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PowerChute Business Edition FAQ詳細


構築/環境関連

Q1PowerChute Business Edition エージェントのみを使用して運用する場合でもコンソール・サーバのインストールは必要ですか?(9.x以下)
A1

はい。
PowerChute Business Editionエージェントのみをインストールし運用する場合であっても、初期設定および各種設定値の変更を行う際に、PowerChute Business Editionサーバおよびコンソールが必要となります。

例えば、電源障害発生時のOSシャットダウンなどの設定は、PowerChute Business Editionサーバのインストール過程で行う、設定プロファイルの作成時に選択した電源保護方針を基に設定されます。
(設定プロファイルおよび電源保護方針については、PowerChute Business Editionのインストールガイドを参照してください。)

PowerChute Business Editionエージェントをインストールした後、「設定プロファイルの適用」を行わずに電源障害(停電など)が発生した場合、UPSのバッテリ容量がなくなるまで、サーバのシャットダウンは行われません。
また、スケジュールシャットダウンの設定やOSシャットダウン待機時間の設定値につきましても、PowerChute Business Editionコンソールからしか設定することができません。

よって、PowerChute Business Editionエージェントのみをインストールし運用する場合であっても、管理用にWindows環境を準備しPowerChute Business Editionサーバおよびコンソールをインストールし環境構築してください。

※注意※
電源保護方針によって設定された内容が、必ずしも使用されている環境において適切であるとは限りませんので、設定プロファイルの適用後、運用に沿った設定値に変更してください。
設定したスケジュール設定や電源障害時の設定値は、PowerChute Businss EditionエージェントおよびUPSにて保持されるため、設定後は、PowerChute Business Editionエージェントのみの環境でスケジュールや電源障害時のシャットダウンなどは正常に行われます。
ただし、設定プロファイルにてE-Mail通知やブロードキャスト通知を設定している場合、これらの通知はPowerChute Businss Editionサーバより通知が行われるため、管理用のWindows環境は常時必要です。

Q2PowerChute Business Editionを使用するマシンは、ネットワークに接続している必要がありますか?
A2

はい。
PowerChute Business Editionでは、各コンポーネント間(エージェント、サーバ、コンソール)の通信にTCP/IPによるネットワーク通信を使用しており、TCP/IPによるネットワーク接続が必要となります。
IPアドレス(ローカルホスト以外)に対しpingコマンドを実行し、TCP/IP通信が確立されていることを確認してください。

もし、TCP/IP通信が確立していない場合は、HUBなどを用意していただき、LANケーブルを接続するなどしTCP/IPの環境構築を行ってください。
なお、PowerChute Business Edition v9.0.1の場合は、下記どちらかの要件も満たしている必要があります。

  • デフォルトゲートウェイにIPアドレスが設定されており、そのデフォルトゲートウェイのIPアドレスにシステムがアクセス可能であること。
  • デフォルトゲートウェイにIPアドレスが設定されていない場合、システムからネットワーク上の他のマシン、機器へping 等のネットワークコマンドでアクセスが可能であること。

Q3UPSの冗長電源構成はサポートしていますか?
A3

UPSの冗長電源構成での使用はサポートしておりません。
また、サーバの電源を冗長化する場合は、シリアルケーブルを接続しているUPSからのみ電源供給するようにしてください。
なお、第5世代Smart-UPSを使用する場合は、同じコンセントグループから電源供給するようにしてください。


ライセンス/サポート関連

Q1PowerChute Business Editionのライセンスは?
A1

UPS一台につき1ライセンスが必要です。
一台のUPSに複数のサーバを接続するようなマルチサーバ構成を構築する場合には、1ライセンスをご購入していただくことで、マスタ/スレーブの全てのサーバにインストールすることができます。

リモートマシンにインストールするPowerChute Business Editionサーバおよびコンソールについてはライセンスフリーです(9.x以下)。

Q2UL型番のPowerChute Business Edition は英語版OSに対応していますか?
A2

英語版OSには対応しておりません。
日本語環境でご使用ください。

Q3仮想化環境(Hyper-V、Xen、VMware環境など)での使用はサポートしていますか?
A3

PowerChute Business Edition Basic v9.1.1/v9.2.1、PowerChute Business Edition v10.0.xでは、Hyper-V環境 (ホストサーバ) へのPowerChute Business Edition のインストール、VMware ESXiへのPowerChute Business Edition エージェントのインストールをサポートしております。

