全日本食品株式会社様
日本最大、小売主宰のボランタリーチェーン。
その成長を支えるIT基盤の可用性向上に、クラスタシステム(*1)で貢献
業種 | 卸売・小売業・飲食店 |
業務 | 営業・販売 |
---|---|---|---|
製品 | クラスタリング |
ソリューション・サービス | 共通業務ソリューション(BC/DR) |
事例の概要
課題背景
- 多様なアプリケーション、複数のサーバOSが混在するクロスプラットフォームに適用できるクラスタリングソフトを選定したい
- 従来活用していたCLIベースの製品では、障害発生の際にベンダとの間で電子メールでのやり取りなどを行う必要があり、復旧までにタイムラグが発生。したがって、GUIによる直感的な操作を可能にしたい
成果
クロスプラットフォームと多様なアプリケーションへの対応
多様なアプリケーションが混在し、クロスプラットフォームでのクラスタ構築を可能にするソフトウェア「CLUSTERPRO X」が選定される本製品の導入によって、ボランタリーチェーンの運営を支える基幹系システムに、高可用性と運用性をサポートできる仕組みが実現
GUIのわかりやすさ
WebブラウザベースのわかりやすいGUIによって、運用管理スタッフは、複数の業務サーバの障害監視が容易に導入ソリューション
拡大する「CLUSTERPRO X」は、主要なデータベースと運用管理系システム、および集配信システムなど、高可用性が求められる領域に、計20クラスタセットが適用されています。
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事例の詳細
導入前の背景や課題
全国1800店と全社の確実な業務継続を担保する
クラスタリングソフトの選定が、重要なポイントだった
全日本食品株式会社
上席執行役員
情報システム本部
本部長 恩田 明 氏
全日本食品株式会社
情報システム本部
髙木 大夢 氏
全日本食品様は、個人商店や小型スーパーなど約1800店が加盟する、小売主宰では日本最大のボランタリーチェーンを運営する企業です。「当社のミッションは、加盟店利益を最大化することです。自動発注システムをはじめ、レシートデータを活用したOne to Oneマーケティングなど、独自の情報システムによって加盟店の売上・利益向上をサポートしています」。上席執行役員 情報システム本部 本部長 恩田明氏は、企業使命とIT施策についてこのように説明します。
2005年、同社は基幹系システムをメインフレームからオープンシステムへ全面刷新し、「第一次IT基盤」として稼働させています。その後、事業規模の拡大に伴ってデータ量が増加し、近年は夜間バッチの長時間化、業務アプリの画面レスポンスの低下など、性能面の問題が顕在化していました。そこで同社は、基幹系システムの大規模な刷新を計画。WindowsとLinux環境への全面移行と仮想化技術の導入によって、「第二次IT基盤」の構築に着手しました。
システムの設計にあたっては、確実な業務継続を担保するクラスタリングソフトの選定が重要なポイントとなりました。「基幹システムがダウンすると、店舗からの発注ができなくなるだけでなく、当社のビジネス全体が停止してしまいます。ですから私たちが日々心がけているのは、システム障害に起因する業務停止を絶対に起こしてはならないということです」。情報システム本部 髙木大夢氏はこのように強調します。
選択のポイント
主要なパッケージ製品について検証・評価が済んでおり、豊富な導入実績がある点を評価
フューチャーアーキテクト株式会社
テクノロジーイノベーショングループ
シニアコンサルタント
大貫 武彦 氏
フューチャーアーキテクト株式会社
テクノロジーイノベーショングループ
スペシャリスト
岩橋 大輔 氏
全日本食品様は卸の機能も備えた企業であり、多数のメーカーや提携チェーンとEDIでのやり取りを行っています。基幹系システムにも各社のシステムとの連携が図れるよう、多様なアプリケーションが導入されています。「しかしほとんどのクラスタ製品は、多様なアプリケーションが混在する環境に対応できないことがわかりました。開発メーカーに問い合わせても、“対応実績がない”“サポートができない”といった回答でした」。全日本食品様のシステム構築を支援するフューチャーアーキテクト株式会社の大貫武彦氏は、選定プロセスでのこうしたやり取りを明かします。
また、第一次IT基盤で導入していたクラスタリングソフトは、CUI(*2)ベースの製品でした。「障害を検知した際は、コマンドを探したり確認を行う必要があり、復旧までにタイムラグが発生していました。そこで第二次IT基盤では、GUIによる直感的な操作が可能な製品を求めていました」(大貫氏)。
