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Arcserve Backup 18.0 特長/機能

強化ポイント

サポート環境の拡大

  • Windows Server 2019 のサポート
    動作環境/バックアップ対象として、Windows Server 2019をサポートします。
  • Microsoft SQL Server 2017 に対応
    動作環境/バックアップ対象としてMicrosoft SQL Server 2017 をサポートします。Arcserve DBでの利用、SQL エージェントによるデータベースの保護が可能になりました。
  • vSphere 6.7 / 6.7 Update 1 のサポート
    vSphere 6.7 / 6.7 Update 1 で実行される仮想マシンを保護できるようになりました。
  • Microsoft Exchange Server 2019 のサポート
    バックアップ対象として、Microsoft Exchange Server 2019 をサポートします。

その他の改善

  • セキュリティ脆弱性への対応を強化
    TLS 1.2 を使用している SQL Server や vSphere 環境をサポートします。

Arcserve Backup の特長

Arcserve Backup は、Windows/Linuxサーバ上の多様なデータをテープやディスクに バックアップするバックアップソフトウェアです。
日本語インタフェースを標準で備えており、エージェント/オプションを追加することで、データベースのオンラインバックアップや仮想化環境への対応、イメージバックアップなど多彩なバックアップソリューションを提供します。

日本語化された GUI

Arcserve Backup のGUIサンプルです

Arcserve Backup は完全日本語化された GUI を標準で提供しています。バックアップソースは、エクスプローラ形式のツリー表示で対象フォルダ/ファイルを選択します。ツリー表示形式は、エージェント製品の導入単位で表示する「グループビュー」(デフォルト)、サーバ単位で表示する「クラシックビュー」の2パターンを提供しています。
また、バックアップマネージャはタブを使ったウィザード形式で構成されているので、順番に設定を行うことでバックアップジョブが作成できるようになっています。

以下2つのいずれかの方法で、バックアップサーバに接続し、操作できます。

  • 方法1:別のサーバやクライアントPCに Arcserve Backup マネージャをインストールして、リモート管理できます。(接続先としてバックアップサーバを指定します)
    ※ Arcserve Backup のマネージャコンソールの使用には、ライセンスキーは不要です
  • 方法2:別のサーバやクライアントPCから、バックアップサーバにリモートデスクトップ接続を行って、リモート管理できます。

バックアップデバイスの運用・管理

  • テープバックアップ
    NEC が販売している単体型テープ装置をはじめ、シングルドライブの集合型テープ装置やRDXの使用を、本体製品の標準機能として提供しています。また、各種オプションの追加により、複数ドライブを搭載した集合型テープ装置の使用やTape RAID機能、SAN接続のテープ装置を、複数の Arcserve Backup サーバで共有利用することができます。
    Arcserve Backup で使用可能な NEC のテープデバイスは、以下をご参照ください。
  • ディスクバックアップ
    サーバの内蔵ディスクやローカル接続のiStorageディスク、ネットワーク上の共有ドライブへのバックアップを、本体製品の標準機能として提供しています。
    ※ NECではネットワーク上の共有ドライブへのバックアップを推奨していません。
  • ディスクステージング/テープステージング
    ディスクとテープ装置のバックアップを組み合わせたD2D2T(ディスクステージング)/D2T2T(テープステージング)機能を標準で提供しています。標準では 2 ストリームまでのサポートですが、オプション製品の Enterprise Module により最大 32 ストリームまで拡張できます。
  • データ デデュプリケーション
    ディスクへのバックアップでは、バックアップデータの重複を排除する「データデデュプリケーション」機能を、本体製品の標準機能として提供しています。バックアップ時に同一サーバ内の重複を検出しデータ削減を行うインラインデデュプリケーションと、バックアップ後に各サーバ間のバックアップデータの重複を検出しデータ削減を行うポストプロセスデデュプリケーションの二種類が実装されています。
    ※ データデデュプリケーション機能使用時の注意事項
    Arcserve Backup のデデュプリケーションデバイスは、データファイルとインデックスファイルから構成されています。このインデックスファイルが破損すると、これまでデデュプリケーションデバイスにバックアップしたデータが全て使用できなくなる危険性があります。
    デデュプリケーションデバイスを利用するときは、「メディア検証とスキャン」ユーティリティを使って、定期的にデデュプリケーションデバイスが破損していないか確認してください。