サポート対象の仮想化環境については、PowerChute Business Editionの対応OS一覧を参照してください。


運用

Q1システムのコンピュータ名ならびにIPアドレスを変更した場合、必要となる作業はありますか?
A1

PowerChute Business Edition v9.xの場合、システムのコンピュータ名ならびにIPアドレスを変更した場合の手順につきましては各製品のインストールガイド「IPアドレス、コンピュータ名の変更」に記載していますのでそちらを参照してください。
※PowerChute Business Editionのインストールガイド

PowerChute Business Edition v10.0.xの場合、必要な作業はありません。

Q2システム管理者のパスワードを変更する場合、必要となる作業はありますか?
A2

いいえ。
システム管理者のパスワードを変更しても特に必要となる作業はありません。

Q3ドメインを変更する場合、必要となる作業はありますか?
A3

PowerChute Business Edition v9.xの場合、PowerChute Business Editionコンソールがインストールされているマシンにおいてドメインを変更する場合は、PowerChute Business Editionコンソールを再インストールする必要があります。
(PowerChute Business Editionエージェントおよびサーバについては、必要となる作業は必要ありません。)

PowerChute Business Edition v10.0.xの場合、必要な作業はありません。

Q4PowerChute Business Edition関連サービスの停止方法は?
A4

サービスの停止方法は以下の通りです。

<Windowsの場合>
サービスコントロールマネージャより、以下のサービスを停止してください。
PowerChute Business Editionエージェント: APCPBEAgent
PowerChute Business Editionサーバ : APCPBEServer(PowerChute Business Edition v9.xの場合)

<Linuxの場合>
以下のコマンドを実行してください。
(RHEL 6.xの場合)
/etc/init.d/PBEAgent stop
(RHEL7.x以降の場合)
systemctl stop PBEAgent

<ESXiの場合>
以下のコマンドを実行してください。
sudo /etc/rc.d/init.d/PBEAgent stop

Q5UPS装置を撤去する場合、必要となる作業はありますか?
A5

UPS装置を撤去する場合は、PowerChute Business Editionをアンインストールしてください。
なお、アンインストール後は、マシンを再起動してください。

Q6PowerChute Business EditionからUPSの自動セルフテストの実行頻度を変更できますか?
A6

はい。
以下の方法にて、UPSの自動セルフテストの実行頻度を変更することができます。
(ただし、実行時刻を変更することはできません。)

[手順]
※WebUIでのアクセス方法は、各製品のインストールガイド「WebUIでの操作」に記載していますのでそちらを参照してください。
PowerChute Business Editionのインストールガイド

<LCDパネル付きSmart-UPSを使用している場合>

  1. ["UPS機種名"]-[診断]を選択します。
  2. [セルフテストスケジュール]-[セルフテストの実行] にてドロップダウンメニューより、以下のいずれかを選択してください。
    「UPS起動時および前回のテストから14日ごと」
    「UPS起動時および前回のテストから7日ごと」
    「UPS起動時およびその後14日ごと」
    「UPS起動時およびその後7日ごと」
    「UPS起動時」
    「しない」
<LCDパネルなしSmart-UPSを使用している場合>
  1. WebUIよりPowerChute Business Edition エージェントにアクセスします。
  2. [デバイスモデル]-[診断]-[診断スケジュール]を選択してください。
  3. [セルフテストの実行]にてドロップダウンメニューより、以下のいずれかを選択してください。
    「14日ごと」
    「7日ごと」
    「起動時」
    「しない」

Q7計画停電時のシャットダウン手順は?
A7

計画停電時のシャットダウン手順は下記ページを確認してください。

■NECサポートポータル
【ESMPRO/電源管理】計画停電時のシャットダウン手順について


トラブルシューティング

Q1OSのイベントビューア(システムログ)に「前回のシステムシャットダウン (**/**/** **:**:**) は、予期されていませんでした(ID:6008)」が記録されます。
A1

