銀メダリスト上原大祐が行く!

日本全国をまわり、講演会やスポーツ体験会を通じて、一人ひとりが助け合える共生社会の重要性や、障がいの有無は関係なく、夢を持ち挑戦することの大切さを伝える活動に取り組んでいます。

第四回上原大祐が行く!オンライン対談
『諦めることから始まる、自分と他者の可能性を引き出す共生社会 –アートとデザインがつむぐ認め合いの世界へ-』

今回は、障がいをもつ方々の社会参加と経済自立につながるアート作品の制作と商品づくりの開発に取り組んでいるデザイナー・アートディレクターのライラ・カセムさん、立命館大学ROPP代表の山田明日香さんをゲストに迎え、オンライン対談を実施しました。綾瀬ひまわり園と協働して開発した、施設利用者の創造能力を開花する8つのメソッドでは、私のパラスポーツ推進活動や共生社会ホストタウンのサポート活動にも通じるものがありました。

ポジティブに「諦める」

一見ネガティブな行為にも思われる『諦める』ということ。実はその語源は「物事を明らかにする」と前向きなものと言われています。『諦める』ことをポジティブに繰り返し行ってきたライラさん。対談では、「自分の夢が叶わなかったとき、一度、夢を『諦め』、違う側面から夢に向かってアプローチすることも大事だ」という人生においても大切なお話を伺うことが出来ました。
パラスポーツも「する・見る・支える」の関わり方ができます。皆さんができると思う関わり方を『明らか』にしていただけるとうれしいなと思いました!

第四回 上原大祐が行く!オンライン対談を編集

後日談

ライラさんとの出会いは、4、5年前の社会課題を楽しく解決しているメンバーの集まりの場でした。その頃、NPOを立ち上げたばかりの私は、様々な人たちに会うことを意識して動いている毎日でした。様々な人と会う中で、「世の中には面白い人がたくさんいるなぁ」と思っていましたが、その内の一人がライラさんでした。今回も改めて思ったのが、「そのままキャラクターとして面白い人を続けてるなぁ!!」です。
『諦める』という言葉は、どうしてもネガティブに聞こえます。みんな「ネバーギブアップ!」と言うからです。しかし、私たち障がい者は色々と諦めながら生きてきています。これは決してネガティブな意味ではなく、早めに最善の選択をするということです。
例えば、対談内での「自治体のコンテストでは、作品自体は評価されなく、応募活動は休止。しかし、自治体と組んだプロジェクトが評価され、作品が商品化していった話」は、コンテストの賞としての評価は諦めたけれど、プロジェクトとしては評価され、ものごとが良い方向に進んでいったという面白いことが起きているわけです。
私が、2012年アメリカにホッケー留学に行った際、「車いすに乗る人は、ホームステイ先を見つけられない。」といわれ、ホームステイを諦めて一人暮らしをしました。その結果、世界中に友達ができ、NPOを立ち上げるきっかけにもなりました。ホームステイを諦めていなかったら、NPOの代表であり、NECの社員である今の私はいなかったかもしれません。

上原大祐

(2020年09月02日)