

「想い」と「技術」でスポーツイベントを支える
──NECの「サンウルブズボランティア」の活動
NECは、ラグビーの国際リーグ「スーパーラグビー」に参戦している日本のチーム「サンウルブズ」のボランティアゴールドスポンサーになりました。スポーツにかける「想い」とイベントを支える「技術」でチームの躍進を後押しする活動が続いています。
毎年100人のグループ社員がボランティアに登録
南半球の4カ国に日本を加えた5カ国のクラブチームによって戦われるラグビーの国際リーグ「スーパーラグビー」。強豪がひしめくこのリーグ戦に国内外のスタープレーヤーを集めた日本のチーム、サンウルブズが参戦したのは2016年のことです。
今年も2月から6月にかけて、オーストラリアの4チーム、ニュージーランドの5チーム、南アフリカの4チーム、アルゼンチンの1チーム、そして日本のサンウルブズの計15チームによる熱い戦いが繰り広げられています。

サンウルブズの参戦以降、日本国内で開催される試合を支えてきたのが「サンウルブズボランティア」です。企業や地域のラグビー協会から毎年300人近い人たちがボランティア登録し、試合ごとに150人前後のボランティアメンバーが“ラグビーの聖地”秩父宮ラグビー場に集まって、観客案内、パンフレットやグッズ販売の支援、子供向けのアトラクション対応などを行っています。
NECも2016年からグループ社員にボランティア参加を募り、毎年およそ100人の社員がボランティアに登録。2019年シーズンからは、唯一の「ボランティアゴールドスポンサー」となり、スタッフ管理システムの提供などを含めたトータルなボランティア活動を展開しています。

ボランティアの皆さんとともにイベントをつくり上げていきたい
一般社団法人ジャパンエスアール ジェネラルマネージャー 室口裕氏

サンウルブズを運営するジャパンエスアールは、2016年のチーム創設以来、日本国内での開催試合をボランティアメンバーの皆さまのサポートのもとで主催してきました。スポーツイベントにおけるボランティアの存在は、運営業務を支援していただくというだけでなく、「観客の視点」に基づいた意見を主催者側に伝えていただけるという点で極めて重要であると私たちは考えています。
サンウルブズボランティアには、毎年300人近いメンバーにご登録いただいています。所属団体、年齢、性別などにおいて非常に多岐にわたる皆さんに「イベントを一緒につくっている」と感じていただき、現場でストレスなく活動いただける運営体制づくりを日々心がけています。
一方、多種多様な立場の方々に参加いただいているからこそ、ボランティア運営のリスクがあるのも事実です。効率的で安全・安心な運営を行うには、ボランティア登録、連絡、アンケート、活動マニュアルの展開などにICTを活用することが不可欠となります。NECグループには、数多くの社員の皆さんにボランティアとして参加していただいているだけでなく、ICTツールをご提供いただくことで、スムーズなボランティア活動の実現に寄与していただいています。
今後も、グループ社員の皆さんに引き続きサンウルブズボランティアにご参加いただくとともに、最新のテクノロジーを活用した効率的なイベント運営にご助力いただくことを期待しています。
スポーツボランティアの楽しさを多くの人に伝えていきたい
NEC コーポレートコミュニケーション本部 エンゲージメント推進室 主任 松下直子

4年前のサンウルブズの活動初年からボランティア活動に参加させていただいています。今年からは、新たに設けられたボランティアリーダーの一人に選出していただき、試合会場でボランティアメンバーの声をお聞きして、主催者側に細かな改善提案をするなどの取り組みをしています。
「素晴らしいイベントにする」という目的に向かってボランティアメンバーが一丸となるのは、とてもやりがいのある活動です。さまざまな場面でさまざまな意見を取りまとめ、最善の方向を見出し、そこに向かって皆で力を合わせていく──。そのボランティアの経験は、日々の仕事に確実に生きていると実感しています。同時に、日常の仕事の中ではなかなか見えない自分の可能性に気づくことのできる貴重な機会であるとも感じています。
ボランティアの役割は、観客の皆さんを笑顔でお迎えして適切なご案内をすること。そして、安心して試合を観戦しながら選手を精一杯応援できる環境をつくることです。その環境で生まれる一体感によって、会場が盛り上がり、選手たちが力を得て、チームが躍動する。そんな雰囲気をつくることができたら最高です。
国際大会の試合では、ボランティアメンバーの数は膨大になります。現場において一人ひとりのボランティアメンバーが自分のやるべきことを的確に把握し、生き生きと活動できるようにすることが非常に重要です。そのために、ICT技術によって現場の運営をサポートし、ボランティアメンバーの満足度を高めていくこともまた、私たちNECの役割であると考えています。
スポーツボランティアは本当に楽しい活動です。私自身、サンウルブズボランティアの経験をきっかけに、障がい者スポーツのボランティアなどにも関わるようになりました。この楽しさを一人でも多くの人たちに伝え、2019年、2020年と続くスポーツイベントにも多くのボランティアが参加する流れをつくっていきたい。それが今の私の思いです。



今年、来年と、日本国内では大規模なスポーツイベントが立て続けに開催されます。「ボランティアでスポーツを支える」という文化を広く根づかせるための活動がこれからも続いていきます。