考えられる原因
上記イベントが記録される要因の1つとして、OSシャットダウン完了前にUPSからの電源供給が停止している場合が考えられます。

対策
以下の方法にて、OSシャットダウン開始からUPSからの電源供給が停止するまでの時間の設定値を見直してください。

【LCDパネル付きSmart-UPSを使用している場合】
<PowerChute Business Edition Basic v9.1.1の場合>
デバイスのプロパティ画面より、[シャットダウン]-[シャットダウンの設定]-[OSとアプリケーションのシャットダウン]にて"OSがシャットダウンする時間"の設定値を確認してください。

<PowerChute Business Edition Basic v9.0.1の場合>
デバイスのプロパティ画面より、[コンセントの設定]-[コンセントの設定]-[コンセントの遅延]にて"OSシャットダウンに要する時間"を確認してください。

【LCDパネルなしSmart-UPSを使用している場合】
デバイスのプロパティ画面より、[シャットダウン]-[シャットダウンシーケンス]にて"OS期間"の設定値を確認してください。

※"OS期間"または"OSシャットダウンに要する時間"は、実際に使用するシステム環境にてサーバのシャットダウンに要する時間を測定し、その結果を十分に越える値を設定してください。

Q2設定プロファイルの適用時、エラーとなり設定プロファイルの適用に失敗します。
A2

考えられる原因①
UPSとの通信が確立していないことが考えられます。

対策
シリアルケーブルが正しく接続されており、UPSとの通信が正常に行われているかを確認してください。


考えられる原因②
TCP/IP通信が確立していないことが考えられます。

対策
ネットワークケーブルの接続確認など、ネットワークに問題がないか確認してください。
考えられる原因③
PowerChute Business Editionエージェントサービスが正常に起動していないことが考えられます。

対策
PowerChute Business Editionエージェントサービス(APC PBE Agent)が正常に起動しているか確認してください。
考えられる原因④
ファイアウォールやセキュリティ対策ソフトなどの影響により、PowerChute Business Editionエージェントとサーバ間で使用しているポートが塞がれている可能性が考えられます。

対策
PowerChute Business Editionエージェントとサーバ間では、下記のポートを使用しています。
必要に応じて下記ポートを開放してください。

サーバ (不定/TCP)  <––>  エージェント (2161/TCP)
サーバ (不定/UDP)  <––>  エージェント (2161/UDP)
考えられる原因⑤
ネットワーク輻輳などによりエージェントの応答が遅延したことが考えられます。

対策
以下の手順に従い、タイムアウト値を延長し、設定プロファイルの適用が正常に行われるか確認してください。
[手順]
  1. PowerChute Business Editionコンソールより、[表示] - [設定] を選択し、"アプリケーションの設定" 画面を表示します。
  2. "ネットワーク" タブを選択します。
  3. リクエストタイムアウトの値を変更します。
  4. [適用] ボタンを押し、画面を閉じてください。

補足
なお、①~⑤を確認後も現象が回避されない場合、以下の手順にて回避できるか確認してください。

対策
IPアドレスを直接入力して設定プロファイルの適用が正常に行われるか確認してください。
[手順]
  1. 「デバイスリストの設定」画面を表示します。
  2. [新規] ボタンを選択します。
  3. 現在のデバイスリスト内に、"新規デバイス" と表示されますので、登録したいPowerChute Business EditionエージェントのIPアドレスを入力します。
  4. [適用] ボタンを押します。

Q3PowerChute Business Editionのイベントログに「AVR Trim有効」、「AVR Boost有効」のログが記録されます。
A3

考えられる原因
UPS装置が商用電圧を補正している状態であることが考えられます。
-AVR Trim
商用電源電圧が過電圧状態になり、UPS装置で補正を行っている状態を意味します。

