NECからアパレル向けクラウドサービス登場~事例ご紹介
~タブレットなら店頭で楽々作業、前売登録も簡単~
※株式会社繊研新聞社「繊研plus」に2016年2月1月に掲載された記事より転載
アパレル業界は今大きな変革期を迎えている。消費動向が急激に変化する中、アパレル企業は路面店、百貨店・商業施設、ECなど販売チャネルの多様化やサイクルの早い店舗戦略、店頭・販売情報の企業内共有化、複雑化する店頭業務、そしてIT化などへの対応が迫られている。
株式会社シャルズ 営業統括部長 小川 勉氏インタビュー
会社の概要は―
平成8年創業のヤングレディス向けアパレルの卸売業です。 「スカラー」というブランド直販店とFCで展開しています。
今回このシステムを導入した経緯は―
旬の商品を週単位で店頭に投入する52週MDを行っていますが、在庫ロスの削減、予測精度の向上などが企業としての課題となっています。これまで在庫管理、発注伝票の管理、売上げ管理などを行うためにオリジナルで作ったシステムを10年ほど使っていましたが、本部だけではなく店舗の管理も強化するために自社に合うシムテムを探していました。
本部と連動し店舗管理が可能なパッケージを探していたところ、「アパレル業向けクラウド販売管理」を知り、内容が弊社の既存システムに似ていて比較的簡単に使えそうだと思い、導入を決めました。
導入後のメリットは―
去年の夏から実際の運用を始め、現在は本部と直営店、一部のFCで「アパレル業向けクラウド販売管理」を使っています。月に80~90品番は新商品を投入しているので、店舗商品の大部分は毎月入れ替わる状態になっています。
これまでは在庫の状況をリアルにつかむことが難しかったのですが、今のシステムはクラウドなのでインターネット経由でどこからでも画面で確認することができます。売上げ集計も各店舗で手作業で入力して本部に送付し、本部で集計・チェックしていたので業務に時間がかかっていましたが、それも改善されました。
このシムテムのいい点は、ユーザーのニーズに合わせてカスタマイズが可能なことです。現在、より使いやすいように弊社の要望に合わせて改良してもらっていますが、ほぼ満足のいくシステムになっていると思います。例えば売れ筋の動向を月、週、日などの好きな期間で読み取れるようになっていて、クイックな生産につなげることができるようになりました。
また月・ID単位の契約なので出退店の多いアパレルでは、店数に合わせてID数を決めればいいのでコストパフォーマンスが高いと思います。
「これまではエクセルファイルの売上表に一日の売上げデータをスタッフが手打ちで入力していたので、売上げのいい日ほど時間がかかり、人手による入力なのでミスも多くなっていました。今はバーコードを読み込めばすぐに集計ができ、作業が楽になりました。」
「以前は自店に在庫がない場合、他の店に順番に電話して在庫確認していましたが、今は画面ですぐに他店の在庫確認ができるので、お客様を待たせることなく対応することができるようになりました。」
「アパレル業向けクラウド販売管理」の導入で店舗での作業量も軽減された