様々なバックアップ・リストア機能の提供

  • システム復旧手順の簡略化
    Arcserve Backup 本体製品に Disaster Recovery Option を追加すると、本体製品、Client Agent が導入されている Windows 環境のシステムが起動不可となった場合に、システム復旧手順を簡略化できるようになります。また、復旧手順の簡略化により、システム復旧時間の短縮や、復旧時の作業ミスを抑制することが可能となります。
    ※ Linux 環境の惨事復旧は行えません。
    ※ Cドライブのみなど、ドライブ単位でのバックアップ・リカバリも可能です。
    ※ セクタサイズが 4KB であるシステムドライブの、システム状態のバックアップ/惨事復旧は未サポートです。
  • 使用中のファイルのバックアップ
    バックアップ対象のサーバに Agent for Open Files を導入すると、他のアプリケーションなどが使用中のファイルのバックアップができるようになります。また、バックアップ完了を待たずにファイルの更新を行うことができます。
  • イメージバックアップ
    Arcserve Backup 本体製品に Enterprise Module を追加すると、Windows ディスクの使用領域をセクタイメージでバックアップするイメージバックアップが可能となります。 イメージバックアップはファイルのバックアップ時に発生するファイルアクセスのためのオーバヘッドを削減でき、バックアップ時間はファイル数に依存せずバックアップ容量に対応するようになります。
    ※ バックアップしたディスクのセクタ長と異なるセクタ長のディスクへは復旧できません。例えば、セクタ長 4KB のドライブを Image Option でバックアップし、セクタ長 512B のドライブへは復旧できませんし、セクタ長 512B のドライブを Image Option でバックアップし、セクタ長 4KB のドライブへは復旧できません。
  • raw バックアップ
    Arcserve Backup 本体製品に Enterprise Module を追加すると、本体製品が導入されたサーバおよび Client Agent 導入サーバで、物理ディスクまたはパーティションの raw バックアップが可能となります。 raw バックアップは Windows Server 2019/2016/2012/2008 環境でご利用いただけます。
    ※ バックアップしたディスクのセクタ長と異なるセクタ長のディスクへは復旧できません。例えば、セクタ長 4KB のドライブを RAW バックアップし、セクタ長 512B のドライブへは復旧できませんし、セクタ長 512B のドライブを RAW バックアップし、セクタ長 4KB のドライブへは復旧できません。
  • マルチプレキシング・バックアップ
    1台のテープ装置に対し、複数のバックアップソースを同時に書き込むことで高速テープ装置の性能効率を上げる、「マルチプレキシング」機能が Arcserve Backup 本体製品の標準機能として提供しています。
    ローカルディスクはドライブ単位で、リモートサーバはサーバ単位で、ひとつのジョブを複数のサブジョブに分け、最大 32 個まで同時に実行することができます。

データベース・アプリケーション対応

データベース・アプリケーションが導入されているサーバに専用エージェントを追加すると、データベース・アプリケーションのオンラインバックアップが可能となります。また、トランザクションログのバックアップ、ポイントインタイムリカバリなどのデータベース・アプリケーションごとに提供されている機能に対応した復旧機能を提供しています。
<対応データベース・アプリケーション>
  • Oracle
  • Microsoft SQL Server
  • Microsoft Exchange Server
  • IBM Lotus Domino
対応バージョン等の詳細は「動作環境」の各アプリケーションエージェントのページをご参照ください。

Active Direcotry のバックアップ

Arcserve BackupはActive Directoryドメインコントローラのバックアップをサポートしています。
物理マシンの Active Directory ドメインコントローラだけでなく、仮想マシン上の Active Directory ドメインコントローラも、バックアップ及びリストアできます。

  • ドメインコントローラが全損した場合の、権限のないリストア(非 Authoritative リストア)と権限のあるリストア( Authoritative リストア)
  • ドメインコントローラの個別オブジェクトが破損した場合の、個別オブジェクトの権限あるリストア
  • 仮想マシン上の Active Directory ドメインコントローラの権限のないリストア

