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8000通のメール
2018年6月、小惑星探査機「はやぶさ2」が小惑星リュウグウに到着してから、2019年11月にリュウグウを離れるまで小惑星観測やタッチダウン、衝突装置(SCI)の放出などさまざまなミッションが成功のうちに実施されています。
ミッション実施にあたって、探査機を精密にコントロールするための「手順書」が作成されています。「はやぶさ2」を開発し、その能力を知り尽くしたチームが、探査機を安全に動かす手順書を作成しています。この手順書の作成とさまざまな方針の調整のためにJAXA「はやぶさ2」プロジェクトチームが交わしたメールの数は、2015年から2018年の間でなんと約8,000通と言われています。佐伯孝尚プロジェクトエンジニアによれば、こうしたやりとりから生まれた手順書は「タッチダウン1のもので2万行になりました」と言われるほどでした。濃密にやり取りを重ね、「はやぶさ2」のミッションは検討されてきたのです。
取材・執筆:秋山文野
2020年3月30日 公開