生じます。それにより、フロントパネルの印字設定は無効となります。
フロントパネルの印字設定を有効にする方法はありません。
印字設定が必要な場合は、以下のいずれかの方法で回避可能です。

1.
ホスト側から印刷データの直前に、印字設定の制御コードを送出する。
2.
N5200系コード印刷の設定で、「追加コード(ファイル)」に印字設定の制御コード(旧情処コード)を設定したファイルを指定する。
3.
印字開始時、ETOSJXからプリンタリセットを行わない対応を行う(個別対応が必要です)。
この場合、使用するプリンタは、常に情処モードで動作する必要があります(プリンタ装置の設定方法については、プリンタ装置担当にご確認ください)。

Q4「障害通知する」設定で印刷を行いましたが、プリンタ障害を検知しません。
A4

障害通知機能を使用する際は、以下の点をご確認ください。

1.
プリンタ装置は、パラレルポート(NEC製ビジネスPCに標準搭載されたものに限る)に接続されている必要があります。
2.
NEC製プリンタドライバがインストールされている必要があります(OS標準添付のプリンタドライバでは使用できません)。
3.
プリンタドライバの設定(プリンタのプロパティ)で、「双方向サポートを有効にする」設定を無効にする必要があります。
パラレルポートが標準搭載のものか増設のものかは、PC導入に携わった担当営業・SE等にご確認ください。
なお、セレクションメニューで選択したパラレルポートは、標準搭載と同等の扱いです。

Q5「障害通知する」設定で印刷中にプリンタ装置の電源断が発生した際、ホストに電源断が通知されず、用紙切れが通知されます。
A5

現在のNEC製ビジネスPCおよびExpress5800では、ハードウェアの仕様により、電源断やプリンタ未接続と、用紙切れとを区別できません。そのため、これらの状態はすべて用紙切れとしてホストに通知します。
なお、DCSプリンタの「プリンタ情報の設定」-「プリンタ言語」タブの「障害通知」を「すべて永久障害で通知する」に設定すると、すべてのプリンタ障害を永久障害として通知します(用紙切れも永久障害として通知します)。

Q6N5200系コード印刷で同期コードを出力するには、ホスト側からどのような制御コードを送信すればよいですか?
A6

同期コード(ページ末尾のEMコード)を出力する場合、ホスト側から送信する制御コードはプリンタ機種により異なります(以下、制御コードはJIS8体系で表記)。

シリアルプリンタ(MultiImpactシリーズ)
ホスト側からNULL(0x00)を送信します。
ETOSJXがEM(0x19)に変換してプリンタに出力します。
ページプリンタ(MultiWriterシリーズ)
ホスト側からEM(0x19)を送信します。
ETOSJXはそのままEM(0x19)をプリンタに出力します。

なお、ページプリンタでは、プリンタ装置側の設定で同期コードが有効になっている必要があります(初期設定で無効になっている装置があります)。また、ページ毎に同期制御を行った場合、印刷性能が低下しますのでご注意ください。

Q7N5200系コード印刷で、印刷完了まで時間がかかります。
A7

ホストの印刷データに複数のNULLコード(0x00)が含まれている可能性があります。
この場合、NULLコード毎に同期処理(直前のデータが印刷完了するまでの待ち合わせ)が行われるため、印刷時間が長くなります。
印刷時間を短縮するには、印刷データから不要なNULLコードを削除してください。

Q8「障害通知しない」設定に変更すると、印刷の開始が遅くなります。
A8

「障害通知しない」設定では、スプーラ経由の印刷となるため、パラレルポート経由で直接プリンタ装置に印刷データを出力する「障害通知する」設定より、印刷開始が遅くなります。

ETOSJXは、ホストからの印刷データ受信後、プリンタ監視時間(既定値10秒)が経過しても次の印刷データを受信しなかった場合は、印刷が終了したと判断します。
「障害通知しない」設定では、最初の印刷データを受信した時にスプーラへの印刷開始指示を行い、印刷が終了したと判断した時点でスプーラへの印刷終了指示を行います。スプーラは、印刷終了指示を受けた時に印刷を開始します(実際の動作は、スプーラの設定に依存します)。
なお、「障害通知する」設定では、印刷終了の判断は待たず、データ受信後すぐに印刷を開始します。