仮想環境への対応

  • VMware ESX/ESXi
    仮想マシン単位/ファイル単位のバックアップ/リストアが可能です。VMwareのVDDK(VMware Disk Development Kit)と連携し、仮想マシンのスナップショットをバックアップする「VADP連携バックアップ」にも対応しています。
  • Microsoft Hyper-V
    仮想マシン単位/ファイル単位のバックアップ/リストアが可能です。Hyper-V と連携し、仮想マシンのスナップショットバックアップにも対応しています。

仮想環境の構成例は「システム構成」のページをご参照ください。

NEC CLUSTERPRO 環境への対応

Arcserve Backup は NEC CLUSTERPRO 環境を正式にサポートしています。
Arcserve Backup ユーザガイドへの CLUSTERPRO 環境への導入手順の掲載に加え、Arcserve Backup のインストーラでは CLUSTERPRO 構成であることを自動検出して、Arcserve Backup の導入をサポートします。

NEC CLUSTER Install

【バックアップサーバのクラスタ化】

現用/待機バックアップサーバのフェイルオーバ構成
バックアップサーバに障害が生じると、フェイルオーバして自動的にバックアップジョブやスケジュールを引き継ぎ、バックアップ運用を継続します。リストア時のバックアップデータのスキャン・管理情報への登録なども不要です。

【バックアップクライアントのクラスタ化 】

クラスタ化されたサーバのバックアップ
クラスタ化されたサーバにおける仮想ホスト名(仮想IPアドレス)を使用し、ネットワーク経由でバックアップします。フェイルオーバ後もバックアップを自動継続できます。

クロスプラットフォーム対応

Linux 用の Client Agent を導入すると、Linux 環境のファイルをネットワーク経由でバックアップ することができます。バックアップジョブの作成は、Windows 環境のバックアップジョブと同じように作成できます。

セキュリティ機能

  • 暗号化
    Arcserve Backup はFIPS(米国連邦標準規格)認定の暗号化アルゴリズムである AES (Advanced Encryption Standard) 256ビット暗号化を標準機能として提供しています。暗号化処理は、設定によりバックアップサーバ側、エージェント側、ディスクステージングのマイグレーション時の何れかで実施することが可能です。
    また、LTO4などのテープ装置がサポートするハードウェア暗号化機能も、r15より標準機能として提供しています。
  • 監査ログ
    Arcserve Backup はジョブの変更やデバイスの設定変更、Arcserve サービスの開始・停止などの履歴を記録する監査ログ機能を、本体製品の標準機能として提供しています。いつ誰がどのような情報にアクセスしたのか監査ログに継続して記録することで、後から Arcserve Backup に対してどのような操作が行われたのか確認することができます。
監査ログのGUI例です。
  • ユーザプロファイル
    ユーザに対して Arcserve Backup を操作できる「役割」を割り当てることができる「ユーザプロファイル」機能が実装されています。ユーザごとに Arcserve Backup を操作できる範囲を設定する事ができ、Arcserve マネージャの表示内容を変更することができます。また、Windows ドメインアカウントも Arcserve のログオンユーザとして利用可能となっています。
User Profile

コマンドライン・インタフェースの提供

バックアップジョブやリストアジョブの追加・変更・削除、各種デバイスの操作などを行うことができるコマンドラインインタフェースを、本体製品の標準機能として提供しています。

Arcserve Replication 連携

Arcserve Replication と連携して、レプリカサーバのバックアップを行うことができます。バックアップ連携シナリオを作成すると、Arcserve Backup はレプリケーション対象データをバックアップする際に、レプリカサーバ上のスナップショットからバックアップを実施します。これによりマスタサーバに影響を与えず、バックアップウィンドウを広く確保する事ができます。

  • Arcserve Backup 連携シナリオをご使用になる場合は、[Arcserve Replication/High Availability 18.0 動作環境]-[注意事項]に記載されている「Arcserve Backup との連携シナリオは、以下のバージョン組み合わせでサポートしています」をご覧ください。
    new window [Arcserve Replication/High Availability 18.0 動作環境]-[注意事項]

Arcserve Backup は上記以外にも様々な機能を提供しています。