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日興通信株式会社様

ネットワークの柔軟性と操作性の高さで
SDNが開発スピード向上とソリューション拡充を支える

業種:
  • その他業種
業務:
  • 共通業務
  • 設計・開発・製造
製品:
  • ネットワーク/SDN
  • ネットワーク/LAN/WAN
  • ソフトウェア/セキュリティ
ソリューション・サービス:
  • SDN
  • ネットワーク/企業ネットワーク
  • セキュリティ

事例の概要

課題背景

  • 開発環境のネットワーク構築には、工数と時間がかかる
  • ネットワークは専門スキルが必要なので、属人性が高くなってしまう
  • 新ブランド「SuIREN」で顧客に提供するネットワークソリューションを拡充したい

成果

開発環境のネットワークをソフトウェアですぐに構築できる

必要に応じて、用途ごとの仮想ネットワークを構築できるようになった。物理的な制約もなく迅速に構築でき、開発における生産性の向上が期待できる

ネットワークの管理が容易になる

わかりやすいGUIを通じて、ネットワークの運用を容易に行える。ネットワークエンジニアに依頼せずとも開発環境を構築できるほか、ネットワーク運用の課題に悩んでいる顧客への提案にも手応えを感じている

セキュリティ連携ソリューションなどの検証を開始

セキュリティ製品とSDNコントローラを連動させた自動遮断ソリューションなど、様々なソリューションの開発と検証を開始。新ブランド「SuIREN」のソリューションラインアップの拡充につながると期待している

導入ソリューション

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日興通信の開発環境イメージ

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事例の詳細

導入前の背景や課題

日興通信株式会社
理事
情報システム部長
金子 征文氏

工数がかかるネットワーク構築が開発生産性向上の妨げに

官公庁、教育、農業、民間企業など、業種や業態の特性を捉えた多様なITサービスを提供する日興通信様。ネットワーク構築やシステム開発、セキュリティ対策、サポートサービス、クラウドサービスなどを通じて、デジタル社会の発展に貢献しています。

70余年の歴史で培った技術力を体現しているのが「多摩技術センター」をはじめとする同社のR&D拠点です。これらの拠点では、エンジニアたちが、日々、顧客の要望に応えるために、様々な開発や検証などを行っています。

しかし、システム開発における生産性の点で、同社は課題を抱えていました。

「開発環境を構築する際の工数の問題です。案件ごとに独立した環境を用意するのですが、今までは物理的にケーブルを引いたり、機器を設置したりして、ネットワークを構築しなければならず、その作業が開発効率向上の妨げとなっていました」と同社の金子 征文氏は話します。

フロアをまたいでケーブルを引いたり、開発済みサーバをネットワークに接続して検証を行い、終了後に再度移動したり、などの手間のかかる対応が必要な場合もあったといいます。

選択のポイント

日興通信株式会社
ネットワーク事業部長
奥田 武志氏

ネットワークを仮想化して柔軟に必要なネットワークを構築

開発環境におけるネットワークの課題を解消するために、同社が多摩技術センターに新たに導入したのがNECのSDN(Software-Defined Networking)ソリューションです。

「1つの物理ネットワーク上に、用途ごとに複数の仮想ネットワーク(VTN:Virtual Tenant Network)をソフトウェアで設定できる点を評価しました。他社のSDNソリューションは、どちらかというと集中管理機能に特化しており、ネットワークの仮想化においてはNECが一歩抜きんでていると評価しました」と奥田 武志氏は言います。

日興通信株式会社
情報システム部
情報システム課
主任
池田 修一氏

同時に仮想ネットワーク設定などのネットワーク管理を行うGUIの操作性も評価。「コマンド入力を行わずに視覚的に操作できます。これなら、ネットワークの専門家ではない私たちでも対応できると感じました」と池田 修一氏は続けます。

さらに同社は、自身がITサービスを顧客に提供する立場でもあります。顧客に最適な提案を行うために、新技術はまず自ら導入し、ユーザとして活用しながら、運用や構築のノウハウを蓄積することを基本としており、SDNについても同様の考えを持っていました。

「NECのSDNといえば、市場の中心的な存在。今後、お客様から引き合いが来るだろうことを考えても、様々なノウハウを蓄積しておくべきと考えました」と金子氏は言います。

導入後の成果

スムーズなネットワーク構築実現により顧客への提案にも手応え

SDNの採用によって、同社は開発環境のネットワークを、素早く構築できるようになりました。以前は1日~1日半程度かかっていたものが、半日以内に可能になったのです。

また、GUIの操作性の高さを改めて体感できたことも大きな成果です。

「今回のSDN技術を用いたネットワークの構築では、あえて入社から1~3年目までの経験の浅い技術者3名に任せたのですが、一通りの教育を受けた後、NECさんのご協力も得て、大きな問題なくスムーズに構築を進めることができました。我々自身のノウハウ蓄積における大きな一歩になったと同時に、ネットワーク運用のコストや人材不足などに悩んでいるお客様に有効なご提案が可能だという手応えを得ることができました」と奥田氏は言います。

同社は運用手順書などを整備して、サーバエンジニアやソフトウェアエンジニアたちが、必要なネットワークを構築できる環境を整えていこうと考えています。「ネットワークの専門家がいなければできなかったネットワーク構築を誰でも行えるようになれば、待ち時間を減らせるし、業務の属人化も解消できます」と池田氏は話します。

今後は、本社や静岡などの他のソフトウェア開発部門にもSDNを導入し、それらの拠点同士もSDNでつなぐことを考えています。「L2延伸で接続すれば、拠点をまたいだ仮想ネットワークを構築できます。開発中のプログラムをスムーズに受け渡したり、拠点間でエンジニアのリソースを融通したりできるので、開発の生産性のさらなる向上が見込めます」と奥田氏は強調します。

加えて、ユーザとしてだけでなく、顧客への提案を見据えた活動も進めています。既にNECが導入実績を持っているセキュリティ製品とSDNコントローラが連携した自動防御に加え、音声トラフィックに対応するQoS制御など、SDNならではの各種機能の検証を進める計画だといいます。

「現在、当社は『SuIREN』という新しいブランドを掲げて、ネットワークソリューションを提供しています。ここにSDNを活用したソリューションが加われば、ラインアップが広がります。生産性向上によって強化された開発体制と、新たなソリューションラインアップを通じて、これからもお客様のIT課題の解決に貢献していきます」と金子氏は力強く語りました。

お客様プロフィール

日興通信株式会社

所在地 東京都世田谷区桜丘1-2-22
創業 1947年6月28日
資本金 4億9,600万円
年商 200億円(2018年3月期実績)
従業員数 463名(2018年3月末日現在)
事業概要 情報システム導入時のコンサルティングから設計、構築、保守、運用サポートまでの一貫したサービスを提供。特にネットワークインフラ、業務システム、映像システム、電話通信システムなどに強みを持つ。70年を超える豊富な実績で、様々な業種、業態の企業、組織のIT活用を支援している。
URL new windowhttps://www.nikkotelecom.co.jp/

日興通信株式会社

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(2019年2月19日)

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