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Cluster WebUIにHTTPSで接続する方法 (Windows)
CLUSTERPRO オフィシャルブログ ~クラブロ~
はじめに
CLUSTERPRO X 4.0の新機能として管理GUIのCluster WebUIが追加され、さらに、管理GUIの通信方式にHTTPS接続が追加されました。
これまでは、管理GUIのWebManagerへの接続はHTTPのみでしたが、CLUSTERPRO X 4.0でHTTPSによる接続を設定することでCluster WebUI/WebManagerへの接続を暗号化できるようになりました。
構築手順は、WindowsとLinuxで異なります。今回は、Windows環境におけるCluster WebUI/WebManagerへHTTPSで接続するための設定方法をご紹介します。
Linux環境における構築手順はこちらより参照ください。
この記事の内容
1. OpenSSLのインストール
HAクラスターを構成する全てのサーバーにOpenSSLをインストールします。 CLUSTERPRO X 4.0の管理GUIでは、HTTPS通信を実施するためにOpenSSLを利用します。
Linux環境では、ディストリビューションが用意しているOpenSSLをインストールします。
Windows環境では、OpenSSLを別途ダウンロードしてインストールしてください。
今回は、以下のサイトより「Win64 OpenSSL v1.0.2q Light」をダウンロードして利用します。
- ※OpenSSLのバージョンは 1.0系を使用する必要があります。
- ※Cluster WebUI/WebManagerが対応するOpenSSLのバージョンは以下のFAQもご参照ください。
OpenSSLのインストールにおいて、インストール先はデフォルト設定のまま「C:\OpenSSL-Win64」とします。
また、OpenSSLのDLLの格納場所はOpenSSLのbin配下にするように設定します。
2. 秘密鍵とサーバー証明書の作成
HTTPS通信で利用する秘密鍵とサーバー証明書を作成します。
今回は、サーバー証明書は自己署名証明書として作成します。
2.1 秘密鍵とサーバー証明書を格納するフォルダを作成
秘密鍵とサーバー証明書を格納するフォルダを作成します。
後ほど、CLUSTERPROの設定で秘密鍵とサーバー証明書の各ファイルのパスを設定します。
今回は「C:\ssl」を作成します。下記、コマンドラインを実行します。
> mkdir C:\ssl
2.2 秘密鍵を作成
OpenSSLのコマンドを利用して秘密鍵を作成します。
今回は、「server.key」を作成します。
> C:\OpenSSL-Win64\bin\openssl.exe genrsa -out C:\ssl\server.key 2048
2.3 証明書署名要求を作成
OpenSSLのコマンドを利用して証明書署名要求を作成します。
今回は、「server.csr」を作成します。
以下を実行すると、「Country Name」などの情報を対話形式で入力することになりますので、環境に合わせて設定してください。
> C:\OpenSSL-Win64\bin\openssl.exe req -new -key C:\ssl\server.key -config C:\OpenSSL-Win64\bin\openssl.cfg -out C:\ssl\server.csr
2.4 サーバー証明書を作成
OpenSSLのコマンドを利用してサーバー証明書を作成します。
今回は、「server.crt」を作成します。また、証明書の有効期間を3650日として作成します。
> C:\OpenSSL-Win64\bin\openssl.exe x509 -req -in C:\ssl\server.csr -signkey C:\ssl\server.key -out C:\ssl\server.crt -days 3650 -extensions server
2.5 秘密鍵とサーバー証明書をHAクラスター構成サーバーに配布
作成した秘密鍵とサーバー証明書を、HAクラスターを構成する全てのサーバーに配布します。このとき、秘密鍵のパスとサーバー証明書のパスが全てのサーバーで同じパスとなるように格納します。
今回は「C:\ssl」配下に秘密鍵とサーバー証明書を格納します。
秘密鍵: C:\ssl\server.key
サーバー証明書: C:\ssl\server.crt
3. CLUSTERPROの設定
作成した秘密鍵とサーバー証明書の情報をCLUSTERPROに設定します。
WebManagerの設定に追加するため、一度HAクラスターを構築してから設定変更の形で設定します。
Builderを起動し、設定モードで「クラスタのプロパティ」を表示します。
「クラスタのプロパティ」の「WebManager」のタブを選択し、「暗号化設定」をクリックします。
「暗号化設定」にて、通信方式を「HTTPS」に設定し、証明書ファイルなどのパスを設定します。
設定が完了したら、HAクラスターに設定を反映します。
今回の設定変更では、Cluster WebUI/WebManagerへの接続プロトコルがHTTPからHTTPSへの変更となるため、「マネージャ再起動」が実施されます。
4. 動作確認
マネージャ再起動の完了後は、HTTPでは接続できずHTTPSで接続することになります。そのため、CLUSTERPROの設定変更で接続していたWebブラウザの画面は更新されません。
接続URLを「https://<サーバーのIPアドレス>:29003」として改めて接続し直してください。
Cluster WebUI/WebManagerに接続できれば設定変更は完了です。
- ※今回の設定では自己署名証明書を利用しているため、証明書に関する警告が表示されます。
さいごに
今回は、CLUSTERPRO X 4.0で可能となりましたCluster WebUI/WebManagerへの接続のHTTPS化の設定方法をご紹介しました。Cluster WebUI/WebManagerへの接続を暗号化したい場合は、HTTPSの設定を有効にしてください。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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