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「NECらしさ」を生かして「地域らしさ」を創る 次の100年も川崎市とともに
今から100年前、1924年に誕生した川崎市。NEC玉川事業場があるだけでなく、女子バレーボールのNECレッドロケッツ川崎の活動拠点でもあり、NECグループにとっても馴染み深い地域です。市制100周年という節目を迎えた川崎市の傍らには、地域をつなぐNECの存在がありました。時に、ビジネスとして。時に、プロボノ活動で。次の100年に向け、地域の様々なパートナーとともに種をまき川崎市に大輪の花を咲かせようとするNECグループの取組みを紹介します。
川崎市の「まちづくり」 NECのプロボノの力で貢献
川崎市では市制100周年の記念事業として、多くの記念イベントが開催されています。秋晴れの2024年10月12日、NEC玉川事業場で開かれた「かわさきSDGsパートナーまつり」もその一つ。NEC宇宙エンジニア講座やパラアート、リサイクル体験などSDGsをテーマにした企画が出展され、3000人を超す来場者の笑顔であふれました。
このイベントを川崎市とともに企画・運営したのはNECプロボノ倶楽部です。プロボノはボランティアや社会貢献活動の一種で、職業上のスキルや経験をいかした活動。企業のプロボノ活動においてNECは先駆的な存在であり、川崎市ではNECプロボノ倶楽部はこれまでに40件以上のプロジェクトを重ね、参加した社員の人数も400人を超えています。
SDGsまつりに訪れた川崎市の三田村有也副市長は、「様々な地域課題の解決に向けて、率先して取り組んでいただいている」と、NECのプロボノ活動に大きな期待を寄せています。7月に開かれた川崎市市制100周年記念式典でも、これまでの取り組みへの感謝を込めて「地域振興・まちづくり分野」でNECプロボノ倶楽部が表彰されました。
「NECがハブになって地域を盛り上げたい」リーダーは入社3年目
地域との絆を育んできたプロボノ活動は、NECの「ひと」も育てています。SDGsまつりを率いたのはNECプロボノ倶楽部のメンバーで入社3年目の松本日花里。NECビジネスインテリジェンスで人材開発に携わっている松本は、もっと広い世界で新たなスキルを身につけたいと、プロボノ活動に飛び込みました。
「NECという企業が自治体や市民団体の“ハブ”になることで、地域全体を盛り上げることができる」。昨年初めてこのイベントに参加した松本は、活動の可能性を自分の力で広げようとリーダーに立候補。100人を超える社内外プロジェクトメンバーの取りまとめを経験し、人脈も大きく広げることができたといいます。イベント当日もホールでの発表から企画展示まで各所を飛び回って対応。何より、自分で考え、決めて、行動するという経験は大きな自信につながりました。
松本は、NECのプロボノの強みをこう語ります。「社員の自主性が強いところ。社員自らが社会貢献したいという気持ちが原動力となっています」
地域の声を聴く NECがめざす社会課題解決の一歩に
プロボノ活動の場は、ビジネスを通した社会課題解決の糸口にもなっています。災害時の避難や地域の情報配信などのサービスを紹介するブースも出展され、NEC社員たちが、訪れた地域の方々の声に熱心に耳を傾けました。
「サービスを企画するには生活者の声が必要不可欠」と話すのはNECスマートシティ統括部の米原圭彦です。スマートシティでは、地域の実情に合わせた「地域らしさ」が重要。川崎市の「地域らしさ」を知るための一歩は、現場に赴いて、そこで暮らす人の声を聴くこと。米原らスマートシティ統括部のメンバーは、そのためにプロボノ活動を活用しています。
「じゃあ『NECらしさ』って何だろう?」。自ら思いついた問いへの答えを、米原はこう語ります。「最先端の技術ももちろんその一つですが、こうしたプロボノ活動も、『NECらしさ』の一つなのかな、と」。自身の実感だけでなく、他の企業の社員からも「NECってプロボノが盛んだよね」と声をかけられることもあるといいます。事業だけでなく、国内企業のプロボノ活動として先駆的に地域課題解決に取り組んできた「NECらしさ」を生かし、地域の方々と一緒に「地域らしさ」をつくっていく。SDGsまつりのような場が、その出発点になればという想いで参加しています。
川崎市の三田村副市長も力を込めます。「企業の方々にそういう目線でまちづくりに関わっていただくことで、お互いの価値の向上につながる。今後も川崎をフィールドに、パートナーとして取り組みを続けていければと思っております」。
川崎市制100周年という節目は「次の100年に向けてより良いまちづくりをしていくためのスタートライン」です。地域との絆を深め「地域らしさ」が輝くまちづくりのために、グループで125年の歴史を持ち、玉川事業場でも長く川崎市に寄り添ってきた「NECらしさ」で社会課題を解決する。そのNECらしさは、川崎市のまちを起点にNECがPurpose(存在意義)に掲げる「安全・安心・公平・効率という社会価値を創造し、誰もが人間性を十分に発揮できる持続可能な社会の実現」にもつながる力となります。