-AVR Boost
商用電源電圧が低電圧状態になり、UPS装置で補正を行っている状態を意味します。

※詳細については、UPS装置に添付されている取扱説明書を参照してください。

対策
AVR Trim/AVR Boostとは、UPS装置で補正を行っている状態であり、1分間に2~3回またはそれ以上、あるいは、1日のうち5回以上切り替わる動作が日常的に記録されている状態でなければ特に問題ありません。
なお、この状態を回避するためには、まず「バッテリ切り替え値(上限/下限)」の設定値を確認してください。
「バッテリ切り替え値(上限/下限)」は、UPS装置がAVR Trim/AVR Boost状態に切り替わる閾値になります。
本設定値は、お客様の環境に合うよう、かつUPS装置に接続された機器が対応可能な値を設定してください。
「バッテリ切り替え値(上限/下限)」は、PowerChute Business Editionコンソールより[デバイスのプロパティ]画面を開き、[全般]-[電源パラメータ]より設定します。
([電源パラメータ]は、デバイスのプロパティ画面左下の「詳細項目の表示」にチェックを入れると表示されます。)

上記設定変更で回避できない場合は、お客様の商用電源環境を見直して頂く必要があります。

※ AVR TrimやAVR Boostが長時間継続した場合や頻発した場合は、PowerChute Business Editionにて下記イベントが発生します。
下記イベントは、PowerChute Business Editionコンソールの[電源イベントサマリ]にて確認することが出来ます。

  • 長時間低電圧状態 ( 1時間以上 AVR Boost 状態が続いた場合)
  • 長時間過電圧状態 ( 1時間以上 AVR Trim 状態が続いた場合)
  • 低電圧状態頻発 ( AVR Boost が 1日に5回,もしくは1週間に15回発生した場合)
  • 過電圧状態頻発 ( AVR Trim が 1日に5回,もしくは1週間に15回発生した場合)

Q4デバイスリストの設定画面の"検出されたデバイス"に、PowerChute Business Editionエージェントが自動検出されません。
A4

考えられる原因①
PowerChute Business Editionエージェントサービスが正常に起動していないことが考えられます。

対策
PowerChute Business Editionエージェントサービス(APC PBE Agent)が正常に起動しているか確認してください。


考えられる原因②
TCP/IP通信が確立していないことが考えられます。

対策
ネットワークケーブルの接続確認など、ネットワークに問題がないか確認してください。
考えられる原因③
PowerChute Business Editionサーバに設定しているユーザ名/パスワードとPowerChute Business Editionエージェントに設定しているユーザ名/パスワードが異なっていることが考えられます。

PowerChute Business Editionで設定するユーザ名/パスワードは各コンポーネントで共通でなければなりません。
異なるユーザ名/パスワードを設定しているPowerChute Business Editionエージェントを自動検出することは出来ません。
なお、手動でIPアドレスまたはコンピュータ名を入力してもデバイスリストに追加することは出来ません。

対策
WebUIよりPowerChute Business Editionエージェントにアクセスし、PowerChute Business Editionサーバで設定したものと同じユーザ名/パスワードを入力しログインできるか確認してください。
ログインできなかった場合は、異なるユーザ名/パスワードが設定されていますので以下の方法によりユーザ名/パスワードを設定しなおしてください。
なお、PowerChute Business Editionで設定したユーザ名/パスワードが不明の場合、ユーザ名/パスワードを確認および変更する方法はありません。
PowerChute Business Editionで設定したユーザ名/パスワードが不明である場合は、PowerChute Business Edition サーバおよびエージェントをアンインストールし、再度インストールする必要があります。

[手順]
  1. PowerChute Business Editionインストールガイド「ユーザ名、パスワードの変更」に従い、PowerChute Business Editionサーバのユーザ名/パスワードを、一旦、PowerChute Business Editionエージェントと同じユーザ名/パスワードに変更します。
  2. デバイスリストの設定画面より、PowerChute Business Editionエージェントを追加します。
  3. 運用で使用されるユーザ名/パスワードと異なる場合は、再度、運用で使用するユーザ名/パスワードに変更します。

