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Arcserve Backup r17.5 サポート情報 (ご利用者様向け)

!!!重要!!! 本製品のライセンスキー(ゴールデンキー)について

本製品のライセンスキーは数量と機能を限定していません(ゴールデンキー)。そのため、オプション製品、エージェント製品など別途ライセンスを追加購入する際に新たにライセンスキーを適用する必要がなく(手間の削減)、追加購入された製品も動作します。EULA(使用許諾)に記載の範囲にてご使用ください。なお、以前のバージョン(r16.5、r17)からアップグレードして使用する場合も本バージョンのライセンスキーの登録が必要です(一度登録するとその後の追加購入の際も含めて使用できます)。
インストール時のライセンス登録において「ライセンスは無効です」と表示された場合は、
インストール後に、 CALince.exe を使用してライセンス登録を行ってください。

【登録方法】
1. CA LICフォルダの CALicnse.exe を起動する
【CA LICフォルダ(デフォルト)】
・64bit環境の場合 %SystemDrive%¥Program Files (x86)¥Arcserve¥SharedComponents¥CA_LIC
・32bit環境の場合 %SystemDrive%¥Program Files¥Arcserve¥SharedComponents¥CA_LIC

2. [ライセンス確認エントリ]ダイアログにて、登録するライセンスキーを入力する

3. [追加]をクリック

4. [OK]をクリック

5. [ライセンス確認エントリ]ダイアログを閉じる

登録後、Arcserve Backupマネージャを起動、メニューの[ヘルプ]->[バージョン情報]をクリックし、 [ライセンスの追加/表示]から[ライセンス確認]ダイアログボックスを表示しますと"ライセンス取得済み"と表示されます。

  • ライセンス管理画面において、購入したライセンスを登録しても、以下のライセンスは「トライアル(未登録)」と表示される製品仕様です。
    • Arcserve Backup r17.5 Guest Based Virtual Machines Agent Bundle
    • Arcserve Backup r17.5 for Windows VM Agent per Host License
    • Arcserve Backup r17.5 for Windows SAN Secondary Server Bundle
    購入した製品ライセンスの機能は利用できます。

!!!重要!!! インストール時の入力項目について

Arcserve Backup r17.5 をインストールいただく際に、以下のような「製品のアクティブ化」画面が表示されますが、"Order Id" や "Fulfillment Number" 等をご入力いただく必要はございません。
この画面による登録は、Arcserve 社から直接製品をご購入された場合に必要となるものです。
弊社よりご購入頂いた Arcserve Backup 製品には不要ですので、「スキップ」をクリックしてください。

!!!重要!!! アクティブ化を促すメッセージについて

ライセンスキー(ゴールデンキー)を適用した場合においても、Arcserve マネージャの画面において、アクティブ化(Arcserve社ポータルを介したライセンス登録)を促すメッセージが表示される場合があります。
しかし、NECからArcserve Backupを購入・使用している環境においてはアクティブ化の実施は不要ですので、メッセージ表示は無視して頂いて問題ありません。[アクティブ化]リンクのクリックも不要です。

!!!重要!!! Arcserve マネージャのログイン処理にかかる時間について

Arcserve Backup r17.5 では、マネージャへのログイン時にアクティベーションサーバへアクセスする処理が新たに追加されました。
アクティベーションサーバ(https://www.arcserve-register.com/)へのアクセスに時間がかかる環境では、マネージャのホーム画面の表示に時間を要する(40 秒程度)という事例が報告されています。
NEC から販売している Arcserve Backup 製品は、ゴールデンキーを登録することでライセンス認証を行う方式であるため、アクティベーションサーバへの接続は不要です。
以下の対処を実施してください。
【対処方法】
以下の dll ファイルをリネーム(AERPClient.dll を ARPClient.dll_org などにリネーム)することでアクティベーションサーバへのアクセスがスキップされます。
  • C:\Program Files (x86)\CA\ARCserve Backup\AERPClient.dll (※デフォルトインストールパスの場合)
【対処を実施することの影響】
AERPClient.dll をリネームすることによる他機能への影響はありません。

