DEMITASNX Ver.5.0
DEMITASNX Ver.5.0リリース
NECは、プリント基板上の不要電磁放射を抑制する設計支援ツール「DEMITASNX(R)(デミタス・エヌ・エックス)」の新バージョン(Ver.5.0)をリリースいたします。
DEMITASNX Ver5.0では、グランド・電源に特化した対策機能を強化しました。また、64ビット版を新たにリリースし、高速・高精度化へのニーズに対応しております。
主な機能強化内容は下記の通りです。
1.64ビット版 DEMITASNX/PIStream
全体処理の高速化と、高密度モデルによる解析の高精度化
新たに、64ビットOS上で動作する64ビット版対応 DEMITASNX/PIStreamをリリースいたします。CADデータの読み込みなど処理全体 でパフォーマンスが向上しております。また解析では、従来より細かいメッシュサイズで解析できるようになり、高精度な解析が可能になります。
※共振解析では、GEARSPICEオプション(エキスパート版では標準)のご利用をお勧めします。
※従来の32ビット版DEMITASNX/PIStreamを64ビット版に移行する場合は、別途費用が発生いたします。
2.EMIチェック機能強化
既存の13項目のEMIチェックルールに加え、14番目と15番目のチェック項目を追加しました。
No.14:デジアナ干渉チェック
ノイズの影響を受けやすいネットの干渉をチェックします。
指定したネット間のパターン(配線、プレーン、パッドなど)の層間重なり領域を検出します。アナログなどノイズの影響を受けやすいネットや高電圧のネットとの干渉を検出します。
No.15:LSIグランド分離チェック
LSIの全てのグランド端子が同じプレーンに接続していることをチェックします。
LSIのグランドピンが表層の異なったプレーンに接続した場合、グランド端子間に電位差が発生する場合があります。LSIグランド分離チェックではLSI直下のグランドプレーンに接続していないグランド端子を検出します。
3.共振解析機能強化
共振解析結果の自動判定
共振解析において解析結果を判定(OK/NG)します。
共振解析(単層/多層)の周波数特性グラフに、解析結果の判定(OK/NG)と、許容最大電圧値を示す赤色のラインを表示します。
判定結果は、許容最大電圧値を超えない場合、または共振が無い場合に判定OKとなります。
複数励振点解析
共振解析において励振点の複数指定が可能になります。
共振解析(単層/多層)において、励振点を自動で複数個所(電源ピン位置、プレーンの四隅等)指定し、複数の解析結果をまとめて表示します。複数励振点は、手動指定も可能です。
*指定された励振点位置毎に、連続して解析を行います。
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