考えられる原因④
デバイス検出の設定が正しく行われていないことが考えられます。

対策
以下の手順に従い、PowerChute Business Editionエージェントの属しているIPセグメントが登録されているか確認してください。

[手順]
  1. 「デバイスリストの設定」画面を表示します。
  2. デバイスリストの設定画面左下にある[デバイス検出の設定]を選択します。
  3. 「デバイス検出の設定」ダイアログボックスが表示されますので、"検出するIPセグメント数"下に、PowerChute Business Editionエージェントの属しているIPセグメントが登録されていることを確認してください。
  4. PowerChute Business Editionエージェントの属しているIPセグメントが登録されていない場合、"IPセグメント"欄にIPセグメントを入力し[追加]ボタンを選択します。
    IPセグメントが追加されたことを確認後、[適用]ボタンを押します。

考えられる原因⑤
ファイアウォールやセキュリティ対策ソフトなどの影響により、PowerChute Business Editionエージェントとサーバ間で使用しているポートが塞がれている可能性が考えられます。

対策
PowerChute Business Editionエージェントとサーバ間では、下記のポートを使用しています。
必要に応じて下記ポートを開放してください。

サーバ (不定/TCP)  <––>  エージェント (2161/TCP)
サーバ (不定/UDP)  <––>  エージェント (2161/UDP)
補足
設定プロファイルの適用に失敗しデバイスリストに登録できない場合は、トラブルシューティング[Q2]を参照してください。

Q5マシンがシャットダウンしましたが、PowerChute Business Editionよりシャットダウンが行われたかどうかを確認する方法はありますか。
A5

PowerChute Business Editionよりシャットダウンが行われた場合、PowerChute Business EditionのイベントログおよびOSイベントビューア:アプリケーションログに以下のログが記録されます。
以下のログが記録されていない場合、PowerChute Business Editionではシャットダウン処理を行っていません。

<PowerChute Business Editionのイベントログ>
シャットダウンプロセス開始

<OSイベントビューア:アプリケーションログ>
イベントID : 1016
イベントソース : APCPBEAgent
イベントの種類 : 情報
説明 : シャットダウン開始中

Q6保守作業などのため、手動にてサーバを起動しシャットダウンしたところ、設定されているスケジュール起動日時に自動起動しませんでした。
A6

考えられる原因
PowerChute Business Edition のスケジュール機能以外でサーバのシャットダウンを行ったことが考えられます。
PowerChute Business Edition のスケジュール機能以外によりサーバのシャットダウンが行われた場合、PowerChute Business Edition のスケジュール運転の設定は有効になりません。
また、スケジュール機能によるシャットダウンが実行される前に、手動でシャットダウンを行った場合も同様にスケジュール運転の設定は有効になりません。

対策
PowerChute Business Edition のスケジュール運転の設定を有効にするには、PowerChute Business Edition のスケジュール機能によりシャットダウンを行ってください。
保守作業などにより手動でサーバを起動したのであれば、その後シャットダウンする際には、PowerChute Business Edition のスケジュール機能にて、以下のようなスケジュールシャットダウンを設定し、PowerChute Business Edition のスケジュール機能からシャットダウンしてください。

【PowerChute Business Edition Basic v9.1.1の場合】
<LCDパネルなしSmart-UPSを使用している場合>
次回のシャットダウンの日時 :シャットダウンを開始したい日時
再起動の日付/時間 :自動起動させたい日時
頻度:1度のみ

<LCDパネル付きSmart-UPSを使用している場合>
シャットダウン日時 :シャットダウンを開始したい日時
ウェークアップ日時 :自動起動させたい日時
頻度:1回

【PowerChute Business Edition Basic v9.0.1以前の場合】
次回のシャットダウンの日時 :シャットダウンを開始したい日時
再起動の日付/時間 :自動起動させたい日時
頻度:1度のみ

Q7PowerChute Business Editionサーバにログインできません。
A7

考えられる原因①
PowerChute Business Editionサーバがインストールされていないことが考えられます。

対策
PowerChute Business Editionサーバがインストールされているか確認してください。


考えられる原因②
PowerChute Business Editionサーバサービスが正常に起動していないことが考えられます。

対策
PowerChute Business Editionサーバサービス(APC PBE Server)が正常に起動しているか確認してください。
考えられる原因③
TCP/IP通信が確立していないことが考えられます。

