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株式会社JVCケンウッド様


仮想、物理を問わず、全システムを新環境に移行
短期移行をスムーズに終え、コストも大幅に削減
- 業種:
-
- 製造・プロセス
- 業務:
-
- 共通業務
- その他業務
- ソリューション・サービス:
-
- クラウド
- 共通業務/BC/DR
事例の概要
課題背景
- BCP対策、サポート品質、コスト面などから、既存システムを預けるデータセンター、クラウドを見直したい
- 新データセンター、クラウドへの全システムの移行を短期間で実施したい
- 今後、クラウドサービスの活用が拡大することを見据え、柔軟な選択肢を残したい
成果
BCP強化に加え、IT運用コストを大幅に削減
安全・安心かつ省電力性などに優れたNEC神奈川データセンターと、NEC Cloud IaaSの物理サーバサービスにシステムを移行。さらなる事業継続性の強化に加え、従来の環境に比べてIT運用コストを50%削減できた
スムーズな移行を実現
4か月という短期間のプロジェクトの中、綿密な現行調査・準備、万全なリハーサルを行うことで、トラブルもなく、わずか2日間の業務停止時間で、全システムをスムーズに移行できた
将来の拡張性を確保
今回利用している物理サーバサービスに加え、NEC が提供するPaaSやSaaS、さらには他の主要なパブリッククラウドサービスも容易に活用可能。様々な要請に柔軟に対応できるシステム環境を確立できた
導入ソリューション

基幹システム用のサーバ群をNEC神奈川データセンターにハウジングすると同時に、グループウェア/社内ポータル用システムはNEC Cloud IaaSの物理サーバサービスへ移行。両者をLAN(L2)接続することで、容易にハイブリッド環境を構築している。
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事例の詳細
導入前の背景や課題

IT部
チーフ
神藏 守一 氏
可用性を高めながらサポートなどの問題を解決したい
「感動と安心を世界の人々へ」というビジョンを掲げ、「オートモーティブ」「パブリックサービス」「メディアサービス」の3つのビジネスを展開するJVCケンウッド様。世界中に生産・販売拠点を展開する同社のICTシステムは、24時間365日の安定稼働を求められます。東日本大震災をきっかけに改めてBCPの重要性を再認識したこともあり、近年は、社外データセンターのハウジングサービスやクラウドサービスを利用して、より可用性の高いICTインフラを目指してきました。
しかし、従来の環境はまだ満足のいくものではありませんでした。「まず困っていたのがクラウドサービス提供ベンダのサポートサービスです。障害発生時などに、問い合わせに対する回答がなかなか戻ってこない、きちんと原因を究明してくれないなど、不満を感じる場面が少なからずありました」と同社の神藏 守一氏は振り返ります。

IT部
課長主事
加藤 広市 氏
また、既存サービスの利用を開始した頃に比べて、様々な新しいサービスが登場しており、よりコストを削減できるサービスはないか、よりBCPを強化できないかといった観点から、それらを含めてきちんと比較・検討し直すべきだと考えたのです。「最適なコストでシステムを活用し続けていくためには欠かせません」と加藤 広市氏は言います。
このような背景のもと、同社はシステムを預けるデータセンターおよびクラウドサービスの再検討を開始しました。
選択のポイント