<改善策>
印刷終了の判断は、プリンタ監視時間が経過した時、あるいは同期コード(0x00)を1バイト単独で受信した時に行います。そのため、以下のいずれかの方法で改善できる可能性があります。

1.
DCSプリンタのプリンタ情報の設定「排出方法」で「同期コード印字」を有効にし、印刷を開始したい時点で、ホスト側から同期コード(0x00)を1バイト単独で送信します。
2.
DCSプリンタのプリンタ情報の設定「排出方法」で「プリンタ監視」を「監視する」に設定し、監視時間を許容範囲まで短縮します。
ただし、プリンタ監視時間経過後および印刷開始時にプリンタ装置のリセット等を行うため、極端に小さい値を設定すると、印刷性能の劣化やページずれが発生する恐れがあります。
お客様の業務にあわせて適切な値を設定してください。

Q9N型番プリンタのサポート状況を教えてください。
A9

動作環境(サポートプリンタ)」のPC-PTOS対応プリンタに記載しているN型番プリンタのみ使用可能です。
記載のないN型番プリンタは、サポート対象外です。サポートをご希望の場合は、個別対応で検討いたします。

エラーメッセージ
Q1印刷を行うと、不正なコードを受信した旨のエラーが発生して印刷できません。
「80 31 0041 PC系プリンタ制御コードでないコードを受信しました。」
「80 31 0044 N5200系プリンタ制御コードでないコードを受信しました。」
A1

ETOSJX(DCSプリンタ)の「プリンタ言語」の設定は、ホスト側のプリンタ設定と一致させてください。
ホスト側のプリンタ設定で端末プリンタにN5200系を指定した場合は、ETOSJXの設定を「N5200系コード」に、PC系プリンタを指定した場合は、ETOSJXの設定を「PC系コード」にしてください。

Q2印刷時に「98 50 003A 印字処理にて内部エラーが発生しました」のエラーが発生する。
A2

ETOSJX(DCSプリンタ)でプリンタの設定を行った後、端末で以下の変更が生じた可能性があります。

プリンタドライバの追加/削除/置換
プリンタドライバの設定変更
プリンタ名の変更

また、印刷環境の異なる端末からETOSJXの設定ファイルをコピーした場合に発生する可能性もあります。

これらの場合、ETOSJXでプリンタの設定を改めて行う必要があります。

Q3ハードコピー実行時に「95 5A 0380 デバイス コンテキストの取得に失敗しました」のエラーが発生する。
A3

ETOSJX-PGでハードコピーのプリンタ設定を行っていない、または設定後に端末で以下の変更が生じた可能性があります。

プリンタドライバの追加/削除/置換
プリンタドライバの設定変更
プリンタ名の変更

また、印刷環境の異なる端末からETOSJXの設定ファイルをコピーした場合に発生する可能性もあります。

これらの場合、ETOSJX-PGでハードコピーのプリンタ設定を改めて行う必要があります。

Q4端末や出力先のプリンタ装置を更新した際に「80 31 003A 印字処理にてエラーが発生しました」エラーが発生し、 印刷できない。
A4

ETOSJX(DCSプリンタ)の印刷設定でN5200系コード印刷の「障害通知する」設定をしている場合に、本エラーが発生する可能性があります。

障害通知機能を使用する場合は、ETOSJX(DCSプリンタ)が動作しているPCのパラレルポート(標準搭載されたものに限る)にプリンタが接続されている必要があります。

それ以外の接続形態(増設パラレルポート接続、USB接続、ネットワーク接続等)に変更した場合は、PrintBridgeの導入、または障害通知機能を使用しない運用への変更が必要です。

パラレルポートが標準搭載のものか増設のものかは、PC導入に携わった担当営業・SE等にご確認ください。
なお、セレクションメニューで選択したパラレルポートは、標準搭載と同等の扱いです。