対策
ネットワークケーブルの接続確認など、ネットワークに問題がないか確認してください。
考えられる原因④
ユーザ名/パスワードが間違っていることが考えられます。

対策
ユーザ名/パスワードを正しく入力しログインできるか確認してください。

※現在のユーザ名/パスワードが不明である場合、ユーザ名/パスワードを確認する方法はありません。
この場合、PowerChute Business Edition サーバおよびエージェントをアンインストールし、再度インストールする必要があります。
考えられる原因⑤
ファイアウォールやセキュリティ対策ソフトなどの影響により、PowerChute Business Editionサーバとコンソール間で使用しているポートが塞がれている可能性が考えられます。

対策
PowerChute Business Editionサーバとコンソール間では、下記のポートを使用しています。
必要に応じて下記ポートを開放してください。

コンソール (不定/TCP)  <––>  サーバ (2260/TCP)
コンソール (不定/UDP)  <––>  サーバ (2160/UDP)
補足
なお、①~⑤を確認後も現象が回避されない場合、以下の手順にて回避できるか確認してください。

対策
IPアドレスを直接入力してログインできるか確認してください。
[手順]
  1. ログイン画面を表示します。
  2. "サーバ:"欄にログインしたいサーバのIPアドレスを直接入力します。
  3. [接続] ボタンを押します。

Q8UPSインタフェース拡張ボードまたはマルチサーバ接続BOX(Share UPS)を使用したマルチサーバ構成において、「電源障害」のイベントがスレーブサーバのログに記録されていますが、マスタサーバのログには記録されていないことがあります。
A8

考えられる原因①
マスタサーバのスケジュールによるシャットダウンが実行されたことが考えられます。

対策
スケジュールによりマスタサーバのシステムシャットダウンが開始されると、UPSインタフェース拡張ボードまたはマルチサーバ接続BOX(Share UPS)からスレーブサーバに対して、オンバッテリ信号、およびローバッテリ信号が送信されます。それをスレーブサーバが検知してスレーブサーバのシャットダウンが行われます。
そのとき検出した信号をそれぞれ「電源障害」、「ローバッテリ状態」として、イベントログに記録します。
上記動作は、仕様になります。
※マスタサーバでも、PowerChute Business Editionエージェントサービスが停止する前に上記オンバッテリ信号およびローバッテリ信号を検出した場合、電源障害とローバッテリ状態のイベントがログに記録されます。


考えられる原因②
瞬断が発生したことが考えられます。

対策
瞬断が発生した場合、UPS(およびUPSインタフェース拡張ボード、マルチサーバ接続BOX(Share UPS))からオンバッテリ信号が送信されます。
スレーブサーバ(シンプルシグナリング)の場合は瞬断時のオンバッテリ信号を検知してイベントログに「電源障害」を記録します。
しかし、マスタサーバ(スマートシグナリング)の場合は、ソフトウェアの仕様により、約4~5秒間連続してオンバッテリ信号を検出し続けるまで、「電源障害」のイベントを記録しません。
従って、瞬断が発生したとき、マスタサーバでは「電源障害」のイベントは記録されません。
上記動作は、仕様になります。
補足
PowerChute Business Editionでは、UPS(およびUPSインタフェース拡張ボード、マルチサーバ接続BOX(Share UPS))から送信されるオンバッテリ信号を検出した場合に、「電源障害」を記録します。
しかし、検出したオンバッテリ信号が、マスタサーバのスケジュールシャットダウンによるものなのか、瞬断など電源障害によるものなのか、あるいはそれ以外であるのかを区別することができません。
このため、オンバッテリ信号が送信される要因により「電源障害」イベントを抑制することはできません。
また、「電源障害」イベント自体を発生させないよう設定することもできません。

しかし、エクスプレス通報/ALIVE通報につきましては、スレーブサーバの「電源障害」イベントのみ通報対象とする/しないを切り替えることが可能です。
※マスタサーバにおきましては「電源障害」イベントをエクスプレス通報/ALIVE通報の対象としないに設定した場合、実際に電源障害が発生した場合にも通報されなくなります。よって、マスタサーバにおきましては、エクスプレス通報/ALIVE通報の設定を変更しないでください。