IT部
チーフ
松木 敦 氏
日本のベンダの安心感と移行支援を高く評価
様々な事業者のデータセンターサービスやクラウドサービスを比較した結果、同社が新たに採用したのがNEC神奈川データセンターとクラウド基盤サービス「NEC Cloud IaaS」です。
「まずNECが安心できる日本のサービス事業者だということを評価しました。日本の企業同士ならサービスに対する考え方が似ており、以前のようにサポートで困ることはないはず。実際、提案時に説明されたNECのサポート体制には非常に安心感がありました」と神藏氏は言います。
また、安心感という点ではNECの実績も採用を後押ししました。最新設備を備えたNECのデータセンターの安全性に対する評価は高く、金融機関、製造業、小売・流通など、多様な企業がデータセンターおよびクラウドサービスを利用しています。「これなら安心して、我々もシステムを預けることができると考えました」と松木 敦氏は語ります。
ファシリティについては、NEC神奈川データセンターは電力使用効率を示すPUE値*において業界トップクラスの1.26(設計値)を達成。省電力への積極的な取り組みによって、サービスの利用コストの低減につなげています。さらにNEC神奈川データセンターのハウジング環境とNEC Cloud IaaSは、施設内部でLAN(L2)接続が可能。ハイブリッドなシステム環境を容易に構築できます。
加えて、重要なポイントとなったのが、NECの移行支援でした。
「今回のプロジェクトは短期間での移行が前提となっており、わずか4カ月しか猶予がない、厳しい条件でした。それに対して、NECは数多くの移行プロジェクトで培ったノウハウを活かした移行計画を提案してくれたのです」と加藤 広市氏は語ります。
導入後の成果

IT部
チーフ
加藤 和彦 氏
高いマネジメント力でスムーズに移行。大幅なコスト削減にも成功
同社は、基幹システムのサーバをNEC神奈川データセンターのハウジング環境に移設。また、グループウェアや人事システム、社内ポータルなどをNEC Cloud IaaSの物理サーバサービスを利用して稼働させています。
この移行によって、同社はデータセンター、およびクラウドサービスにまつわるコストを大幅に削減することができました。また、セルフサービスポータルを通じて、ハウジング、クラウドにある全てのシステムを統合管理したり、仮想マシンを素早く立ち上げたりでき、日々の運用管理も効率的に行うことができます。「システムのパフォーマンスも大きく向上。サポートについても、問い合わせへの回答も迅速で、適宜、情報を共有してもらえるなど期待通りの対応を得られています」(神藏氏)。
移行にあたっては、複雑化していた既存環境の調査、状況に応じた移行ツールの使い分けなど、NECがこれまでの移行支援で培ったノウハウをいかんなく発揮。「数回にわたるリハーサルなど、スムーズかつリスクの少ない移行手順を実践してくれたおかげで、ほとんど問題なく移行を終えることができました」と松木氏。「ネットワークにも様々な変更が生じましたが、過去の移行と比較しても最も手間がかからなかったプロジェクトでした」と加藤 和彦氏も続けます。
今後、同社はシステム更改など、必要に応じてクラウドの活用を進めていく考えです。NEC神奈川データセンターはNEC Cloud IaaSはもちろん、Amazon Web ServicesやMicrosoft Azureといった主要なクラウドとも直接接続することができ、適切な選択をしていけると考えています。
「今回のプロジェクトでは、NECのプロジェクトマネジメント力の高さを実感しました。とはいえ、本格的な活用はまだこれからが本番。今後も引き続き我々をしっかりと支援してほしいですね」と加藤 広市氏は、NECに対する大きな期待を語りました。
*PUE(Power Usage Effectiveness):データセンター全体の消費電力÷IT機器による消費電力で算出されるデータセンターの電力効率を示す指標。1.0に近いほど効率が高い
お客様プロフィール
株式会社JVCケンウッド
所在地 | 神奈川県横浜市神奈川区守屋町三丁目12番地 |
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設 立 | 2008年10月1日 |
資本金 | 100億円 |
売上高 | 3006億8700万円(2018年3月期) |
従業員数 | 17,801名(2018年3月末現在:連結) |
URL | ![]() |
事業概要 | 日本ビクターとケンウッドの経営統合により2008年に設立。カーナビゲーションなどの車載用デバイスを担当する「オートモーティブ」、業務用無線/音響機器やヘルスケア事業を担当する「パブリックサービス」、メディア/エンタテインメント事業を担当する「メディアサービス」の3分野でビジネスを展開している。 |

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(2018年10月19日)
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