1. 修正モジュール (P00000665、 P00000705) 事前適用のお願い

Arcserve Backup r17.5 SP1 には、この修正が含まれています。
そのため、SP1を適用している場合は不要です。

■SP1が適用されていることを確認する方法
Arcserve Backup r17.5 SP1 の適用が完了すると、製品ビルドが以下の値に変更されます。
【バージョン】17.5 【ビルド】8201
ビルドの確認番号は、[バックアップサーバにインストールされた Arcserve Backup 製品を表示する方法] をご参照ください。

Arcserve Backup r17.5 には 日本語環境で SMTP アラート通知の設定の不具合が修正された P00000665、P00000705 が開発元よりリリースされています。Arcserve Backup r17.5 製品のインストール後に、適用頂けますよう、お願い致します。
【適用手順】
1. P00000665、P00000705 をダウンロード

2. P00000665.zip、P00000705.zip を解凍

3. Alert Manager を終了し、管理ツールのサービスで、「Alert Notification Server」サービスを停止

4. Alert フォルダの Aladmin.exe、smtpssl.dll をリネーム
デフォルト Alert フォルダ:
32bit環境の場合、%SystemDrive%¥ProgramFiles¥CA¥SharedComponents¥Alert
64bit環境の場合、%SystemDrive%¥ProgramFiles(x86)¥CA¥SharedComponents¥Alert
Aladmin.exe => Aladmin.exe.org
smtpssl.dll => smtpssl.dll.org

5. 解凍した P00000665¥Jpn¥Aladmin.exe を Alert フォルダにコピー

6. 解凍した P00000705¥smtpssl.dll を Alert フォルダにコピー

7. 管理ツールのサービスで、「Alert Notification Server」サービスを開始

8. Alert Manager を起動し、「SMTPの設定(オプション)」メニューを選択できることを確認

2. 開発元で公開している注意/制限事項

開発元のArcserve社において、Arcserve Backup r17.5 に関する注意/制限事項を公開していますので、 Arcserve Backup r17.5 導入前に必ずご確認くださいますようお願いいたします。

3. Windows Server 2012 以降のサーバ環境の
    惨事復旧を行う際の注意事項

Arcserve Backup r17.5 のブートキットウィザードは、Windows Server 2012 以降のサーバを復旧対象とした Machine Specific Disk を作成できない仕様となっています。
Windows Server 2012 以降のサーバの惨事復旧を行う場合は、下記の何れかの運用となりますのでご注意ください。
  • ネットワーク共有フォルダの惨事復旧情報を参照する
    別サーバのネットワーク共有フォルダに惨事復旧情報を複製し、複製された惨事復旧情報を参照して惨事復旧を行います。
  • (リモート惨事復旧のみ)バックアップサーバに保存されている惨事復旧情報を参照する
    リモート惨事復旧時、バックアップサーバに保存されている惨事復旧情報を参照して惨事復旧を行います。
    (※)バックアップサーバの惨事復旧でローカルに保存されている惨事復旧情報を参照することも技術的には可能ですが、ディスク障害時に消失するリスクがあることからNECでは推奨していません。
  • Flash FDDに手動コピーした惨事復旧情報を参照する
    バックアップサーバ、または複製された惨事復旧情報を、事前に Flash FDD に手動コピーして Machine Specific Disk(MSD) を作成することができます。惨事復旧時は作成した MSD を使用して惨事復旧を行います。惨事復旧情報はバックアップサーバの以下のフォルダ配下に作成されます。
    {Arcserve Backupインストールフォルダ}¥DR¥{バックアップサーバ名}¥{DR対象サーバ名}
    • 例) x86 OS の場合
      C:¥Program Files¥CA¥ARCserve Backup¥DR¥SERVER1¥SERVER2
    • 例) x64 OS の場合
      C:¥Program Files(x86)¥CA¥ARCserve Backup¥DR¥SERVER1¥SERVER2

4. WinPE DR 方式で惨事復旧を行う際の注意事項

Arcserve Backup r17.5 の WinPE DR 方式の惨事復旧では、WinPE DR を起動する惨事復旧媒体を手動で作成する必要があります。 Arcserve Backup r17.5 のインストールDVDから WinPE DR を開始できませんのでご注意ください。
WinPE DR用の惨事復旧用媒体の作成方法は、Disaster Recvoery Option ユーザガイドの「第 3 章: WinPE を使用した惨事復旧」ご参照ください。