詳細は、ESMPRO/UPSManagerのセットアップカード「PowerChute Business Editionスレーブサーバのエクスプレス通報/ALIVE通報設定について」をご参照ください。

Q9PowerChute Business Editionで設定したユーザ名/パスワードが分かりません。
A9

PowerChute Business Editionで使用しているユーザ名/パスワードが不明である場合、ユーザ名/パスワードを確認する方法はありません。
現在のユーザ名/パスワードが分からない場合は、PowerChute Business Editionサーバおよびエージェントをアンインストールし、再度インストールする必要があります。

Q10PowerChute Business Editionのイベントログに「通信切断」が記録されます。
A10

「通信切断」は、UPS装置との通信が途絶えた場合に記録されます。

考えられる原因①
通信切断となる原因としては、以下のようなことが考えられます。

  • UPS装置からの応答が一時的になかった
  • システム高負荷によりシリアル通信に影響を及ぼした
  • ノイズなどによりデータロストした

対策
通信切断発生後、短時間(20~30秒程度)で「通信確立」が記録され、UPS装置との通信が復旧しているのであれば、運用上特に問題ありません。
考えられる原因②
時刻補正の影響によりPowerChute Business EditionとUPSとの通信においてタイムアウトとなり通信切断となったことが考えられます。

対策
PowerChute Business Editionでは、タイムアウトを判断するためにシステムクロックを使用しています。
このため、時刻補正によりシステムクロックが変更された場合、PowerChute Business EditionとUPSとの通信においてタイムアウトとなり通信切断となることがあります。
しかし、通信切断発生後、短時間(20~30秒程度)で「通信確立」が記録され、UPS装置との通信が復旧しているのであれば、運用上特に問題ありません。
考えられる原因③
SNMPカードが挿入されており、シリアル制御とSNMP制御との競合により、シリアル制御が正常に行えず、UPS装置との通信が途切れていることが考えられます。

対策
シリアル制御とSNMP制御の混在はサポートしていません。
PowerChute Business Editionを使用しUPS装置をシリアル接続にて制御するのであれば、SNMPカードは実装しないでください。
SNMP制御での運用を行う場合は、ESMPRO/AutomaticRunningControllerとESMPRO/AC Enterpriseを使用してください。

Q11OSのイベントビューア(システムログ)にソース:SNMPにてAPCSnmp.dllに関する警告ログ(ID:1102)が記録されます。
A11

APCSnmp.dllファイルは、PowerChute Business Editionエージェントのインストール時にインストールされるファイルです。
そして、APCSnmp.dllが存在しない場合、SNMPサービスが下記警告ログを記録します。
––––––––––––––––
ソース:SNMP
ID:1102/警告
拡張エージェント dll C:\Windows\system32\APCSnmp.dll が足りないかまたは正しく構成されていないので、SNMPサービスはそれを無視しています。
––––––––––––––––

考えられる原因
PowerChute Business Editionエージェントをアンインストール後、サーバ再起動を行わずに、再インストールしたことが考えられます。

対策
PowerChute Business Editionエージェントをアンインストールし、サーバ再起動後に、再度インストールしてください。

Q12UPS:N8142-38使用の注意事項
A12

UPS:N8142-38を使用時、UPS HWの制限により、PowerChute Business Edition Basic v9.1.1/v9.0.1コンソールより、下記2つのパラメータは変更できません。
詳細はUPSの取扱説明書をご参照ください。

【PowerChute Business Edition Basic v9.1.1】
[デバイスのプロパティ]画面(WebUI)より

  • ["UPS機種名"]-[バッテリ管理]の「バッテリパック数」
  • ["UPS機種名"]-[UPS設定]の「出力電圧」

【PowerChute Business Edition Basic v9.0.1】
[デバイスのプロパティ]画面より
  • [全般]-[バッテリステータス] の「バッテリパック数」
  • [全般]-[電源パラメータ] の「UPS出力電圧」

