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インタビュー002 技術と共に進化する

Invisi-ble Designs Lab. 中村優一

1980年長崎県生まれ。
主な作品に、スペースシャワーTV「オフィシャルサイト告知映像」、SEGA「SEGA GOLF CLUBオープニングタイトル」、台湾セブンイレブン OPENちゃん テーマソングなど。

さまざまな“音”を作り出すインビジブル・デザインズ・ラボ

 ただ音楽を作るのみに非ず。映像コンテンツなどに用いられるサウンドやBGMを手掛けるだけでなく、ボイスや効果音、サイン音【※1】 といったさまざまな“音”のデザインを行うのが、サウンドデザイナー・中村 優一氏の所属するインビジブル・デザインズ・ラボ(以下、インビジ)だ。
「もともと専門学校で講師を務めていた社長(松尾けんじろう氏)がフリーで行っていたサウンド制作を、当時学生だった自分が手伝っていたのがきっかけなんですよ」。
 その松尾氏により、インビジはおよそ6年前にサウンド専門の制作会社として発足する。中村氏はその中で、当時からPCを用いたデジタルサウンド制作を続けてきた。そして今では音楽を作るだけでなく、フィジカルコンピューティング的なアプローチ【※2】 で“ライヴ感ある音の活用”を模索したり、インフォメーションデザインのサウンド版である、サイン音のデザインなども手掛けている。
 現在の仕事としては、やはりCMやゲームなどのサウンド制作が多い、と語る中村氏だが、そうしたクライアントワークの中でも、「“そのイメージならそうなるよね”というベタな方向ばかりではなく、どこかしら尖ったもの、引っ掛かりのあるものを作ることを意識しています」と、クリエイティヴ意識を高く持っている。

【※1】 伝えるべきメッセージに即した音のこと。開始や終了を知らせたり、危険を知らせたりする際、そうしたメッセージ性をイメージしやすい音を鳴らすことで、ユーザーの認知性を高める
【※2】たとえば傾きや距離、圧力などを感知するセンサーを用いて、人の動きや画の動きに合わせて音が変化する仕組みを設計したり、そうした仕組みを用いたDJライヴ、展示などを行っているとのこと

楽器を弾けない!?サウンドクリエイター

 その中村氏には、音に携わる人間としては異例というか……極めて意外な一面がある。それはなんと、“楽器をほとんど弾けない”ということだ。中村氏が制作に用いるのは、今も昔もほぼPCオンリーなのである。
「鍵盤も一応置いてありますが、ほとんど音の確認だけに使っていますね(笑)」。
 その中村氏の特異とも言うべきサウンド制作のあり方も、音楽を作り始めたきっかけを聞けば納得がいく。
「実は小さい頃からファミコン慣れ親しんでいて、ゲームの音が作りたい! というところからスタートしているんです(笑)」。
 もともと音楽を作り始めたのも、その機能が付いたゲームでの打ち込みが最初。以降、その環境がPCにシフトしただけで、フルデジタルで行う制作手法はまったく変わっていない。
「自分にとっては、最初からソフトウェア上で打ち込むことが、音楽を作ることだったんです。そのレール上には、楽器がなかったんですね(笑)」
 ただもちろん、音のすべてをデジタルのみで作ると言うわけではない。素材撮りに関しては、生音が必要な場合は演奏者を呼んで弾いてもらい、それをオーディオデータとしてPCに取り込み、サウンドを構築していく。
「PCがあるからできることだなと思いますね。今では、むしろ楽器を知らないことを強みにしようと思っています。今も指がとんでもないことになるフレーズをギタリストにお願いしたりして、迷惑かけたりしていますが(笑)」。

ソフトウェア技術が発達した音楽制作環境

 現在中村氏は、Windows PC2台という環境で音楽制作を行っている。
「最近はソフトウェアシンセの進化のおかげで、専用機材がなくともほとんどの音を再現できるようになっています。ただ、ソフトウェア処理はやはりマシン負荷も高いですね」。
 そこで中村氏は、打ち込み制作用ソフト「SONAR」をオペレートするマシンと、ソフトウェアシンセ「Reason」を用いて制作した楽曲を再生するマシンを分け、ハードウェアに掛かる負担を分散させているという。
「それでも、やっぱりオーディオデータを細かく数多く配置したり、実際の空間をシミュレートして音を作るサンプリングリバーブのようなエフェクトを掛けたりすると、NEXT

 

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