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データドリブン経営

データドリブン経営とは

一般のニュースメディアでも、データドリブン経営という単語を目にするようになりました。データドリブンとは、データを意思決定や判断、活動の起点にすることをいいます。昨今はさまざまなデータをクイックに、かつ大量に収集、分析できるようになり、経営にも生かせる土壌が整ってきました。データドリブン経営は、勘や経験といった個人の能力に依存せず、客観的なデータに基づいて経営判断を下すことで、組織としての力を最大限に発揮することを目指す経営手法です。
データドリブン経営に注目が集まる背景には、デジタル化の進展、消費者ニーズの多様化、さらには働き方改革の広がりがあげられます。働き方改革が重要な経営課題の一つであることから、データを収集・分析してチーム力強化や働きやすい職場づくりに活用する取り組みが進んでいます。

データを駆動力に迅速な経営判断

データドリブン経営には以下のようなメリットがあります。

  • 企業成長の促進
    データに基づいた客観的でスピーディーな判断で、市場環境の変化にいち早く対応することができる。
  • 顧客理解の促進
    顧客ニーズを製品やサービスに反映しやすくなる。
  • 現場での意思決定
    AIなどを用いた複雑な意思決定を、グラフなどの可視化により現場で素早く判断できる。

データドリブン経営を実現するためには、膨大なデータを扱える専門スキルを持った人材が欠かせません。また、適切な分析のためには、データ利活用の前提条件を整えておくなど、データ収集や利活用のための基盤の整備が重要です。組織内で経営にはデータが重要であることを周知し、率先してデータ収集と利活用に協力する文化を醸成する必要があります。

「データドリブン経営」成功へのステップ

データドリブン経営においてICTは重要ですが、システムの導入だけでは実現できません。データを適切かつ効率的に収集するための業務プロセスの刷新や、データを事業に生かそうという企業文化の醸成も必要で、以下の4つのステップで進めます。

  • ビジネス課題の定義
    経営および現場のありたい姿、目指す方向を整理して課題を把握する。
  • ビジネス構造のKPI化と施策の検討
    課題に対するKPIを定め、KPIを実現するための施策と実行の優先順位を検討する。
  • ICTへの落とし込み
    施策を進め、KPIで成果を確認するためのデータやシステムの目指す姿などICT上の課題を明確化し、課題を解決できるプラットフォームを構築・導入する。
  • 施策実行と検証のサイクル
    優先的に取り組む施策を選択して実行し、実行した結果をデータで検証する。実行と検証を繰り返すことで成功体験を積み重ねて、データドリブン文化を醸成する。

データ活用基盤構築のポイント

あらゆるデータを収集・蓄積する技術は整っていますが、漫然とデータを集めても経営に生かすことはできません。データドリブン経営のためには、多様なデータが“使える”状態で管理され、多様なユーザが共同でデータ分析できるプラットフォームが必要です。
プラットフォームのアーキテクチャはスケールできるようにしておきましょう。取り扱うデータの種類や量が増えたり、分析要件が変更になったりする可能性があるからです。スモールスタートでアジャイル的に拡張したい場合にもこの発想が有効です。基盤となるシステムは、時々刻々と変化する事業環境に併せて柔軟に変更でき、かつセキュリティなどの基本機能を網羅している必要があります。

データドリブン経営では膨大なデータを扱うので、データガバナンスが重要になります。多種多様な書籍を所蔵する「図書館」のように保管ルールに基づいて体系的かつ組織的に管理しておくと、必要なときに必要な情報を取り出しやすくなります。経営に生かすには、誰がいつどのように使うのか、検索や活用を前提に分類・管理しておくことが重要です。
また、コンピュータ上に仮想空間を作る「サンドボックス」機能も併せて導入を検討したい機能です。サンドボックスはほかのシステムから隔離された仮想空間で、プロジェクトで使うデータやデータの加工フロー、ダッシュボードなど、データ分析に関する情報を安全に統合管理し、分析シミュレーションとプロジェクトメンバー間での共有を実現します。大量のデータを必要とするデータドリブン経営には必須の機能です。

データドリブン経営の製品・ソリューション

データ活用基盤導入企画支援(コンサルティングサービス)(NECデータ活用基盤)

データ活用戦略の立案を支援するコンサルティングサービス
シチズン時計株式会社様

社会の変化に全社横断のデータドリブン文化で対応。スピーディーなデータ提供環境がDXを推進