4.7. FTP、File バインディング の利用

4.7.1. 概要

FTP BCはFTPサーバからファイルを取得し、File BCに転送し、
応答をFTPサーバに返信します。

本サンプルはUnix系OSで動作するFTPサーバで動作します。
Windowsサーバで動作させる際はSAの設定(ファイル一覧形式)の変更が必要です。


図4.7.1-1



  1. FTP BC(inbound)はFTPサーバからファイルを取得します。
  2. FTP BCは取得したファイルをFile BC(outdound)に転送します。
  3. File BCはファイルをローカルのディレクトリに出力します。
  4. File BCはFTP BCへDONE通知を返信します。
  5. FTP BCは応答をFTP サーバに出力します。

4.7.2. 構成

ファイル名 説明
07_FtpInbound_FileOutbound.zip FTPサーバからファイルを受け取り処理するサービスアセンブリです。
07_TestData.xml FTPサーバが送信するテストデータです。
proj_07_FtpInbound_FileOutbound.zip サービスアセンブリのプロジェクトファイルです。

4.7.3. 実行手順

実行環境の構築を行い、サンプルを実行します。実行後には環境のクリアを行います。

環境構築
実行環境の構築を行います。

起動状況確認
otxadminでドメインとコンポーネントの起動状況を確認します。
  1. コマンドプロンプトからotxadminを起動します。
    C:\>otxadmin
  2. list-domainsコマンドを実行しドメインの起動状況を確認します。
    otxadmin> list-domains
    domain1 running
    WebOTXAdmin running
    
    domain1がrunningとなっていればドメインは起動しています。
    もしdomain1がnot runningの場合は、start-domainコマンドでdomain1を起動します。
    otxadmin> start-domain domain1
  3. ドメインの起動を確認できたら、loginコマンドでログインを行います。
    otxadmin> login --user <ユーザ名> --password <パスワード>
    domain1を6212ポート以外で運用している場合は、portオプションでポート番号を指定してください。
  4. ログイン後、list-jbi-binding-componentsコマンドで各コンポーネントの起動状況を確認します。
    otxadmin> list-jbi-binding-components
    
     ================================
     List of Binding Components
     ================================
     Name : CORBABinding
     State: Started
     --------------------------------
     Name : FTPBinding
     State: Started
     --------------------------------
     Name : FileBinding
     State: Started
     --------------------------------
     (中略)
     --------------------------------
     Name : SOAPBinding
     State: Started
     --------------------------------
    
    FileBindingとFTPBindingがstartedになっていることを確認します。
    もしStoppedになっている場合は、start-jbi-componentコマンドで起動します。
    otxadmin> start-jbi-component FileBinding

FTPサーバの確認
  1. FTPサーバを用意し、スタートさせます。
  2. FTPサーバにユーザguestを作成し、パスワードをguestに設定します。
  3. guestの初期ディレクトリの直下にディレクトリesb_samples\07_FtpInbound_FileOutbound\inesb_samples\07_FtpInbound_FileOutbound\processを作成します。
配備
07_FtpInbound_FileOutbound.zipの配備を行います。

配備には環境に応じて以下の3種類の方法があります。
  1. WebOTX Developer's Studioが利用できる場合
  2. WebOTX Developer's Studioがなく、統合運用管理ツールが利用できる場合
  3. WebOTX Developer's Studio、統合運用管理ツールいずれも利用できない場合
(1)Developer's Studioによる配備
  1. Developer's Studioを起動します。
  2. ヘルプメニューからヘルプ目次をクリックします。
  3. 目次から、WebOTX Guide(Enterprise Service Bus) > サンプル集を開きます。
    表からproj_07_FtpInbound_FileOutboundをクリックすることで、プロジェクトをインポートします。
  4. UNIX環境で実行する場合は、File BCの設定を変更する必要があります。
    パッケージ・エクスプローラからFileSUをダブルクリックしてSUエディタを開き、エンドポイントを選択します。
    入力ファイル格納ディレクトリ、出力ファイル格納ディレクトリ、処理ディレクトリを適切に修正してください。


    図4.7.3-1



  5. FTPサーバをWebOTXが稼動しているマシン以外のマシンに設置する場合は、FTP BCの設定を変更する必要があります。
    パッケージ・エクスプローラからFTPSUをダブルクリックしてSUエディタを開き、エンドポイントを選択します。
    FTPサーバのIPアドレスに置換えて下さい。


    図4.7.3-2



  6. パッケージエクスプローラからプロジェクトを右クリックし、実行 > サーバーで実行 を選択します。
  7. 配備先のサーバーを選択し、配備を行います。
次へ

