4.23. HL7、HTTPバインディングの利用

4.23.1. 概要

クライアントアプリケーションからソケット通信によりHL7 BCのInboundでメッセージを受信し、 HTTP BCのOutboundから外部のWebサーバにメッセージを送信します。


図4.23.1-1


  1. HL7 BCのInboundはクライアントアプリケーションから接続を受け付け、メッセージを受信します。
  2. メッセージをMLLPハンドラにより処理し、処理結果をOutboundに渡します。
  3. HTTP BCのOutboundはメッセージを外部のWebサーバに転送します。
  4. 外部のWebサーバは処理を行い、HTTP BCに返信します。
  5. HTTP BCはHL7 BCに返信します。
  6. MLLPハンドラによりクライアントアプリケーションにメッセージを返信します。

4.23.2. 構成

ファイル名 説明
23_HL7Inbound_HttpOutbound.zip ER7形式のHL7メッセージを送受信するサービスアセンブリです。
23_HttpService.war ESBからデータを受け取るWebアプリケーションです。
23_hl7_client.zip ソケットで通信するクライアントアプリケーションです。
proj_23_HL7Inbound_HttpOutbound.zip サービスアセンブリのプロジェクトファイルです。
proj_23_HttpService.zip Webアプリケーションのプロジェクトファイルです。

4.23.3. 実行手順

実行環境の構築を行い、サンプルを実行します。実行後には環境のクリアを行います。

環境構築

実行環境の構築を行います。

起動状況確認
otxadminでドメインとコンポーネントの起動状況を確認します。
  1. コマンドプロンプトからotxadminを起動します。
    C:\>otxadmin
  2. list-domainsコマンドを実行しドメインの起動状況を確認します。
    otxadmin> list-domains
    domain1 running
    WebOTXAdmin running
    
    domain1がrunningとなっていればドメインは起動しています。
    もしdomain1がnot runningの場合は、start-domainコマンドでdomain1を起動します。
    otxadmin> start-domain domain1
  3. ドメインの起動を確認できたら、loginコマンドでログインを行います。
    otxadmin> login --user <ユーザ名> --password <パスワード>
    domain1を6212ポート以外で運用している場合は、--portオプションでポート番号を指定してください。
  4. ログイン後、list-jbi-binding-componentsコマンドで各コンポーネントの起動状況を確認します。
    otxadmin> list-jbi-binding-components
    
     ================================
     List of Binding Components
     ================================
     Name : CORBABinding
     State: Started
     --------------------------------
     Name : FTPBinding
     State: Started
     --------------------------------
     (中略)
     --------------------------------
     Name : HL7Binding
     State: Started
     --------------------------------
     Name : HTTPBinding
     State: Started
     --------------------------------
    
    HL7BindingとHTTPBindingがstartedになっていることを確認します。
    もしStoppedになっている場合は、start-jbi-componentコマンドで起動します。
    otxadmin> start-jbi-component HL7Binding
配備

サービスアセンブリ 23_HL7Inbound_HttpOutbound.zip の配備を行います。
配備には環境に応じて以下の3種類の方法があります。

  1. WebOTX Developer's Studioが利用できる場合
  2. WebOTX Developer's Studioがなく、統合運用管理ツールが利用できる場合
  3. WebOTX Developer's Studio、統合運用管理ツールいずれも利用できない場合
(1)Developer's Studioによる配備
  1. Developer's Studioを起動します。
  2. ヘルプメニューからヘルプ目次をクリックします。
  3. 目次から、WebOTX Guide(Enterprise Service Bus) > サンプル集を開きます。
    表からproj_23_HL7Inbound_HttpOutbound.zipproj_23_HttpService.zipをそれぞれクリックすることでプロジェクトをインポートします。
  4. WebOTXのWebサーバのポートが80ではない場合、HTTP BCの設定を変更する必要があります。
    パッケージ・エクスプローラからHL7SU_23_HL7Inbound_HttpOutbound_001.suをダブルクリックしてSUエディタを開き、エンドポイントを選択します。
    外部に公開するエンドポイントURLを適切に修正してください。


    図4.23.3-1



  5. パッケージエクスプローラからプロジェクトを右クリックし、実行 > サーバーで実行 を選択します。
  6. 配備先のサーバーを選択し、配備を行います。
  7. 同様にしてインポートした全てのプロジェクトを配備します。
次へ

