5. RecoveryServerで使用する構成情報設定ファイル

 
5.1. コンフィグレーション設定ファイルの構成

UNIX版 WebOTX Transaction Serviceを運用する上で必要となるコンフィグレーション情報設定ファイル(/etc/WebOTX/TS/WebOTX_TS.conf)の形式は、次のとおりです。

   [セッション名]
   キー名 = 数値
   キー名 = "文字列"

1 行の長さは 512 バイト以内に制限しています。
「セッション名」、「キー名」、「文字列」は、大文字/小文字を区別します。
「数値」は 10進数、'0' で始まる 8進数、および '0x' あるいは '0X' で始まる 16進数の符合なし数値を指定します。
「文字列」はダブルクォート(")で囲んだ文字列を指定します。ダブルクォート(") を含む文字列の指定はできません。

セクションの種類は次のものがあります。


 
WebOTX_TSセクション

WebOTX Transaction Service 全般にかかわるコンフィグレーション情報を設定します。

キー名
InstallType 変更できません
InstallPath 変更できません
NameSVRoot 変更できません
ConnectMode 変更できません
NSRoot サーバ環境が使用する名前サービスの初期コンテキスト(文字列)


 
Retryセクション

コミットが失敗した場合のリトライに関するコンフィグレーション情報を設定します。
リカバリサーバ設定ダイアログ画面も参照してください。

キー名
CommitRetryNum 再送回数(数値)
Commit1PRetryAttr 1フェーズコミット時再送を行うかどうかを指定(数値)
0 : 行う(既定値)
1 : 行わない
Commit2PRetryAttr 2フェーズコミット時再送を行うかどうかを指定(数値)
0 : 行う(既定値)
1 : 行わない


 
Threadセクション

リカバリサーバでプールするスレッド数に関するコンフィグレーション情報を設定します。
リカバリサーバ設定ダイアログ画面も参照してください。

キー名
MethodNum 通常プールスレッド数(数値)
MaxMethodNum 最大プールスレッド数(数値)


 
Timeoutセクション

トランザクションにおけるタイムアウト値に関するコンフィグレーション情報を設定します。
リカバリサーバ設定ダイアログ画面も参照してください。

キー名
MethodTimeout メソッド処理タイムアウト値(数値)
ReplayTimeout Resource復旧までのタイムアウト値(数値)


 
Txセクション

同時に起動可能なトランザクション数に関するコンフィグレーション情報を設定します。
リカバリサーバ設定ダイアログ画面も参照してください。

キー名
MaxTxNum 最大トランザクション数(数値)
JnlAttr ジャーナル採取を行なうかどうかの指定(数値)
0 : 行う
1 : 行わない(既定値)


 
RecoveryServer.Persistentセクション

トランザクションの永続情報に関するコンフィグレーション情報を設定します。
リカバリサーバ設定ダイアログ画面も参照してください。

キー名
FileName 永続ファイル名(文字列)
MultiAccessNum 永続ファイル同時アクセス数(数値)


 
ResourceManager.Persistentセクション

リソースの永続情報に関するコンフィグレーション情報を設定します。
リソースマネージャ設定ダイアログ画面も参照してください。

キー名
FileName 永続ファイル名(文字列)
MultiAccessNum 永続ファイル同時アクセス数(数値)


 
Clientセクション

通信構成情報に関するコンフィグレーション情報を設定します。
通信設定ダイアログ画面も参照してください。

キー名
TFDecision TransactionFactory生成方式(数値)
0 : 自マシン上のものを使用
1 : 他マシンのうち1つを使用
TFMachine TFDecisionが1の場合のマシン名(文字列)
TxTimeout トランザクションタイムアウト(数値)
CheckTxMode デフォルトのチェックドトランザクション設定(数値)
0 : チェックなし
1 : チェックあり(既定値)
NameSVRoot 変更できません
NSRoot クライアント環境が使用する名前サービスの初期コンテキスト(文字列)
OTSPolicy OTSPolicyの設定(数値)
0 : OTS1.2のOTSPolicyを使用しない(OTS1.1互換)
1 : OTS1.2のOTSPolicyを使用する(既定値)


 
ResourceManagerセクション

リソース構成情報に関するコンフィグレーション情報を設定します。
リソースマネージャ設定ダイアログ画面も参照してください。

キー名
ForceRollbackTimer 強制ロールバック時間(数値)
RecoveryStartTimer リカバリ開始時間(数値)
RecoveryIntervalTimer リカバリトライ間隔(数値)
RMList 変更できません
Environment データベースパス(文字列)


 
DataBase.XXXXセクション

データベース識別名を「XXXXX」とした場合に、このセクションが作られます。
データベース設定ダイアログ画面も参照してください。

キー名
type リソースタイプ(文字列)
指定可能な値については、データベース設定ダイアログ画面を参照してください。
open オープン文字列(文字列)
close クローズ文字列(文字列)
status 変更できません
threadnum データベース用リソース管理スレッド数(数値)


 
5.2. Javaアプリケーションを使用するには

JavaはC++に比べてセキュリティが強化されているため、構成情報が読み出せない場合があります。そのためJava版では構成情報の設定方法が一部異なります。詳細について次に説明します。


