1. WebOTXの構成

この章では、WebOTX Application Serverの動作で必要とする空きポートや動作するプロセス、さらにはそれらの動作を支えるために配置されるディレクトリとファイルに関して構成を説明します。

1.1. 使用ポート番号

WebOTX Application Serverはエディションによって提供する機能が異なるため、それに応じて使用するポートの数が異なってきます。WebOTX利用者はこの節で示されるポート番号一覧を考慮しながらポートを必要とする他のソフトウェアと衝突しないようにシステム設計しなければなりません。

WebOTX Application Serverは大きく3つのサービスが存在します。それは、アプリケーションが動作する一般ドメイン、一般ドメイン群の起動・停止の管理を担う管理ドメイン、そしてStandardとEnterpriseエディションに備わるTPモニタです。

以降からは、これら3つのカテゴリに沿って使用するポート番号の一覧を示しながら各々のポートについて説明していきます。

なお、表の中で示すポート番号は既定値です。またプロパティ名とは、ドメインを作成する時に必要となるドメイン定義プロパティ・ファイルの中で用います。このファイルはWebOTXのインストール・ルートディレクトリに「<ドメイン名>.properties」ファイルとして配置されます。既存のドメイン定義プロパティ・ファイルを参照しながら確認してください。

1.1.1. 管理ドメイン

管理ドメインは「WebOTXAdmin」という名前でセットアップされます。このドメインにはアプリケーションを配備することはできません。単に一般ドメインの死活監視や起動・停止の実行を仲介するだけです。そのため、運用管理コマンドのような管理クライアント・モジュールからの運用操作を受け付けるポートのみを必要とします。

表1.1.1-1
ポート番号 トランスポート
プロトコル
説明 プロパティ名
6202 tcp 運用管理エージェントによるJRMPを用いた運用制御 admdomain.admin.port
6702 tcp 運用管理エージェントにおける下位互換用のJMXMPを使った運用制御 domain.admin.jmxmp.port

1.1.2. 一般ドメイン

一般ドメインでは、アプリケーションを動作させるための運用と実行の基盤を提供します。一般ドメインはエディション共通で適用されます。

このドメインの既定値の名称は「domain1」です。下の表はdomain1ドメインで使用する既定値のポート番号について説明します。

表1.1.2-1
ポート番号 トランスポート
プロトコル
説明 プロパティ名
6212 tcp 運用管理エージェントによるJRMPを用いた運用制御 domain.admin.port
6712 tcp 運用管理エージェントにおける下位互換用のJMXMPを使った運用制御 domain.admin.jmxmp.port
5858 tcp Web版運用管理コンソールと運用管理エージェントとの間で運用操作に用いるHTTPプロトコル server.http-service.http-listener.admin-listener.port
80 tcp Webサーバが利用するプロトコル。(HTTP) server.http-service.http-listener.http-listener-1.port
443 tcp WebサーバによってWebクライアントとの間でSSLやTLSで暗号化されて通信するためのプロトコル。(HTTPS) server.http-service.http-listener.http-listener-2.port
8099 tcp 外部のWebサーバとWebコンテナを連携させる際に双方の通信で使うプロトコル。(AJP: Apache Jserv Protocol)
一般ドメインに内蔵されたWebコンテナをHTTPサーバとして使用する場合は、このポートは使われません。
server.http-service.http-listener.ajp-listener-1.port
7780 tcp 運用管理エージェント上で動作するIIOPリスナ(組み込みIIOPサービス)
これは、全エディションにおけるJNDIサーバの通信リスナ、およびExpressにおけるEJBの通信リスナとなります。
server.embedded-iiop-service.port
9700 tcp JMSプロバイダ server.jms-service.jms-host.default_JMS_host.port
9701 tcp JMSプロバイダの一般用コネクションサービス
JMSプロバイダに対する、一般用の接続要求が一般用コネクションサービスに振り分けられます。
server.jms-service.connectionServicePortJms
9702 tcp JMSプロバイダの管理用コネクションサービス
JMSプロバイダに対する、管理用の接続要求が管理用コネクションサービスに振り分けられます。
server.jms-service.connectionServicePortAdmin
9703 tcp JMSプロバイダの一般用SSLコネクションサービス
JMSプロバイダに対する、一般用のSSL接続要求が一般用SSLコネクションサービスに振り分けられます。
server.jms-service.connectionServicePortSsljms
9704 tcp JMSプロバイダの管理用SSLコネクションサービス
JMSプロバイダに対する、管理用のSSL接続要求が管理用SSLコネクションサービスに振り分けられます。
server.jms-service.connectionServicePortSsladmin
9705 tcp JMSサーバクラスタのコネクションサービス server.jms-service.clusterPort
2809 tcp 名前サーバ (namesv) server.objectbrokerservice.namesv.NameServicePort
9825 tcp oad server.objectbrokerservice.oad.OadPort
9826 tcp oadj server.objectbrokerservice.oadj.Port
9827 tcp corbalocサーバ server.objectbrokerservice.corbaloc.CorbalocServerPort
9829 tcp キャッシュ名前サーバ (cnamesv)  ENT server.objectbrokerservice.cnamesv.CacheNameServicePort
9830 tcp インタフェースリポジトリ・サーバ (irsv) server.objectbrokerservice.irsv.InterfaceRepositoryPort
5965 tcp トランザクション・サービスの中で構成される、C++版のRCS(Recovery Coordination Server)  STDENT server.transactionservice.rcs-cpp-port
5202 tcp ダウンローダ管理サービス  STDENT tpsystem.downloaderManagerService.portNumber

