2. バッチドメイン、およびバッチコンテナの起動

本章では、バッチドメイン batchsv1, およびバッチコンテナ container1 の起動方法までの説明をおこないます。

2.1. WebOTX管理ドメインの起動

WebOTX Batch Server を運用するためには、WebOTX管理ドメインというドメインが起動していなければなりません。WebOTX Batch Server を運用するためには、最初にこのWebOTX管理ドメインを必ず起動します。
WebOTX管理ドメインの起動には otxadmin start-domain コマンドを利用します。具体的には、以下のようにコマンドを実行します。

[root@localhost batch]# cd /opt/WebOTX/bin
[root@localhost bin]# ./otxadmin start-domain WebOTXAdmin
ドメイン WebOTXAdmin を起動しています。しばらくお待ち下さい。
Redirecting output to /opt/WebOTX/domains/WebOTXAdmin/logs/server.log
ドメイン WebOTXAdmin はクライアントからの要求を受け付ける準備ができており、追加のサービスがバックグラウンドで開始されます。
ドメイン [WebOTXAdmin] は実行中です : [WebOTX 8.40.00.00 (build 20110525)]
    
    ※ドメイン管理のために(JConsole のような)標準の JMX クライアントは次の JMXServiceURL に接続可能です : 
        [service:jmx:rmi:///jndi/rmi://localhost.localdomain:6202/jmxrmi]
    
    ※ドメインは少なくとも次のポートを接続のために開放しています : 
        [6202].
    
[root@localhost bin]# 

以上で、WebOTX管理ドメインが起動しました。

2.2. バッチドメインの作成と起動

本節では、バッチドメインの作成から起動までをおこないます。

2.2.1. バッチドメインの作成

初めに、バッチドメインの作成をおこないます。WebOTX Batch Server をインストールした時点では、WebOTX管理ドメイン以外にドメインは存在しません。バッチアプリケーションを実行するためには、新たにバッチドメインを作成する必要があります。

2.2.1.1. バッチドメインの作成

バッチドメインの作成時には、WebOTX Batch Server のエディションを指定する必要があります。WebOTX batch Server をインストールしたエディションが Standard の場合は、コマンドのパラメータである --edition に Standard を指定します。また、Express エディションをインストールした場合は、Express を指定します。

バッチドメインコマンド作成には、setupDomain create コマンドを利用します。
以下、Standard エディションにおいて、batchsv1 という名前のバッチドメインを作成する場合のコマンド実行と、出力内容を示します。

[root@localhost bin]# cd /opt/WebOTX/batch
[root@localhost batch]# ./setupDomain.sh create --edition Standard batchsv1
2011/06/07 11:46:47 818  INFO  main SetupDomainCommand - [BS240342017] ドメイン batchsv1 Standard edition を作成しています。少々お待ちください。
2011/06/07 11:46:51 858  INFO  main SetupDomainCommand - [BS240349109] ステップを実行しました : [createDomainFlowStep] COMPLETED
2011/06/07 11:48:03 567  INFO  main SetupDomainCommand - [BS240349109] ステップを実行しました : [configDomainFlowStep] COMPLETED
2011/06/07 11:48:21 709  INFO  main SetupDomainCommand - [BS240349109] ステップを実行しました : [startDomainStep] COMPLETED
2011/06/07 11:48:23 728  INFO  main SetupDomainCommand - [BS240349109] ステップを実行しました : [registerDataSourceStep] COMPLETED
2011/06/07 11:48:26 186  INFO  main SetupDomainCommand - [BS240349109] ステップを実行しました : [defaultDataSourceStep] COMPLETED
2011/06/07 11:48:27 530  INFO  main SetupDomainCommand - [BS240349109] ステップを実行しました : [derbyFlowStep] COMPLETED
2011/06/07 11:48:31 946  INFO  main SetupDomainCommand - [BS240349109] ステップを実行しました : [dbControllerStep] COMPLETED
2011/06/07 11:48:37 549  INFO  main SetupDomainCommand - [BS240349109] ステップを実行しました : [repoadminInDerbyJobRepositoryStep] COMPLETED
2011/06/07 11:48:38 541  INFO  main SetupDomainCommand - [BS240349109] ステップを実行しました : [createJobReposytoryOnDerbyFlowStep] COMPLETED
2011/06/07 11:48:41 566  INFO  main SetupDomainCommand - [BS240349109] ステップを実行しました : [setupServerPolicy] COMPLETED
2011/06/07 11:48:46 978  INFO  main SetupDomainCommand - [BS240349109] ステップを実行しました : [stopDomainStep2] COMPLETED
2011/06/07 11:48:47 247  INFO  main SetupDomainCommand - [BS240342004] ドメイン batchsv1 は正しく作成されました。
Exit Code = 0
[root@localhost batch]# 

以上のように出力されれば、バッチドメイン batchsv1 の作成は完了です。

2.2.1.2. バッチドメインのクラスパスへのライブラリ追加

作成したバッチドメインのクラスパスに、ジョブリポジトリとして使用するデータベースのJDBCドライバを追加します。 ${BS_HOME}/lib/databases/derbyclient.jar を ${DOMAIN_HOME}/lib/ext 配下にコピーします。 以下のコピー操作をおこなってください。

[root@localhost bin]# cp /opt/WebOTX/batch/lib/databases/derbyclient.jar /opt/WebOTX/domains/batchsv1/lib/ext
[root@localhost bin]#