その他
Q1印刷の開始が遅い。
A1

プリンターのプロパティで「プリンターに直接印刷データを送る」を設定している場合、スプーラの動作仕様の影響で印刷開始が遅くなることがあります。

<改善策>
以下のいずれかの方法で改善できる可能性があります。

1.
DCSプリンタのプリンタ情報の設定「排出方法」で「同期コード印字」を有効にし、印刷を開始したい時点で、ホスト側から同期コード(0x00)を1バイト単独で送信します。
2.
DCSプリンタのプリンタ情報の設定「排出方法」で「プリンタ監視」を「監視する」に設定し、監視時間を許容範囲まで短縮します。
ただし、プリンタ監視時間経過後および印刷開始時にプリンタ装置のリセット等を行うため、極端に小さい値を設定すると、印刷性能の劣化やページずれが発生する恐れがあります。
お客様の業務にあわせて適切な値を設定してください。

Q2ETOSJX(DCSプリンタ)で印刷する場合、出力先プリンタに「ETOSJX/AP実行環境専用プリンタ」を指定する必要がありますか?
A2

ETOSJX(DCSプリンタ)の出力先プリンタには、使用するプリンタに添付されているプリンタドライバを指定してください。

「ETOSJX/AP実行環境専用プリンタ」は、N5200系コード印刷の障害通知機能でETOSJXが内部的に使用するものです。
なお、「ETOSJX/AP実行環境専用プリンタ」を削除した場合や、設定内容を変更した場合の動作は保証できません。

Q3ページプリンタ使用時に、PC系コード(従来変換)の初期化コード指定「印字方向」を変更しても印字方向(用紙方向)が変更されない。
A3

印字方向の設定は、シリアルプリンタでの用紙挿入方向を指定するものです。ページプリンタでは有効になりません。
ページプリンタで用紙方向を指定するには、印刷データまたは追加コードファイルで、制御コードを指定してください。

Q4ETOSJXとオンラインプリントステーション(ETOS)は共存可能ですか?
A4

共存可能です。
ただし、オンラインプリントステーション(ETOS)では、プリンタLUに24hは使用できません。ホスト側SG、およびネットワークマネージャのLU情報定義で、24h以外かつETOSJXで使用するLUと重複しないLUを設定する必要があります。

Q5バーコード印刷は可能ですか?
A5

ETOSJXでバーコードを印刷するには、プリンタ装置のバーコード印刷機能(バーコード印刷制御コード)を使用する方法と、OSにバーコードパターンを外字登録してドットパターンで出力する方法があります。

<プリンタのバーコード印刷機能(バーコード印刷制御コード)を使用する>
a)
EAN-128バーコード
N5200系コードの場合
以下の条件において、個別対応(無償対応)となります。
1.
現在のETOSJXの運用(外字/フォーム、プリンタ障害通知)を変更せず、かつホストAPの修正が可能であること。
2.
プリンタ装置が実装しているEAN-128バーコードの仕様で問題ないこと。
「新コンビニバーコード」等、プリンタ装置が使用したい機能に対応しているか、プリンタ装置の仕様を事前に確認する必要があります。
3.
ホストAPから、EAN-128バーコードの制御シーケンス(FSシーケンス)を送出すること。
制御シーケンスの仕様については、プリンタ装置のマニュアルを参照するか、プリンタ装置担当部門から情報を入手してください。
なお、プリンタ装置のマニュアルには、バーコード印刷以外の制御コードも記載されていますが、N5200系コード印刷では使用できません。
バーコード印刷の制御コードのみご参照ください。
4.
同一行に文字データとEAN-128バーコードを出力する場合は、文字データ、EAN-128バーコード毎に復帰コード(0x0D)でを確定すること。
PC系コード(従来変換)の場合
個別対応(製品改造が必須のため有償対応)となります。
PC系コード(無変換)の場合
ホストデータをそのままでプリンタに出力するため 、印刷可能と考えられます。
PC系コード(イメージ変換)の場合
未サポートです。
b)
EAN-128以外のバーコード
N5200系コードの場合
標準対応済みです。
PC系コード(従来変換)の場合
基本的にホストデータをそのままでプリンタに出力するため、印刷可能と考えられます。
PC系コード(無変換)の場合
ホストデータをそのままでプリンタに出力するため 、印刷可能と考えられます。
PC系コード(イメージ変換)の場合
未サポートです。
<OSにバーコードパターンを外字登録してドットパターンで出力する>
ホスト側の印刷データでは文字として出力するため、一般的な外字と同様に出力が可能です。ただし、ETOSJXの印刷方式によっては、出力結果に微妙な違いが生じる可能性もあります。