(2)統合運用管理ツールによる配備
  1. 07_FtpInbound_FileOutbound.zipを適当なディレクトリに保存します。
  2. 統合運用管理ツールを起動します。
  3. domain1を右クリックし接続を選択します。ユーザ名、パスワードを入力し接続ボタンをクリックします。
  4. domain1配下のアプリケーションサーバ > ESB > サービスアセンブリを右クリックしサービスアセンブリの配備を選択します。
  5. 参照ボタンから07_FtpInbound_FileOutbound.zipを選択します。
    WebOTX AS Standard/Enterpriseのアドバンスドモードの場合は、アプリケーショングループとプロセスグループを指定します。
    配備ボタンを押すと配備が実行されます。
    ただしUNIX環境で実行する場合は配備ボタンでなく次へボタンを押します。
    FileSUエンドポイントを選択し、各ディレクトリパスを修正してください。


    図4.7.3-3



    FTPサーバをWebOTXが稼動しているマシン以外のマシンに設置する場合は、
    FTPSUのエンドポイントを選択し、ホストをFTPサーバのIPアドレスに置換えて下さい。


    図4.7.3-4


次へ

(3)otxadminによる配備
  1. 07_FtpInbound_FileOutbound.zipを適当なディレクトリに保存します。
  2. otxadminを起動し、ログインします。
  3. deploy-jbi-service-assemblyコマンドで07_FtpInbound_FileOutbound.zipの配備を行います。
    WebOTX AS Express、もしくはWebOTX AS Standard/Enterpriseのスタンダードモードの場合は以下を実行します。
    otxadmin> deploy-jbi-service-assembly <07_FtpInbound_FileOutbound.zipへのパス>
    WebOTX AS Standard/Enterpriseのアドバンスドモードの場合は以下を実行します。
    otxadmin> deploy-jbi-service-assembly --apgroup <アプリケーショングループ名> --pgroup <プロセスグループ名> <07_FtpInbound_FileOutbound.zipへのパス>
    ただしUNIX環境で実行する場合はmodifyオプションをtrueにし、FileSUのエンドポイントの各ディレクトリパスを修正して、
    FTPサーバをWebOTXが稼動しているマシン以外のマシンに設置する場合はFTPSUhostをFTPサーバのIPアドレスに置換えてください。
サービスアセンブリの起動
統合運用管理ツールもしくはotxadminから、配備したサービスアセンブリを起動します。

(1)統合運用管理ツールによる起動
  1. アプリケーションサーバ > ESB > サービスアセンブリ > 07_FtpInbound_FileOutboundを右クリックし起動を選択します。
(2)otxadminによる起動
  1. start-jbi-service-assemblyコマンドを実行します。
    otxadmin> start-jbi-service-assembly 07_FtpInbound_FileOutbound

実行
入力ディレクトリにファイルを投入し、応答の出力ファイルを確認します。
  1. 07_TestData.xmlをFTP サーバのesb_samples\07_FtpInbound_FileOutbound\inにコピーします。
  2. 出力の内容を確認します。
    WebOTX が稼動しているマシンのディレクトリC:\esb_samples\07_FtpInbound_FileOutbound\outout_****.xmlのようなファイルが生成されます。
    FTP サーバのesb_samples\07_FtpInbound_FileOutbound\inにコピーされた07_TestData.xmlが削除されます。
    FTP サーバのesb_samples\07_FtpInbound_FileOutbound\processout_07_TestData_***.xmlのようなファイルが生成されます。内容は07_TestData.xmlの内容と一致します。

メッセージログの確認
メッセージログを確認し、送信されたメッセージを確認します。
メッセージログ機能については2.16. メッセージログ機能の利用を参照してください。

環境クリア
配備したサービスアセンブリを配備解除し、
入出力に使用したディレクトリの削除を行います。
配備解除には環境に応じて以下の3種類の方法があります。

(1)Developer's Studioによる配備解除
  1. ウィンドウ > ビューの表示 > サーバー を選択します。
  2. 表示されたサーバーのビューから配備したサービスアセンブリを右クリックし、除去を選択します。
(2)統合運用管理ツールによる配備解除
  1. アプリケーションサーバ > ESB > サービスアセンブリ > 07_FtpInbound_FileOutboundを右クリックし、
    シャットダウンを選択します。
  2. シャットダウン完了後、再び07_FtpInbound_FileOutboundを右クリックし配備解除を選択します。
(3)otxadminによる配備解除
  1. shut-down-jbi-service-assemblyコマンドで07_FtpInbound_FileOutboundをシャットダウンします。
    otxadmin> shut-down-jbi-service-assembly 07_FtpInbound_FileOutbound
  2. undeploy-jbi-service-assemblyコマンドで07_FtpInbound_FileOutboundを配備解除します。
    otxadmin> undeploy-jbi-service-assembly 07_FtpInbound_FileOutbound
入出力ディレクトリの削除
  1. C:\esb_samples\07_FtpInbound_FileOutboundディレクトリを削除します。
  2. FTP サーバのesb_samples\07_FtpInbound_FileOutboundディレクトリを削除します。

4.7.4. 注意事項

特になし。