2.2.2. バッチドメインの起動

次に、作成したバッチドメイン batchsv1 を起動します。バッチドメインを起動するためには、 otxadmin start-domain コマンドを利用します。
以下に、実行例を示します。

[root@localhost batch]# cd /opt/WebOTX/bin
[root@localhost bin]# ./otxadmin start-domain batchsv1
ドメイン batchsv1 を起動しています。しばらくお待ち下さい。
Redirecting output to /opt/WebOTX/domains/batchsv1/logs/server.log
ドメイン batchsv1 はクライアントからの要求を受け付ける準備ができており、追加のサービスがバックグラウンドで開始されます。
ドメイン [batchsv1] は実行中です : [WebOTX 8.40.00.00 (build 20110425)]
    
    ※ドメイン管理のために(JConsole のような)標準の JMX クライアントは次の JMXServiceURL に接続可能です : 
        [service:jmx:rmi:///jndi/rmi://localhost.localdomain:6312/jmxrmi]
    
    ※ドメインは少なくとも次のポートを接続のために開放しています : 
        [6312].
    
[root@localhost bin]# 

WebOTX Batch Server では、バッチドメインが使用するポートの既定値は 6312 となります。以降のコマンド実行では、このポート番号 6312 を使用します。

バッチドメインの起動を確認するためには、list-domains コマンドを利用します。

[root@localhost bin]# ./otxadmin list-domains
WebOTXAdmin running
batchsv1 running
コマンド list-domains は正常に実行されました。
[root@localhost bin]#

上記の結果で、batchsv1 の値が running となっているので、バッチドメイン batchsv1 は起動中であることがわかります。

以上で、バッチドメインの起動までをおこないました。

2.3. バッチコンテナの作成と起動

本章では、バッチコンテナの作成から起動までをおこないます。

2.3.1. バッチコンテナの作成

バッチアプリケーションは、バッチドメインから起動されるバッチコンテナ上で動作します。従って、バッチアプリケーションを実行するためには、バッチコンテナを作成し、起動する必要があります。

本節では、2.2.2 バッチドメインの起動で起動したバッチドメイン batchsv1 上にバッチコンテナ container1 を作成します。バッチコンテナを作成するためには、otxadmin add-bs-container コマンドを実行します。
本コマンドを実行する場合、WebOTX Batch Server をインストールしたときに、ログインしていたユーザを指定してください。例えば、以下の実行例では、ユーザ名を root、パスワードを bsadmin としています。また、ポート番号はバッチドメイン作成時に既定値として設定される 6312 を指定してください。

[root@localhost bin]# ./otxadmin add-bs-container --user root --password bsadmin --port 6312 --container container1
[root@localhost bin]# 

コンテナが作成されたことは、otxadmin list-bs-containers コマンドで確認することができます。

[root@localhost bin]# ./otxadmin list-bs-containers --user root --password bsadmin --port 6312
container1
[root@localhost bin]# 

上記の結果から、バッチドメイン batchsv1 にバッチコンテナ container1 が作成されたことがわかります。

2.3.2. バッチコンテナ起動前の設定手順

バッチコンテナを起動する前にいくつかの設定をおこなう必要があります。次は、それらの設定について説明します。

2.3.2.1. ファイルのコピー

初めに、バッチコンテナのディレクトリ(/opt/WebOTX/domains/batchsv1/containers)から設定ファイル(config.sh)をバッチコンテナルートディレクトリ(/opt/WebOTX/domains/batchsv1/containers/container1)配下にコピーします。以下のコピー操作をおこなってください。

[root@localhost bin]# cd /opt/WebOTX/domains/batchsv1/containers/container1
[root@localhost container1]# cp ../config.sample.sh config.sh
[root@localhost container1]#

上記操作により、設定ファイルをバッチコンテナルートディレクトリにコピーしました。

[root@localhost container1]# ls
config.sh  container1_1  lib
[root@localhost container1]#

2.3.2.2. 設定ファイルの変更

次に、viなどのテキストエディタを利用して、バッチコンテナルートディレクトリにコピーした config.sh を開きます。
config.shファイルを開くと、

BS_CLASSPATH_PREFIX=

という設定項目があります。この項目に次の内容を設定します。
/opt/WebOTX/domains/batchsv1/lib/ext/derbyclient.jar

BS_CLASSPATH_PREFIX=/opt/WebOTX/domains/batchsv1/lib/ext/derbyclient.jar

上記のようにテキストエディタに追加したら、保存して、テキストエディタを終了してください。

2.3.3. バッチコンテナの起動

2.3.1. バッチコンテナの作成で作成したバッチコンテナ container1 を起動します。バッチコンテナの起動には、otxadmin start-bs-container を利用します。

[root@localhost batch]# cd /opt/WebOTX/bin
[root@localhost bin]# ./otxadmin start-bs-container --user root --password bsadmin --port 6312 --container container1
[root@localhost bin]# 

バッチコンテナ container1 が起動したことは、otxadmin get-bs-container-status コマンドを実行することで、確認することができます。

[root@localhost bin]# ./otxadmin get-bs-container-status --user root --password bsadmin --port 6312 --container container1
NORMAL
[root@localhost bin]# 

上記コマンドのように、コマンド実行時に NORMAL が表示されれば、バッチコンテナ container1 は正常に起動しています。