多摩美術大学・NEC産学連携プロジェクト

不確実性の高い現代、日本を含むグローバルにおいて社会全体で取組む課題についてデザインのケーパビリティで、どのような貢献ができるのか?という “問い” に対し、日々の探索と進化をし続けることが求められています。
本プロジェクトでは、多摩美術大学とNECの連携により
  • イノベーティブなアイデアの創出
  • 社会で活躍できるデザイン人材の育成
  • デザインプロセスの検証
の活動を通じて “問い” に対する新たな応えを模索しました。

最終プレゼンにご参加いただいたのは、多摩美術大学美術学部 生産デザイン学科 プロダクトデザイン専攻 2年の8名です。

テーマは「Design Future Empathy 未来の豊かな暮らしをデザインする」。
自分自身で目指したい未来の豊かな暮らしを想像し、その実現のために必要なプロダクトやサービスを生み出すプロジェクトです。
ユーザーのニーズや社会的な課題に焦点を当て、環境への配慮もしながら、住環境・モビリティ・ヘルスケア・教育など、私たちの暮らしを豊かにするために、テクノロジー・持続可能性・ユーザーエクスペリエンスの観点から、新しい価値を作り出すことをめざしました。

総評

  • 井手 裕紀
    NEC 経営企画部門 コーポ―レートデザイン統括部 統括部長

3年目の多摩美術大学とNECとのサービスデザインをテーマとした産学共同プロジェクト。
今年度も、豊かな将来社会の実現に向けた提案を、多摩美の学生・中田先生を始めとした教授陣、そしてNECのデザイナーで一つのチームとして取り組んで参りました。
この社会状況においてプロダクトデザイナーが備えるべき視点やマインドを、NECのサービスデザインのプロセスに基づき進めてきましたが、どの提案も2年生とは思えない素晴らしい提案にまとめていただきました。
改めて次世代のプロダクトデザイナーの大いなる可能性を感じました。

  • 井手 裕紀
    NEC 経営企画部門 コーポ―レートデザイン統括部 統括部長

3年目の多摩美術大学とNECとのサービスデザインをテーマとした産学共同プロジェクト。
今年度も、豊かな将来社会の実現に向けた提案を、多摩美の学生・中田先生を始めとした教授陣、そしてNECのデザイナーで一つのチームとして取り組んで参りました。
この社会状況においてプロダクトデザイナーが備えるべき視点やマインドを、NECのサービスデザインのプロセスに基づき進めてきましたが、どの提案も2年生とは思えない素晴らしい提案にまとめていただきました。
改めて次世代のプロダクトデザイナーの大いなる可能性を感じました。

  • 中田 希佳
    多摩美術大学 生産デザイン学科 プロダクトデザイン専攻教授 キャリアセンター長

プロジェクト参加学生にとっては初めてのサービスデザインへの関わりだったかと思いますが、NECデザイン部門デザイナー5名のご指導により、“共感を創り、伝える”が体感できたと感じています。UXとUIの重要性をわかりやすくご教授いただけた事に感謝いたします。

  • 中田 希佳
    多摩美術大学 生産デザイン学科 プロダクトデザイン専攻教授 キャリアセンター長

プロジェクト参加学生にとっては初めてのサービスデザインへの関わりだったかと思いますが、NECデザイン部門デザイナー5名のご指導により、“共感を創り、伝える”が体感できたと感じています。UXとUIの重要性をわかりやすくご教授いただけた事に感謝いたします。

学生の提案

「me meal(ミーミール)」

その日の体調に合わせて適切な量や栄養をAIが提案し、少量でも堂々と食べられる「私のためのごはん」を届けるランチのサブスクサービス。

「annulus(アニュラス)」

テレワーカーに向けた、リング状の専用デバイスがとっかかりを共有する、相互理解の支援サービス。

「SYNK」

筋電パターンと回復プロセスをデータベース化しリハビリすることにより、最短距離での社会復帰を目指すサービス。

「VIXEL」

「気軽な会議室」を提供する新たな社内情報共有プラットフォーム。

「HINARI」

行動を強制せず、光や音を通して行動の切り替えを支えるサービス。

「LIMO」

小学校低学年の子供が好きと選択を体験を通して知るサービス。

「SAKU」

手を動かすアナログ行為で、メンタルヘルスを支える福利厚生サービス。

「Dispo」

同じ電車の利用者で共有しあう、新たな寄り道体験サービス。

学生のコメント

N.Cさん
【タイトル】
me meal(ミーミール)
【感想】
NECのみなさま、この度は大変貴重な機会をいただき誠にありがとうございました。初めて経験することばかりで、まさに目からうろこの連続となる3か月間でした。特に、自身の内側からテーマを見出し、グループワークによって発想を広げ、一度思考を収束させ、それをプレゼンテーションを通して再び発散させる……このプロセスを幾重にも重ねたことが非常に印象深く、同時に私にとって非常に楽しい時間でもありました。また、ここまで時間をかけて思考を重ねることではじめて破綻のないサービスが生まれるのだということを強く実感しました。今回の経験は、今後制作を続けていくうえで、大きな財産になると確信しています。
【説明】
me meal(ミーミール)は、働く小食さんに向けたお弁当のサブスクリプションサービスです。少食さんにとって食事量について指摘される経験は周囲との会食が苦手になってしまうきっかけの一つです。そこで、少食さんも堂々と食事ができるお弁当箱と付随するアプリを考案しました。お弁当箱を仕切る入れ子は上げ底構造になっています。底の高さを調整することで、お弁当の見た目はそのままに、少なめをオーダーすることができます。アプリではAIによるお弁当の提案に加え、専用ロッカーでの受け取りに対応しています。me mealは少食さんの心理的負担を軽減、そして誰もが自然体で食事をできる未来を作る提案です。
T.Kさん
【タイトル】
annulus(アニュラス)
【感想】
始めは、それまで取り組んできた物の形状や見た目の話から様変わりした「豊かな暮らしのデザイン」というテーマに戸惑いました。課題の中では、プロダクト単体を考えるのではなく、その周囲にある環境、関連している組織や人々といったプロダクトデザイナーが持っておくべき大切な観点を学ぶ機会がありました。それまで自分が思っていたよりも遥かに多くの事柄が一つの物やサービスに複雑に関わっている事を実感しました。物の見方の視野が大きく広がり、課題をやる前とやった後では別人になったような感覚です。疎かにしてしまいがちなアウトプットする手前の部分に目を逸らさず向き合わされた身になる課題だったと感じています。講師陣の方々に心から感謝申し上げます。
【説明】
アニュラスは、テレワーク環境で失われがちな「相互理解」を取り戻すための企業向けコミュニケーション支援サービスです。画面越しでは察しにくい相手の状態や心の揺らぎを、リング状の専用デバイスが抽象的な光の変化として伝えます。これにより、「今話しかけていいか分からない」という遠慮や憶測の壁を下げ、自然な声かけや会話のきっかけを生み出します。感情を言語化・可視化しすぎるのではなく、あくまで“とっかかり”だけを共有することで、人同士が確かめ合い、理解を深める余白を残しています。アニュラスは、効率化の先で失われた「分かり合う安心感」を、テレワーク時代の新しい豊かさとして再構築します。

※在籍大学・学科は掲載当時のものです。