画面機能

Q1高輝度表示は可能ですか?
A1

ETOSJX-PGの「拡張パラメータ」メニュー「ファンクションスイッチ機能指定」を選択し、ファンクションスイッチ4のBIT 0「モノクロディスプレイ互換モード」を有効にしてください。
高輝度指定箇所は「黄色」で、その他は「緑色」で表示します。
ただし、本設定はモノクロCRT互換用であり、画面データ内の色指定情報は無視します。カラーCRT用の画面データを使用した場合、表示に乱れが生じることがあります。ホスト側SGでは、端末CRTをモノクロCRTに定義してください。

Q2ETOSJX-PGやメニューバーから表示フォントを変更しても、MS 明朝から他のフォントに変更されません。
SJIS版
A2

コード変換テーブルを使用されている可能性があります。
コード変換テーブル使用時は、コード変換テーブル作成ツールで指定したフォントで表示を行います。
コード変換テーブル作成ツールの「編集」メニューの「フォント選択」で、フォントを変更してください。

Q3N5200端末では表示されていた文字が、ETOSJXでは 〓 と表示されます。
SJIS版
A3

NEC付加文字もしくはG1集合文字の可能性があります。 ETOSJXは、NEC付加文字およびG1集合文字を受信すると 〓 を表示します。
ETOSJXを使用する端末に、関連製品「FontAvenue JIPS拡張文字セット」を導入することでNEC付加文字およびG1集合文字が表示可能です。

Q4数字の0とアルファベットのOの見分けがつきません。
SJIS版
A4

ETOSJXを使用する端末に、関連製品「FontAvenue JIPS拡張文字セット」を導入すると、1バイト系文字の数字の0を 「斜線付き0」で表示します(ETOSJXの設定を変更する必要はありません)。

Q5IMEを使用中に、ファンクションキーに割り当てたETOSJXの機能(「実行/送信」等)が使用できません。
A5

対象のキーが、IME側で処理されている可能性があります。IMEのプロパティで、 キー設定をご確認ください。

Q6送信フィールドに入力したデータをホストに送信すると消えてしまう。
例:「姓」を入力後、右矢印キーでカーソルを移動して「名」を入力すると、「名」が消える。
A6

ETOSJXは、各送信フィールドの先頭から、NULL(0x00)の直前までを送信データとして扱います。
ETOSJXの画面は、ホスト画面データで指定しない限り、初期値にNULLが設定されているため、例の場合、矢印キーでカーソルを移動すると「姓」の部分だけがホストに送信されます。
ホスト画面データで、入力項目内をスペースパディングするか、「姓」と「名」の間にスペースを入力してください。

Q7IDカードリーダのサポート状況を教えてください。
A7

NEC製IDカードリーダ(NECトーキン製を含む)は、販売停止となっています。
他社製IDカードリーダのサポートは、個別対応で検討いたします。

なお、NEC製IDカードリーダを使用する場合、通信ポート(COM1)の設定をIDカードリーダの設定に合わせる必要があります。

Q8カナシフト指定を有効にした場合、注意事項はありますか?
SJIS版
A8

日本語入力の際に、入力モード(ローマ字/かな)やカナシフトの制御が不正になる場合があります(例:IMEのカナシフト表示と実際の入力状態とが一致しない)。

ファイル転送機能

Q1COMI-2上りファイル転送で、転送データ中にバイナリデータが含まれていた場合、どのように扱いますか?
A1

データ中に制御コードが含まれていた場合、以下のように扱います(コードは16進表記)。
なお、ホストがバイナリファイル転送をサポートしている場合は、バイナリファイル転送を使用することを推奨します。