5. Agent for Open Files に関する注意事項

オープンファイルのバックアップには、Agent for Open Files(以下「本製品」)を用いず、VSSをご使用ください。
※VSSを利用する場合であっても、本製品のライセンスが必要です。
本製品のドライバを使用する方法では、他のドライバなどとの競合により、システムストールやストップエラーなどが発生する事象が報告されております。
オープンファイルのバックアップは以下の2つの方法があり、いずれも本製品のライセンスが必要です。

  • VSSを使用する方法
  • 本製品をインストールする方法
VSSを使用する方法では、バックアップジョブのオプションでVSSの使用を指定します。
本製品をインストールする方法ではバックアップジョブでの指定は不要ですが、他のドライバなどとの競合によりシステムストールやストップエラーなどが発生する事象が報告されております。そのため、オープンファイルのバックアップを行う際は、本製品をインストールせずにVSSを使用する方法をご使用ください。
合成バックアップを行う場合には、本製品のインストールが必要となりますが、システムストール等の事象発生リスクを抑止するため、ドライバーのロードを行わないように設定 (後述) でご使用ください。また、オープンファイルのバックアップは、VSS方式で行ってください。

[VSSを利用してオープンファイルのバックアップを行う設定]
VSS方式でバックアップを行う場合は、本製品のライセンスが登録されている状態で、グローバルオプション」-「ボリュームシャドウコピーサービス」タブの「VSSを使用する」にチェックをした状態で、バックアップを実行してください。
なお、VSSを利用する場合、本製品のライセンスは必要ですが、本製品のインストールは不要です。
Agent for Open Files をアンインストールする際は以下の資料をご参照ください。
new window「Arcserve Backup エージェントとオプションをアンインストールする方法」

[Agent for Open Filesのドライバをロードしなくする設定]
合成バックアップのために本製品をインストールする場合でも、レジストリで以下の設定を行うことでドライバのロードは行わないように設定できます。ただしオープンファイルのバックアップは上述のVSS方式で行ってください。
※合成バックアップを使用しない場合は本製品をインストールしない方法をご使用ください。

[Agent for Open Filesのドライバをロードしなくする設定]
レジストリエディタで以下のレジストリ二か所の値を設定し、サーバを再起動します。
・HKEY_LOCAL_MACHINE¥SYSTEM¥CurrentControlSet¥services¥OFADriver
  キーの名前 : Start
  キーの種類 : DWORD (32 bit)
  キーの値  : 4 (デフォルト:2)
・HKEY_LOCAL_MACHINE¥SYSTEM¥CurrentControlSet¥services¥OpenFileAgent
  キーの名前 : Start
  キーの種類 : DWORD (32 bit)
  キーの値  : 4 (デフォルト:2 または 3)

6. Enterprise Module の raw バックアップに関する注意事項

Arcserve Backup r17.5 SP1 には、この修正が含まれています。
そのため、SP1を適用している場合は不要です。

■SP1が適用されていることを確認する方法
Arcserve Backup r17.5 SP1 の適用が完了すると、製品ビルドが以下の値に変更されます。
【バージョン】17.5 【ビルド】8201
ビルドの確認番号は、[バックアップサーバにインストールされた Arcserve Backup 製品を表示する方法] をご参照ください。

GPT形式のディスクに対し、Enterprise Module による raw バックアップを行うと、ディスク終端のセカンダリGUIDパーティションテーブルヘッダがバックアップされない問題が報告されています。
Arcserve社から修正モジュールが公開されていますので、ダウンロードおよび、バックアップサーバへの適用をお願い申し上げます。

7. デバイス関連の注意事項

GPT形式のディスクに対し、Enterprise Module による raw バックアップを行うと、ディスク終端のセカンダリGUIDパーティションテーブルヘッダがバックアップされない問題が報告されています。
Arcserve社から修正モジュールが公開されていますので、ダウンロードおよび、バックアップサーバへの適用をお願い申し上げます。