一般ドメインはサーバ上に複数作成することが可能です。その際はそれぞれのドメインが上記設定のすべてのポートを使用します。[ドメイン構築・基本設定ガイド > 3. ドメイン > 3.2. ドメインの作成・削除]を参照してください。

1.1.3. TPモニタ STDENT

TPモニタ機能は、WebOTX Application ServerのStandard / Enterpriseエディションで提供されます。この高信頼性基盤では、一般ドメインに加えて接続要求待ちをする固有の機能を備えます。

表1.1.3-1
ポート番号 トランスポート
プロトコル
説明 プロパティ名
5151 tcp IIOPリスナ (平文ポート) tpsystem.IIOPListener.listenerPortNumber
5251 tcp OLF/TPリスナ
既定値では起動しません。
tpsystem.OLFTPListener.listenerPortNumber
指定なし tcp IIOPリスナ (SSLクライアント認証なしポート)
IIOPリスナに関する運用パラメータにおいて「SSLクライアント認証なし」を指定した場合に、それと関連付けて指定したポートで接続要求を待ちます。
tpsystem.IIOPListener.sslPortNumberNoCert
指定なし tcp IIOPリスナ (SSLクライアント認証ありポート)
「SSLクライアント認証あり」を指定した場合に、それと関連付けて指定したポートで接続要求を待ちます。
tpsystem.IIOPListener.sslPortNumberCert

1.1.3.1. TPモニタ運用管理プロセスで使用するポート番号

TPモニタは、その機能の中に備わる管理プロセスが以下のポートを使用します。

表1.1.3.1-1
ポート番号 トランスポート
プロトコル
説明 プロパティ名
5220 tcp クライアント管理ライブラリやVBクライアント、CORBA Gatewayを使用している場合、クライアントと通信を行うために使用します。クライアントとの間で制御的なコネクションを確立し、クライアントのアライブチェックや非同期メッセージ送信を行います。 tpsystem.IIOPListener.iiopAsyncPort
5190 tcp WatchServerが使用するポート番号です。 ENT -

1.1.4. 自動的で割り当てられる一時ポート番号に関する注意事項

一時的な通信のために利用できるポートがあります。このポートはエフェメラル(Ephemeral)ポートと呼ばれたリ、短命ポートと呼ばれます。

OSは空いているエフェメラルポートの中から自動的に割り当てて払い出しますが、そのポート番号の範囲はOSの種類によって異なります。

表1.1.4-1
OS 一時ポートの割り当て範囲
Windows Server 2008
Windows Server 2008 R2
Windows Server 2012
49152 〜 65535
Red Hat Enterprise Linux 32768 〜 61000

Memo セキュリティ更新プログラム適用による一時ポートの範囲変更
Windows Server 2008に対してMicrosoft社が提供するセキュリティ更新プログラム(KB953230)を適用した場合、一時ポートの範囲が変更されるケースがあります。 MaxUserPortレジストリ・エントリの値が設定されていない場合、一時ポートは「49152〜65535」の範囲から割り当てられます。
 
