「しずく」コラム 地球の水を追え!
(その5)利用者の手元にいち早くリアルタイムで!
宇宙から観測した「今の地球」の情報をなるべく早く利用者の元に届けたい。そのために地球上のネットワークが駆使されています。
提供ルートは2種類あります。一つは「標準」ルートです。全球を観測したデータは「しずく」のデータレコードに蓄積された後、北極圏にあるスバルバードで受信。筑波宇宙センターで加工処理が行われた後に利用機関や研究者に提供されます。
もう一つは「準リアルタイム」ルート。日本周辺を「しずく」が飛ぶときに、リアルタイムで勝浦局又は筑波局でデータを受信。筑波宇宙センターに送られ自動で必要な処理を行い、今後気象庁や漁業関係機関に提供される予定です。
観測から利用者の手元にデータが届くまで数十分という早業です。魚は種類によって最適な水温が異なるため、水温情報が得られれば、カツオや秋刀魚等の漁場に効率よく直行することが可能になります。