<固定長ファイル転送/可変長ファイル転送共通>
0A(改行指定)
ホスト側でレコードの区切りと認識されます。
1F(圧縮指定)
ホスト側で、1Fの2バイト後ろのデータが複数個に展開されます。

いずれも意図した結果と異なる可能性があります。

<可変長ファイル転送時のみ>
0D 0A(改行指定) (UNICODE版は0D 00 0A 00)
ETOSJXが0Aに変換してホストへ転送します。
0D(改行指定) (UNICODE版は0D 00)
ETOSJXが0Aに変換してホストへ転送します。
上記以外のコードは、変換しません。

Q2COMI-2ファイル転送の転送先フォルダを変更することは可能ですか?
A2

チャネルで指定、もしくはユニット番号ディレクトリで指定します。

チャネルで指定する場合
ETOSJX-PGの「拡張パラメータ」メニューの「COMI-2パス機能指定」-「チャネル指定」 で設定します。
ユニット番号ディレクトリで指定する場合
ETOSJX-PGの「拡張パラメータ」メニューの「COMI-2パス機能指定」- 「ユニット番号ディレクトリ指定」で指定します。

分散機能

Q1ホストから分散プログラムを呼び出した時、起動はされますが、分散アプリケーションのウインドウがアクティブにならない場合があります。
A1

ET_ENA/@EENAを実行する前に、ホストからスタートコマンドを受信した可能性があります。
この場合、ホストからのスタートコマンドの送信を遅らせる、もしくは分散アプリケーションのET_ENA/@EENA実行を早めることで回避できる可能性があります。
また、分散アプリケーションがET_ENA/@EENAを実行、ET_SND/@ESNDで特定のデータを送信した後、そのデータを受信したホストがスタートコマンドを送信する等して、ホストと分散アプリケーションとが同期を取ることで回避することも可能です。

上記に該当しない場合、OSの動作仕様による事象のため、回避策はありません。

Q2A-VX5やPTOSの分散機能から移行は可能ですか?
A2

ETOSJXでも、A-VX5やPTOS版と同等の分散COBOLインタフェース(API)を提供しています。
なお、@EENAコマンドで分散アプリケーションに通知される「転送ブロック長」は、常に4096バイトとなります(A-VX5やPTOS版とは異なります)。

Q3分散アプリケーションを使用してデータの送受信を行った時、ETOSJXはデータのコード変換を行いますか?
A3

ETOSJXでは、分散アプリケーションの送受信データのコード変換は行いません(分散アプリケーション/ホスト間は透過伝送です)。
コード変換が必要な場合は、分散アプリケーションまたはホスト側で行ってください。

Q4CREATEコマンドで分散アプリケーションが起動できません。
A4

以下の原因が考えられます。

1.
ホストがCREATEコマンドで指定した分散アプリケーションが見つからない。
分散アプリケーションをETOSJXのカレントディレクトリに格納するか、分散アプリケーションを格納したフォルダへのパスを環境変数PATHに設定してください。
2.
ホストがCREATEコマンドで指定した分散アプリケーション名と、端末の分散アプリケーションのファイル名が異なる。
名前を一致させてください。

Q5COBOLシステムサブルーチン@EENAを実行した時、「終了キー:08、実行状態:07」のエラーが発生します。
A5

本エラーは、OSシステム関数がシステムの状態によって失敗したことを示します。@EENAを再度実行してください。
なお、OSの更新プログラムを適用することで回避できる場合もあります。

Q6COBOL Standard Edition Developerで分散アプリケーションを作成すると、CSETOS64.OBJでリンクエラーとなります(Visual Studio 2015以降使用時)。
A6

Visual Studio 2015で互換性に影響する変更が行われたことが原因です。
Visual Studio 2015以降を使用する場合、Visual Studioが提供する以下のライブラリをリンクする必要があります。

legacy_stdio_definitions.lib
legacy_stdio_wide_specifiers.lib