サイト内の現在位置

株式会社東京インテリア家具様

映像から来店客の属性を可視化・分析し
データに基づいたマーケティングに活用

業種:
  • 卸売・小売業・飲食店
業務:
  • 営業・販売
製品:
  • PCサーバ
  • ソフトウェア/情報管理
ソリューション・サービス:
  • AI・ビッグデータ

事例の概要

課題背景

  • 来店客の人数、時間帯や性別、年齢を把握したい
  • 従業員の経験や感覚だけに頼らない客観的なデータがほしい
  • 西日本への商圏拡大に向け、データをマーケティングに活用したい

成果

カメラの映像を分析し来店客の属性を可視化

店舗の出入口に設置したカメラの映像から、リアルタイムで人物・顔を検出して性別、年齢を推定。総来店客数や時間別来店客数も合わせてデータ化されることで、これまで把握できていなかった、購買しない来店客の属性を可視化

来店客データをもとに店舗運営に活用

目視や感覚に頼っていた来店客数や属性を数値で把握。データをもとに、従業員のシフト調整や柔軟な人員配置を行うなど、効率的な店舗運営に活用

エリア特性を数値で把握し、マーケティングやプロモーションに活用

商圏拡大の鍵となる神戸店へのシステム導入により、来店客の分析を実施。属性データをもとに、地域の顧客にマッチする商品開発やプロモーション企画のほか、新たな出店計画などマーケティングへの活用が可能に

導入ソリューション

zoom拡大する
インテル® Xeon® プロセッサー搭載 ビデオマネジメントシステム導入セット+FieldAnalyst

本事例に関するお問い合わせはこちらから

事例の詳細

導入前の背景や課題

株式会社東京インテリア家具
常務取締役
利根川 隆弘 氏

来店客数や属性の把握が必要

家具、インテリア、ホームファッショングッズの販売、および商品開発、海外輸入等を手掛ける東京インテリア家具様。「お客様に楽しんでいただける店舗づくり」をモットーに、主に東日本エリアで多くの店舗を展開し、高い知名度を誇っています。2017年の創業50周年を機に全国展開を目指し、大阪、神戸に出店。本格的に西日本への商圏拡大に踏み切りました。新たなチャレンジを進める上で、課題となったのはマーケティングにおける顧客情報の活用でした。「既存店では、来店客数に対する購買客数の割合や、どのようなお客様が来店されているのか、現場に立つ従業員の経験に頼るところが大きく、感覚的にしか把握できていませんでした。来店されたお客様の詳しい情報がわかれば、商品開発や販促、出店計画などに活かせるとわかっていたのですが、今までは、機能的にも費用的にも我々のニーズに合うソリューションを見つけられなかったのです」と、同社常務取締役の利根川隆弘氏は、既存事業の課題を説明します。

選択のポイント

株式会社東京インテリア家具
神戸店 店長
鈴木 康修 氏

西日本への事業拡大にデータ分析を活用

NECのビデオマネジメントシステム導入セット+FieldAnalystを導入した理由について「大阪店に続いて出店する神戸店は、西日本進出の成功を占う重要拠点でした。その出店準備をしている時期にNECから提案をいただき、西日本における顧客情報の収集は戦略上大きな価値があると考えました。かねてから課題であった顧客データを可視化できることや、コスト面・機能面もニーズに合うことがわかり、すぐに導入を決断しました」と利根川氏は話します。

ビデオマネジメントシステムは、店舗に設置したカメラ映像をもとに、来店客数をカウントし、NEC独自の「性別・年齢自動推定技術」で人物・顔を検出して性別年齢などを推定するソリューションです。センサーやタグなどの認証装置は不要で容易に情報を取得できます。また、撮影したカメラ画像は、カウント・属性推定後はすみやかに削除し、個人を特定しないことから、プライバシーに配慮した運用ができるシステムです。


「導入の重要性は理解していたものの、操作が複雑だと業務負荷が増えてしまうのではないかと開店前は心配でしたが、NECのレクチャーを数時間受けただけで簡単に使いこなすことができ、安心しました」と神戸店店長の鈴木康修氏は話します。

2017年6月に神戸店がオープン。当初は想定を上回る来店客がありましたが、順調にデータを収集・蓄積しています。

事務室に設置されたPCで属性推定の分析結果(左)とVMSカメラの画像(右)を閲覧できる。

導入後の成果

データを活かした施策立案や効果検証に取り組みたい

神戸店では、出入口にカメラを設置し、来店客の人数や属性をタイムリーに把握できるようになっています。そのため、ピーク時にはスタッフを多めに配置してお客様を待たせないようにしたり、データをもとに来客数を予測して従業員のシフト計画を立てるなど、店舗運営に役立てています。

