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CLUSTERPRO X 5.1 状態遷移テストツールのご紹介 ~CLUSTERPRO X Startup Kit フェールオーバーテストの自動化~
CLUSTERPRO オフィシャルブログ ~クラブロ~
はじめに
CLUSTERPRO Xの最新バージョンであるCLUSTERPRO X 5.1を2023年4月10日にリリースしました。
CLUSTERPRO X 5.1ではクラウド利用における機能拡充や構築・運用の容易化、セキュリティ強化、新OS・プラットフォームへの対応など多くの機能強化を行っておりますので是非機能強化ポイントを参照ください。
CLUSTERPRO X 5.1で追加された構築・運用の容易化の機能として、状態遷移テストツールがあります。状態遷移テストツールを利用することで、これまで手動で実施していたクラスターの状態遷移テストを自動化することができます。本記事では、この状態遷移テストツールについてご紹介します。
この記事の内容
1. 状態遷移テストツールとは
状態遷移テストツールは、構築したクラスターのフェールオーバーテストを自動で行うことを目的としたツールです。フェールオーバーテストを自動化することでクラスターの状態遷移(サーバーの起動時や再起動後の動作など)が意図した通りに行われているかの確認が容易になり、手動で実行していたテスト時間を短縮することができます。
状態遷移テストツールを利用する場合、「CLUSTERPRO X Startup Kit」を用意する必要があります。「CLUSTERPRO X Startup Kit」はチェックリスト、スクリプトテンプレート、ドキュメントなど、クラスターの構築に役立つツールを提供するCLUSTERPRO Xの有償製品です。「CLUSTERPRO X Startup Kit」に関しては製品紹介ページを参照ください。
2. テストシナリオ
状態遷移テストツールで実施可能なテストシナリオは以下のとおりです。テスト対象とするクラスターの構成(サーバー数、フェールオーバーグループ数、データ 引継方式)に応じて、テストシナリオを選択します。
テストシナリオ番号 | サーバー数 | フェイルオーバーグループ数 | データ引継方式 |
1 | 2 | 1 |
共有ディスク型またはディスクレス型 |
2 | 2 | 1 |
ミラーディスク型 |
3 | 2 | 2 |
共有ディスク型またはディスクレス型 |
4 | 2 | 2 | ミラーディスク型 |
3. 状態遷移テストツールの実行例
状態遷移テストツールでは、テストに成功した場合にのみ次のテストを実行し、テストに失敗した場合はそこでテストを終了します。状態遷移テストツールの設定、利用方法に関する詳細は、「CLUSTERPRO X Startup Kit」に同梱されている「CLUSTERPRO X 状態遷移テストツール ユーザーズガイド」を参照ください。
以下は、テストシナリオ番号2(サーバー数:2、フェールオーバーグループ数:1、データ引継方法:ミラーディスク型)の実行例です。実行結果は、コンソール上での表示のほかにログも出力しますので、状態遷移テストツールの実行に失敗した場合はログを確認し、状態遷移テストツールの設定やクラスターの状態、設定を見直します。
まとめ
今回は、CLUSTERPRO X 5.1の新機能である状態遷移テストツールについてご紹介しました。状態遷移テストツールを利用することで、フェールオーバーテストの自動化ができますので、クラスター構築後のテストにぜひご活用ください。
今回、ご紹介した状態遷移テストツールのほかにもクラスターの構築に役立つツールを提供する「CLUSTERPRO X Startup Kit」の入手、購入を検討の場合は、以下のお問い合わせ窓口までお問い合わせください。
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