(2)統合運用管理ツールによる配備
  1. 23_HL7Inbound_HttpOutbound.zip23_HttpService.warを適当なディレクトリに保存します。
  2. 統合運用管理ツールを起動します。
  3. domain1を右クリックし接続を選択します。ユーザ名、パスワードを入力し接続ボタンをクリックします。
  4. domain1配下のアプリケーションを右クリックしコンポーネントの配備を選択します。
  5. コンポーネントタイプをWebコンポーネントに変更し、参照ボタンから23_HttpService.warを選択します。
    配備ボタンをクリックすると配備が実行されます。
  6. domain1配下のアプリケーションサーバ > ESB > サービスアセンブリを右クリックしサービスアセンブリの配備を選択します。
  7. 参照ボタンから23_HL7Inbound_HttpOutbound.zipを選択します。
    WebOTX AS Standard/Enterpriseのアドバンスドモードの場合は、アプリケーショングループとプロセスグループを指定します。
    配備ボタンを押すと配備が実行されます。
    ただしポートが適切ではない場合は配備ボタンでなく 次へボタンを押します。
    HTTPSUのエンドポイントを選択し、エンドポイントURLを修正してください。


    図4.23.3-2



次へ

(3)otxadminによる配備
  1. 23_HL7Inbound_HttpOutbound.zip23_HttpService.warを適当なディレクトリに保存します。
  2. otxadminを起動し、ログインします。
  3. deployコマンドで23_HttpService.warを配備します。
    WebOTX AS Express、もしくはWebOTX AS Standard/Enterpriseのスタンダードモードの場合は以下を実行します。
    otxadmin> deploy <23_HttpService.warへのパス>
    WebOTX AS Standard/Enterpriseのアドバンスドモードの場合は、
    アプリケーショングループとプロセスグループを指定する必要があるため以下を実行します。
    otxadmin> deploy --apgroup <アプリケーショングループ名> --pgroup <プロセスグループ名> <23_HttpService.warへのパス>
  4. 同様にdeploy-jbi-service-assemblyコマンドで23_HL7Inbound_HttpOutbound.zipを配備します。
    WebOTX AS Express、もしくはWebOTX AS Standard/Enterpriseのスタンダードモードの場合は以下を実行します。
    otxadmin> deploy-jbi-service-assembly <23_HL7Inbound_HttpOutbound.zipへのパス>
    WebOTX AS Standard/Enterpriseのアドバンスドモードの場合は以下を実行します。
    otxadmin> deploy-jbi-service-assembly --apgroup <アプリケーショングループ名> --pgroup <プロセスグループ名> <23_HL7Inbound_HttpOutbound.zipへのパス>
    ただしポートが適切ではない場合は、--modify=trueオプションを指定し、HTTPSUのエンドポイントURLを修正してください。
サービスアセンブリの起動
統合運用管理ツールもしくはotxadminから、配備したサービスアセンブリを起動します。

(1)統合運用管理ツールによる起動
  1. アプリケーションサーバ > ESB > サービスアセンブリ > 23_HL7Inbound_HttpOutbound を右クリックし起動を選択します。
(2)otxadminによる起動
  1. start-jbi-service-assemblyコマンドを実行します。
    otxadmin> start-jbi-service-assembly 23_HL7Inbound_HttpOutbound

実行
ソケットで入出力するクライアントアプリケーションとサーバアプリケーションを実行して動作を確認します。
  1. 23_hl7_client.zip を任意のフォルダに保存し解凍します。
  2. クライアントからメッセージを送信します。Windows環境の場合はrun_hl7_client.bat を実行します。
    UNIX環境の場合はrun_hl7_client.sh を実行します。
    ESBの動作するマシンと異なるマシン上で実行する場合は、batファイル、shファイル中のURLを適切に修正してください。
    次のように出力されていれば正常に実行されています。
c1 send: MSH|^~\&|OF_NEC|NEC|OP_NEC|NEC|20111111113110||ORU^R01 ...
...
...
...
c1 receive: MSH|^~\&|HIS||OF_NEC||20111111113112||ACK^R01^ACK_R ...
...
c1 Close.

メッセージログの確認
メッセージログを確認し、送信されたメッセージを確認します。
メッセージログ機能については2.16. メッセージログ機能の利用を参照してください。

環境クリア

配備したサービスアセンブリを配備解除し、
入出力に使用したディレクトリの削除を行います。
配備解除には環境に応じて以下の3種類の方法があります。

(1)Developer's Studioによる配備解除
  1. ウィンドウ > ビューの表示 > サーバー を選択します。
  2. 表示されたサーバーのビューから配備したサービスアセンブリを右クリックし、除去を選択します。
(2)統合運用管理ツールによる配備解除
  1. アプリケーションサーバ > ESB > サービスアセンブリ > 23_HL7Inbound_HttpOutbound を右クリックし、
    シャットダウンを選択します。
  2. シャットダウン完了後、再び 23_HL7Inbound_HttpOutbound を右クリックし配備解除を選択します。
(3)otxadminによる配備解除
  1. shut-down-jbi-service-assemblyコマンドでサービスアセンブリをシャットダウンします。
    otxadmin> shut-down-jbi-service-assembly 23_HL7Inbound_HttpOutbound
  2. undeploy-jbi-service-assemblyコマンドでサービスアセンブリを配備解除します。
    otxadmin> undeploy-jbi-service-assembly 23_HL7Inbound_HttpOutbound

4.23.4. 注意事項

特になし。