Q13UPS:N8142-106使用の注意事項
A13

UPS:N8142-106を使用時、停止待機時間(Outlet Group Off delay)および最小リターンランタイム時間(Minimum Return Runtime)に最大32767秒の時間を値を設定することができます。
これらの設定値は、それぞれ次のPowerChute Business Editionの設定値により上書きされます。PowerChute Business Editionの以下の項目には9999までの値しか設定できないため、PowerChute Business EditionでUPS:N8142-106を管理する場合、停止待機時間(Outlet Group Off delay)および最小リターンランタイム時間(Minimum Return Runtime)に9999秒より大きい値を設定することができません。

◆UPSが停止する命令を受けてから出力を止めるまでの遅延時間:

UPSでの設定項目:停止待機時間(Outlet Group Off delay)
PowerChute Business Editionでの設定項目:OSがシャットダウンする時間

◆再起動時にここで設定したランタイム時間が満たされている場合にのみ出力開始時間:
UPSでの設定項目:最小リターンランタイム(Minimum Return Runtime)
PowerChute Business Editionでの設定項目:コンセントグループの電源をオンにする前に必要な最小バッテリランタイム

【対象製品】
PowerChute Business Edition バージョン9.0.1, 9.1.1
UPS:N8142-106

【環境】
全ての対応OS

【回避策】
回避策はありません。PowerChute Business Editionを使用する場合、 停止待機時間(Outlet Group Off delay)および最小リターンランタイム時間(Minimum Return Runtime)の値は最大9999秒としてください。

Q14UPSの一部機種で自動セルフテストが実行されなくなります。
A14

7日もしくは14日おきで設定されている自動セルフテストが実行されなくなります。
PCBEのログに周期的に実行されているセルフテストが記録されなくなっている場合、セルフテストが停止している可能性があります。

【条件】
UPSが長時間バッテリー運転を続け出力停止・ブレインオフした場合、自動セルフテストの設定内容にかかわらず自動セルフテストが停止します。

【対象機種の製品名と型番】
無停電電源装置(3000VA) N8180-64
無停電電源装置(1000VA) N8180-66
無停電電源装置(1500VA) N8180-67
無停電電源装置(500VA) N8180-68/68A
無停電電源装置(750VA) N8180-69
無停電電源装置(1500VA)「2U」 N8142-41
無停電電源装置(3000VA)「2U」 N8142-42
無停電電源装置(1200VA)「1U」 N8142-100
無停電電源装置(1500VA)「2U」 N8142-101
無停電電源装置(3000VA)「2U」 N8142-102

対策
一度手動でセルフテストを実行してください。
手動によるセルフテストを実施することで設定されている自動セルフテストが回復し、再び設定周期でセルフテストが実施されます。

Q15PowerChute Business Edtionのイベントログに「通信切断」または「通信なし」が記録され、なお時間が経過しても通信回復しない現象について。
A15

一度PowerChute Business Edtionのサービス(*)を再起動してみてください。

(*)
Windows OSの場合:APCPBEAgent
Linux OSの場合:PBEAgent

再起動しても通信が確立できず現象が解消されない場合、原因は下記のサーバのBIOS設定が未実施のためと思われます。

・ESMPRO/UPSManager ダウンロード
 <https://jpn.nec.com/esmpro_um/um_download.html?>
  -> インストールガイド/リリースノート
   -> PowerChute Business Edtion v10.0
    2 ハードウェア要件
      BIOS の設定
      ■iLO機能ある機種の設定

上記に記載されているBIOS設定を実施していない場合、iLOによりシリアルポートが占有され、
通信回復しない通信切断が発生する場合があります。

下記の手順で解決してください。

 A. サーバをシャットダウンします。
 B. 電源ケーブルを抜き、数10秒程度経過してから電源ケーブルを接続します。
 C. サーバを起動しBIOSに入り、iLOのシリアルポート設定を変更します。
   (BIOS Serial Console PortとSerial CLI Statusを無効にします。)
 D. 設定変更内容を保存し、サーバを再起動します。