また、「総来店客数の可視化によって、売上予測の精度が上がりました。開店から1年が経ち、前年のデータ比較もできるようになりましたので、来店促進の施策、例えば、店内に併設されているカフェでのイベントなど、データを見ながら企画することも可能です。今後は、年齢や男女比のデータを分析し、店舗レイアウトや商品構成にも活かしたいですね」と鈴木店長。

最後に利根川氏は次のように今後の展望を語ります。「2018年4月にオープンした福岡店にも導入し、今後オープンする新店にも導入していく予定です。来店客の属性がわかれば、テレビCMやチラシの効果測定も容易になりますし、複数店舗間のデータ比較で、地域特性などもより詳細に把握できると期待しています。特に雑貨類は家具に比べて衝動買いが多いため、来店客数の把握は施策に直結する有用な情報になると考えています。データ分析の効果が経営上有効だと数値で示せれば、将来的には通路にもカメラを設置し、店内でのお客様の行動パターンの解析や、購買データとの組み合わせにより、効果的な店舗レイアウトの設計や商品配置、動線に合わせたキャンペーン施策などにも取り組んでいきたいと考えています」

* 本文中の肩書は取材当時のものです。

神戸店では、出入口の吹き抜けの天井にカメラが設置されている。

NEC担当スタッフの声

NEC 宇都宮支店
主任
佐藤 博意

複数店舗の導入に向け、より効果的な仕組みを提案していきます。

東京インテリア家具様からは、お客さまの店内体験を大事にしたいとの要望がありました。カメラ撮影によるデータ収集の目的や用途を出入口に掲示するとともに、内装イメージを考慮し、カメラを6メートルある吹き抜けの天井に設置したのですが、それに合う望遠性能の高いカメラがなかなか見つからず苦労しました。費用面については、防犯カメラ設置用にご用意されていた予算に多少追加する程度で導入できたと、ご評価をいただきました。神戸店に続き福岡店でも同システムが導入され、すでに3店舗目の導入も検討いただいています。今後は本部から各店舗の来客状況を確認できる仕組みを提案したいと考えています。将来的には、POSデータと来客データを組み合わせてより具体的な施策に役立てられるソリューションもご紹介したいと考えています。

NEC 関東甲信越支社
コンサルティングマネージャー
小此木 健彰

来店客数分析のデータを活かしてサプライチェーン改革にも貢献したい。

神戸店は、オープン直後から予想を超える来店客数となり、大人数の映像を正確に認識できるようにチューンナップを行うという、うれしい誤算がありました。収集・蓄積したデータも徐々にご活用いただいております。今、東京インテリア家具様はサプライチェーン改革を推進していらっしゃるので、今後は来店客数分析のデータをうまく組み合わせて、店舗間の在庫適正化を図れるような仕組みを提案していきたいと考えています。なお、今後は、人手不足に悩まれている外食産業様、また、住民サービスとして、来館者の属性に合わせた蔵書を計画したいと考えている公立図書館様などにも、本システムの活用をご提案していきたいと考えています。

  • 本製品によりカメラ撮影した特定の個人を識別できる画像データは個人情報に該当します。プライバシーに配慮するとともに、各種法令および規則、ガイドラインなどに沿ってご利用ください。
  • Intel、インテル、Intel ロゴは、アメリカ合衆国および / またはその他の国におけるIntel Corporation またはその子会社の商標です。
  • 本事例に登場する製品名は、一般に各社の商標または登録商標です。

お客様プロフィール

株式会社東京インテリア家具

所在地 東京都荒川区荒川4丁目32番5号
職員数 1,926名(平成30年7月現在)
概要 全国42店舗を展開し、家具、インテリア、ホームファッショングッズの販売および商品開発、海外輸入等を手掛ける。来店されたお客さまに価値ある体験を提供することをコンセプトに、店内空間を広く取り、ゆったりとくつろげるカフェを設け、品質とデザインに優れた商品をラインナップ。顧客から高い支持を受けている。
URL new windowhttp://www.tokyointerior.co.jp/

株式会社東京インテリア家具様

本事例に関するお問い合わせはこちらから

(2018年8月20日)

関連事例

Now Loading