8. Portmap サービスの競合について

Microsoft Service for Unix、アレイディスク管理の Power Console Plus などがインストールされた環境では、portmap サービスの競合により、"NobleNet Portmapper" サービスのエラーが発生し、Power Console Plus などを使用できない現象が発生します。
この場合は以下の技術情報を参照し回避設定を行ってください。
Arcserve Backup と他社製ポートマッパ プログラムの競合について

  • iStorage NS シリーズには Microsoft Service for Unix インストール済みとなっています。 iStorage NS シリーズに Arcserve Backup をインストールして使用する際は、本処置を実施してください。

9. アクティビティログ保存期間に関する注意事項

Arcserve Backup r17.5 のアクティビティログ保存期間 (廃棄までの日数) はデフォルトで 14 日間となっています。しかしこの期間設定は、問題発生時に過去の履歴を遡り確認するためには十分な長さとは言えません。
このため、廃棄までの日数は 365 日(最低でも 60日) 以上に延長する事を推奨します。
なお廃棄までの日数を延長する事で Arcserve Backup データベースの使用容量は増加しますが、保存期間以外のログ設定がデフォルトであればバックアップ対象ファイルの情報がデータベースの大半を占めるため、廃棄までの日数の延長してもデータベース全体のサイズには大きく影響しません。
アクティビティログ廃棄までの日数は、Arcserve Backupマネージャの [サーバ管理] の [環境設定] で [データベースエンジン] を選択し [古いアクティビティログ廃棄間隔] の値を変更する事で設定できます。
アクティビティログ廃棄の設定につきまして、詳しくは「Arcserve Backup 管理者ガイド r17.5」の「7:バックアップサーバの管理」- [Arcserve Backup エンジンの環境設定] - [データベースエンジンの環境設定] をご参照ください。

10. パスワード管理について

Arcserve Backup ではパスワード管理機能を提供しておりますが、パスワード情報は必ず記憶して(あるいは控えて)おくようにしてください。
パスワード管理機能では、セッションパスワードや暗号化パスワードを暗号化した形でデータベースに保持します。これによりリストア時のパスワード入力を簡略化できます。
データベース保持期間を経過したりデータベース再構築などを行うと、データベースに保存した情報が失われますので、リストア時にパスワードの入力が必要となります。
Arcserve Backup の提供するパスワード管理機能は最近使用したパスワードの入力を省力化する機能と考え、パスワード自体は別途管理する様にしてください。

11. CA_VCBpopulateDB.log サイズの拡張について

VMware 環境の仮想マシンを、Agent for Virtual Machines を使用した VADP連携でバックアップする環境では、既定のログサイズが小さいため、障害調査に 必要なログが流れてしまい初期解析が困難な場合があります。
これを回避するため、あらかじめ以下の手順でログサイズを大きく設定いただくことを推奨します。
■設定対象のサーバVDDKプロキシサーバ
1. [Windowsキー] + R で [ファイル名を指定して実行] を起動します。

2. [ファイル名を指定して実行] に regedit と入力してレジストリエディタを起動します。

3. 以下のキーに移動します。
  - HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\ComputerAssociates\CA ARCserve Backup\ClientAgent\Parameters

4. 以下の値を変更します。
  - 値の名前 : VMMaxLogSize
  - データの種類 : DWORD(32ビット)値
  - 値のデータ : 102400

5. レジストリエディタを終了します。
※ VMMaxLogSize は、KB単位での指定であり、上記の手順では 100MB になります。
※ サービスの再起動は不要です。

12. 補足情報

  • Arcserve Backup r17.5 のマニュアル、オンラインヘルプは、Web で提供されています。
    Arcserve Backup r17.5 の機能の詳細は、マニュアル、オンラインヘルプ、Readme をご確認ください。
  • Arcserve Backup 開発元であるArcserve社のホームページに Arcserve Backup r17.5 に関する各種情報が掲載されています。 「Arcserve サポートポータル」の製品別サポート、技術情報、ダウンロードなどから Arcserve Backup r17.5 の情報をご参照ください。
    マニュアルや技術情報、注意制限事項などの情報がご参照いただけます。開発元提供の情報は、Express5800 シリーズでもすべて適用できます。