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教育サービスの質的向上と管理負担の軽減を目指し、
PC教室にシンクライアントシステムを導入
業種 | 文教・科学 | 業務 | 共通業務 |
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製品 | PCサーバ,iStorage,シンクライアント | ソリューション・サービス | シンクライアント |
急速な進化を遂げる情報化社会を背景に、社会における即戦力の育成をモットーとしてITリテラシーの“実務教育”を推進する南九州短期大学。同大学では、オフィス情報コースなどで利用されているPC教室のクライアント環境の老朽化を機に、NECが提供する仮想PC型シンクライアントシステム「VirtualPCCenter™」の導入を決定。統一されたクライアント環境により、すべての学生が等しく高度な教育サービスを受けるための環境整備とともに、セキュリティ面を含めたシステム運用管理の負荷軽減を見込んでいます。
「幅広い教養と高い品格を備えた人材の養成」「実学を重んじ、職業人として専門知識を有する人材の育成」「地域社会に貢献しうる有為な人材の養成」の3つを教育理念に掲げ、九州エリアの文教施策をリードする南九州短期大学。特に今日のビジネスにおいて不可欠とされるITリテラシーについては、「オフィス情報コース」のほか、専攻科においても「情報処理特別演習」「情報処理研究」などの演習科目を設置し、多くの学生に向けて学びの機会を提供しています。
「Microsoft WordやExcelのようにビジネスでの利用頻度が高いアプリケーションや、グラフィック、ウェブデザイン系のソフトウェアなどの使い方を教えています。また、ITリテラシーの中でも最も大きな関心事といえるセキュリティについては、情報漏えいの留意ポイントについて講義でふれながら、学生に意識を高めてもらうようにしています」―。国際教養学科の教授(オフィス情報コース)を務める片岡久明氏は、同大学が推進するIT教育について、このように話します。
しかし、こうしたIT教育を支える環境の管理面においては、いくつかの課題も顕在化していました。片岡教授は外部のサポートベンダーの協力のもと、自らがその運用管理の役割を担っていましたが、OSやアプリケーションのバージョンアップを含めて、2教室で90台にも及びクライアントPCのメンテナンスには想像以上の負荷が伴うため、特にここ数年は教育サービスの質を維持する上でも、大きな改善課題と認識するようになっていました。
こうした中、南九州短期大学が現在のキャンパスに移転した2003年に導入したPCが切り替えの時期を迎えたことから、2011年12月からクライアントPCを含めたIT環境刷新に向けた具体的な検討が開始されました。
新たなIT環境構築における要件としては、1)ハードウェア、ソフトウェアを含むIT環境の集中管理の実現、2)クライアントPCの制約を受けないソフトウェアの教育活用、3)データ流出防止に向けたセキュリティの強化などが挙げられましたが、なかでもPC教室の管理負担を軽減するための集中管理は最優先の課題でした。
「PC教室では、常にすべてのクライアントを同じ環境に維持しなければいけませんから、新たな教育用プログラムのインストールやソフトウェアのバージョンアップの際は、単純にPCの台数分だけ同じ作業を繰り返していました。そこでは当然、大きな時間と労力が発生します」(片岡教授)
具体的な製品・ソリューションの選定においては、こうした課題の解決に向けた複数のベンダーの提案が候補に上がりましたが、検討の結果、同大学が最終的に選択したのはNECが提供する仮想PC型シンクライアントシステム「VirtualPCCenter™」(以下、VPCC)でした。
VPCCの導入決定に際しては、2012年3月末から約4カ月をかけて実証実験が行われ、授業支援システムの動作確認など、実機を使ったさまざまな機能が検証されました。最終的な選定理由について、片岡教授は「決め手となったポイントは3つあります。1つ目は、導入実績が豊富で、数多くの実稼働システムが存在すること。2つ目は、実証実験で教育サービスの質を維持するための期待通りの成果が確認できたこと。最後は、システム運用の要となる統合的な監視機能が提供されていることでした」と語ります。
教育現場でのシンクライアント活用は、通常の企業ユースに比べてリソースの負荷が低いように思われがちですが、実態はその逆だと片岡教授は指摘します。
「授業では、教員の指示で数十名の生徒が一斉に仮想OSへアクセスします。つまり、全員のトラフィックがその瞬間に集中するわけです。もし、ここでレスポンスが悪くなってしまったら、授業時間内にカリキュラムを終了できない状況が発生します。実証実験では、授業支援システム、Word、Excelの動作確認のほか、より多くのシステムリソースを必要とするグラフィック系のアプリケーションを使った教材の配布、回収テストも行いましたが、期待通りの結果を得ることができました」南九州短期大学では現在、第一フェーズの30台の本番稼働がスタートしたばかりということもあり、具体的な導入効果については今後の評価次第としながらも、片岡教授は「2教室分90台のシンクライアント導入が完了すれば、これまでなら90回行わなければならなかったソフトウェアのアップデート作業が基本的に1回で済むわけですから、その効果は歴然です。さらに重要なのは、今後クライアントの台数が増えた場合でも、作業の負荷は変わらないという点です。VPCCの監視機能を使ってより少ない管理負担ですべてのクライアントを統合管理できることのメリットは非常に大きいと評価しています」と話します。
今後期待される導入効果については、管理効率の向上、運用コストの削減、セキュリティの向上、教育プログラムに対応した柔軟な拡張性などが考えられますが、片岡教授はこれらを通じた教育サービス全体の質的な向上についても、十分な手応えを感じているといいます。
教育用途として新規に導入されたシンクライアント環境の今後の活用について、片岡教授は「PC教室での運用状況を踏まえた上で、事務局への拡張も検討していきたい」と抱負を語ります。すでに30台の本番稼働が始まった仮想PC型シンクライアントシステムの導入効果は、今後の運用の中で明確に発揮されて、さらなるコストパフォーマンスを生み出すことは間違いありません。
最後に、片岡教授は今回のプロジェクトの成功要因について、次のように話してくれました。
「ハードウェアからソフトウェアまで、NECが提供する統合ソリューションの価値に加えて、今回のプロジェクトの成功要因として “人的な要素”が見逃せません。NECの技術スタッフ、開発パートナーの株式会社システム開発(宮崎市 代表取締役 原野 茂盛)など関係者の手厚いサポートと、本学が目指す情報教育に対する相互理解によって、プロジェクトは滞りなく第一フェーズを完了することができました。続く第二フェーズ、またその後の拡張においても、より一層のサポートを期待しています」
所在地 | 〒880-0032 宮崎県宮崎市霧島5丁目1番地2 |
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概要 | 宮崎県宮崎市にキャンパスを構える昭和40年(1965)年創立の男女共学の私立短期大学。地域社会に貢献しうる人材の養成を目指し、実務教育及び多くの資格取得と連動したカリキュラムにより、九州エリアの文教施策をリードしている。 | |
URL | http://www.mkjc.ac.jp/ |
(2012年9月24日)
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