「しずく」コラム 地球の水を追え!
(その2)A-trainに乗って。新たな発見への期待・・・
「しずく」は2012年9月現在、列車の先頭に立ち、宇宙を回っています。
列車の名前はA-Train。「しずく」の後にNASAやヨーロッパの地球観測衛星4つが続く、宇宙からの観測網です。
世界の地球観測衛星は、協力しながら観測を行っています。異なる衛星が異なる観測機器を駆使し、同一地点をほぼ同じ時刻(約10分以内)に観測することで新たな発見ができます。たとえば昼夜と問わず雲があっても観測できる「しずく」と、細かいところを見分けるのが得意なNASAの衛星「AQUA」が連携することで、高解像度で雲のない画像を得られますし、「AQUA」の雲画像と「しずく」の降雨情報を重ねることで台風を精度よく観測できます。
「しずく」のデータは、他の衛星データとも連携して使われます。日本の観測技術が世界から頼りにされている証でもあるのです。