こうした経緯から、両社はNECの「CLUSTERPRO X」に注目しました。
- 主要なパッケージ製品について検証・評価済みであり、豊富な導入実績がある
- WebブラウザベースのGUIで操作できる
- LinuxとWindowsが混在するクロスプラットフォームでのクラスタ構築をいち早く可能にした製品
CLUSTERPRO Xのこうした特長が評価されたことが、導入の決め手となりました。
フューチャーアーキテクト株式会社の岩橋大輔氏は、「運用の観点では、サーバベンダとして選定された日本ヒューレットパッカード(*3)がCLUSTERPRO Xの保守も担当し、NECと連携した技術サポートが円滑に行われる体制に安心感があったことも評価しました」と付け加えます。
導入後の成果
ブラウザベースのGUIによって、運用管理スタッフは
複数の業務サーバの障害監視を容易に実現
同社の第二次IT基盤は、2015年1月より本稼働を開始しており、予兆検知に基づく切替を可能にするクラスタシステムが実現しています。
「CLUSTERPRO Xに関しては、運用管理チームからの問い合わせや不満の声はなく、問題なく運用ができていると判断しています」と髙木氏は話します。「定期保守メンテナンス等フェイルオーバの際でもGUI操作で以前よりも短時間に且つ戸惑うことなくサービスオペレーションができるようになり、運用担当者の負荷軽減にもつながっています」と、岩橋氏も補足します。
同社は今後もITを最大限に利用し、中期経営計画で売上高を1.5倍にする事業計画を立てています。この計画の達成に向けて、すでに実施しているOne To Oneマーケティングをさらに進化させるための新店舗システムが2016年に稼働するなど、積極的なIT投資のプランを推進中です。こうした施策に不可欠な可用性強化策として、クラスタリングソフトの重要性はますます高まっていく予定です。
- (*1)クラスタシステム・・情報システムの可用性を高めることを目的とした、複数台のコンピュータによる連携構成のこと。
- (*2)CUI・・・Character-based User Interface。キーボード入力と文字表示のみを用いた、コマンドベースの操作体系。
- (*3)日本ヒューレットパッカード株式会社様は、「CLUSTERPRO WORKS」のパートナーとして、CLUSTERPRO Xに特化したパートナーシップをNECとの間で築いています。
NEC担当スタッフの声
「CLUSTERPRO X」に特化したパートナーシップを発展させ、他に類を見ない価値あるソリューションを提供していく考えです。
NEC
クラウドプラットフォーム事業部
CLUSTERPROグループ
金井 範和
全日本食品様の第二次IT基盤プロジェクトにおいて、ハードウェアベンダに選定された日本ヒューレットパッカード様は、弊社が運営する「CLUSTERPRO WORKS」のパートナー様です。現在、CLUSTERPRO Xに特化したパートナーシップを、弊社との間で築いています。
具体的な活動としては、信頼性が求められるIT基盤に関する新情報を相互に持ち寄り、新しい基盤製品やストレージをリリースした際には、速やかにCLUSTERPRO Xの評価を行っています。そして、評価結果に基づいた最新の構成をお客様にご提案しています。日本ヒューレットパッカード様が展開しているSIメニューにも、弊社はクラスタリングソフトの開発・販売元としての立場から協力しています。
これからもこのパートナーシップを発展させ、両社の強みを活かしながら、他に類を見ない価値あるソリューションを提供していく考えです。
お客様プロフィール
全日本食品株式会社
本社所在地 | 東京都足立区入谷6-2-2 |
|
---|---|---|
設立 | 1962年5月 | |
資本金 | 18億円 | |
本部年商 | 1,067億円(平成26年8月) | |
本部社員 | 384名(平成26年8月) | |
概要 | 全国約1,800店余の加盟店による、食品ボランタリーチェーン本部。 一般食品、生鮮食品、酒、医薬部外品などの商品供給と、経営指導、売り場指導などを行っている。 | |
URL | http://www.zchain.co.jp/ |
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(2015年11月10日)
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