 
5.2.1. Windows版のコンフィグレーション情報

Windows版ではコンフィグレーション情報はレジストリに記録されるため、Java仮想マシンから参照することはできません。
そのためWebOTX Transaction Serviceインストールディレクトリ配下のconfディレクトリにあるOTXSJava.confをJavaのシステムプロパティuser.homeに指定されるパスにコピーする必要があります。
OTXSJava.confファイルは通信の構成情報を更新する毎にファイルが更新されるためその都度ファイルをコピーする必要があります。

システムプロパティuser.homeはWindows ではユーザプロファイルに設定されているディレクトリになります。ユーザプロファイルが設定されていない場合はOSのインストールされているルートディレクトリになります。ユーザのプロファイルについてはシステム管理者に確認してください。

WebOTX Transaction Serviceでは構成情報ファイルのパスを取得するためConfigPlaceクラスを用意しています。


 
5.2.2. アプレットのコンフィグレーション情報

アプレットではファイルを読み込むことができないため、構成情報の内容をparam文で指定します。指定できる内容は次のとおりです。
クライアントでアプレットを動作させる場合はparamでRecoverySVを指定する必要があります。 また以下の設定はJavaアプリケーションのシステムプロパティとしても指定することができます。

param 説明
RecoverySV 接続するリカバリサーバのホスト名を指定します。リカバリサーバをインストールしていないマシンでアプレットを動作させる場合はホスト名を指定する必要があります。
NSRoot 利用するトランザクションファクトリを探す名前サービスの初期コンテキストを指定します。corbaloc URL, corbaname URLあるいは、IOR形式で指定します。これらの形式については、Object Brokerの運用マニュアルの「インタオペラブル名前サービスについて」を参照してください。
指定しない場合、自マシンもしくは、NameServiceHostで指定したマシンの名前サービスより検索します。
検索するトランザクションファクトリは、(NameSVRootでの指定)\(RecoverySVでの指定)\TransactionFactoryとなります。
NameSVRoot インストール時に設定した名前コンテキスト位置を指定します。指定しない場合はNEC\WebOTX_Sを参照します。
TxTimeout トランザクションのタイムアウト時間を秒単位で指定します。Currentクラスのset_timeout()メソッドで指定しない場合、タイムアウト時間はこの値になります。
CheckedTxMode トランザクション動作をチェックドトランザクションにするか否かを指定します。1を指定した場合はチェックドトランザクション、0を指定した場合はアンチェックドトランザクションになります。指定しない場合はチェックドトランザクションになります。

 
5.2.3. トレース情報の採取

C++版と異なり、Java版ではカレント動作のトレースは自動的に採取されません。トレースを採取する場合以下の手順に従いトレース構成情報ファイルを作成し、実行時に指定する必要があります。アプレットではトレースを採取することはできません。

  1. TraceGenクラスを実行することによりトレース構成情報ファイルを作成します。
     java jp.co.nec.WebOTX.TS.util.TraceGen -TraceFileName=<採取するトレースファイル名>
  2. 1で作成したファイル名をアプリケーション起動時に引数として指定します。
    java [実行するクラス] JavaConfigPath=<トレース構成情報ファイル名>

Java版では実行するクラス単位(Java仮想マシン単位)にトレースファイルを定義する必要があります。複数のクラスから同時に同一のトレースファイルに記録する場合正しく動作しません。


 
5.2.4. 運用クラス

Javaアプリケーションの運用を補助するクラスについて次に示します。

jp.co.nec.WebOTX.TS.util.ConfigPlace 構成情報ファイルパスの表示
jp.co.nec.WebOTX.TS.util.TraceGen トレース構成情報ファイルの作成


   
5.2.4.1. ConfigPlaceクラス

名称 jp.co.nec.WebOTX.TS.util.ConfigPlace
形式 java jp.co.nec.WebOTX.TS.util.ConfigPlace
説明 構成情報ファイル(WindowsではOTXSJava.conf、UNIXではWebOTX_TS.conf)のパスを表示します。

   
5.2.4.2. TraceGenクラス

名称 jp.co.nec.WebOTX.TS.util.TraceGen
形式 java jp.co.nec.WebOTX.TS.util.TraceGen -TraceFileName=<trace file name> [-OpenMode=0 or 1] [-TraceSize=<trace file size>] [-TraceLevel=1 to 4] [-TraceConfig=<trace configuration file name>]
説明 トレース採取に必要な構成情報を作成します。指定できるオプションは以下のものがあります。
-TraceFileName=<trace file name> 採取するトレースファイル名を指定します。このパラメータは必須です。
-OpenMode=0 or 1 ファイルを初期化するかどうかを指定します。1を指定した場合はファイルを初期化します。0を指定した場合はファイルを初期化せずに継続して書き込みます。指定していない場合は0になります。
-TraceSize=<trace file size> トレースファイルのサイズを指定します。サイズはキロバイトです。指定しない場合は1024になります。
-TraceLevel=1 to 4 トレースの採取レベルを指定します。レベルは 1:障害,2:警告,3:動作,4:詳細 となります。指定しない場合は1になります。
-TraceConfig=<trace config file name> 上記設定内容を記録するファイル名を指定します。指定しない場合はtrace.confというファイルに記録します。