1. マイグレーションアシスタントを利用したマイグレーションガイド

1.1. はじめに

本章は、V9.4より提供するマイグレーション機能を使用して、既存のAPサーバ上のシステムをWebOTXに移行する作業を支援するガイドです。

マイグレーション機能はマイグレーションアシスタントという機能群によって構成されています。マイグレーションアシスタントの詳細は [ 1.2. マイグレーションアシスタントについて ] を参照してください。

本章で対象とする移行元のAPサーバは以下のとおりです。

表1.1-1
移行元APサーバ バージョン
Tomcat 6.0.x
7.0.x
WebOTX Application Server 7.11
8.1〜8.4

1.2. マイグレーションアシスタントについて

マイグレーションアシスタントは、V9.4より提供するマイグレーション機能を実現する機能群です。マイグレーションアシスタントを使用すると、Tomcatまたは旧バージョンのWebOTXからの移行作業を短時間で容易に行うことができます。

Memo
マイグレーションアシスタントを使用するには、WebOTX Developerが必要です。

1.2.1. 機能一覧

マイグレーションアシスタントに含まれる機能は以下の通りです。

1.2.2. 移行の流れ

マイグレーションアシスタントを使用した移行の流れを説明します。

1.2.2.1. 移行全体の流れ

マイグレーションアシスタントを使用する場合、以下の流れで移行を行います。

  1. 移行元の環境から設定情報を採取

    情報採取スクリプトを使って設定ファイルなどの設定情報を採取します。

  2. 移行元の環境から採取した設定情報を変換

    WebOTX Developerに採取した設定情報をインポートして、移行先の設定情報に変換します。

  3. 変換した設定情報を確認・修正

    変換結果として表示されるパラメータシートの内容を確認し、必要に応じて設定値の修正を行います。

  4. 移行するアプリケーションの準備 (※アプリケーションを移行する場合のみ)

    必要に応じてアプリケーションソースの非互換チェックを行い、アプリケーションの実体ファイル(warやjarなど)を用意します。用意した実体ファイルは、変換後の設定情報に取り込みます。詳細は[ 1.2.2.2. アプリケーションの準備 ]にて説明します。

  5. 移行先の環境にAPサーバをインストール

    パラメータシートの内容に従い、移行先の環境にWebOTX Application Serverをインストールします。

  6. 移行先の環境に設定情報を反映

    WebOTX Developerより、設定情報とアプリケーションを移行先の環境に反映します。

設定情報の採取(手順1)は移行元の環境で、APサーバのインストール(手順5)は移行先の環境で行います。その他の作業については、WebOTX Developerをインストールした環境で行います。

1.2.2.2. アプリケーションの準備

移行元環境からアプリケーションを移行する場合、JDKやWebOTXのバージョン間の非互換に該当していないかソースを検証し、該当している場合は内容を確認し変更して移行先環境に配備します。

種類別に以下の対応を行います。

1.2.2.2.1. Java EEアプリケーションの場合
  1. 移行元環境構築時に利用したEclipseのアプリケーションの作成プロジェクトを準備します。

    Eclipse形式のプロジェクトが無い場合、アプリケーション開発ガイド(Java EE)を参照し、アプリケーションの種類に 応じたプロジェクトを作成してください。

  2. Eclipseのプロジェクト上でアプリケーションの非互換チェックを行います。

  3. 非互換に該当していた場合、内容を確認し必要があれば修正を行います。

  4. 修正したアプリケーションを設定情報のZIPファイルに含めて配備します。

1.2.2.2.2. CORBAアプリケーションの場合

CORBAアプリケーションは基本的にはそのまま移行できます。

  1. 移行元の環境から利用していた *.cpk/*.spk/*.so/*.dllなどのCORBAアプリケーション関連ファイルを採取します。

  2. 移行元から採取したアプリケーションを設定情報のZIPファイルに含めて配備します。

Caution
Linux のC++アプリケーションを移行する場合、gcc 3.xとgcc 4.xのバイナリ非互換のため、 gcc 3.x でビルドされているアプリケーションは必ず gcc 4.x で再ビルドする必要があります。 gcc 4.x で再ビルドを行わない場合、正しく移行されません。