(参考)
956188 DNS サーバー サービスのセキュリティ更新プログラム 953230 (MS08-037) をインストールした後、UDP に依存するネットワーク サービスで問題が発生する

WebOTXで使用するポート番号が一時ポートの割り当て範囲内にあると、WebOTX Application Serverが起動する前にOSが別のプログラムにWebOTXで必要とするポート番号を一時ポートとして割り当てるケースがあります。このような状況では、WebOTXの起動が失敗するなどの問題を引き起こします。

1.1.4.1. Windowsにて一時ポートの重複を回避する方法

Windows Server 2008 / Windows Server 2008 R2 / Windows Server 2012 をご利用の場合、一時ポート番号の範囲を、WebOTXが利用するポート番号と重複しないように変更してください。

具体的な変更方法については[セットアップガイド > 2.3. インストール後の作業 > 2.3.1. Windows (WebOTX AS) > 2.3.1.2. WebOTX 使用ポート番号を一時ポート対象範囲から除外 ]の手順をご参照ください。

1.1.5. ファイアウォールへの例外設定

WebOTX Application Serverが動作するコンピュータが外部からの接続を許可するために、以下のポート番号に対してファイアウォールのブロックを解除しなければなりません。

表の中で示すポート番号は既定値を示しています。また、サービス状態とは、ドメイン生成時の初期状態で有効化されているか否かを表します。

表1.1.5-1
用途 ポート番号 サービス状態
(○:有効、△:無効)
Webサーバ (HTTP/HTTPS通信) 80
443
corbalocサーバ 2809
名前サーバポート ユーザ設定値
oadポート 9825
IIOPポート 5151
(Expressは除く)
ダウンローダ 80 (HTTPポート番号)
統合運用管理ツール
運用管理コマンド
JRMP
  • 管理ドメイン 6202
  • 一般ドメイン 6212
  • 一時ポート(*)
JMXMP
  • 管理ドメイン 6702
  • 一般ドメイン 6712
Web版統合運用管理コンソール 5858
JMS 9700 (代表ポート番号)
  • 一般用 9701
  • 管理用 9702
  • 一般用SSL 9703
  • 管理用SSL 9704
  • JMSサーバクラスタ 9705

(*) JRMPプロトコルでは通信時に一時ポートを利用しますので、一時ポートもファイアウォールのブロックを解除する必要があります。一時ポートのポート番号はOSの設定に依存します。

1.2. 動作プロセス

1.2.1. サービスプロセス

表1.2.1-1
プロセス名
(上段:Windows)
(下段:UNIX/Linux)
Windowsサービス名 説明
WOAgentSvc.exe WebOTX AS Agent Service Windowsのみに存在する、WebOTX Application Serverを管理するエージェントサービスのためのプロセス。
-  
WatchServer.exe WebOTX WatchServer Watchサービス用プロセス。 ENT
WatchServer  

1.2.2. 管理ドメインで動作するプロセス

表1.2.2-1
プロセス名
(上段:Windows)
(下段:UNIX/Linux)
説明
javaw.exe 運用管理エージェントのJava VMです。
異常終了した場合、管理ドメインへのアクセスができなくなりますが、一般ドメインは利用できます。 復旧はWebOTXサービス再起動を行う必要があります。
再起動方法については[ドメイン構築・基本設定ガイド > 1. Windowsサービスとrcスクリプト > 1.2. サービスの起動・停止方法 ]を参照ください。
引数に「-Dwebotx.funcid=agent -Ddomain.name=WebOTXAdmin」という文字列が指定されているのでそれが目印になります。
UNIXにおけるカレントディレクトリは${INSTANCE_ROOT}/configです。
java
rotatelogs.exe エージェントプロセスの標準出力・標準エラー出力先ファイルをローテーションさせるためのプロセスです。
詳細は[ ドメイン構築・基本設定ガイド > 8. ログ > 8.2. 各サービスのログ > 8.2.1. 運用管理 > 8.2.1.1. server.log、server_err.log ] を参照してください。
rotatelogs

1.2.3. 一般ドメインで動作するプロセス

ドメインを起動すると以下のプロセスが起動します。複数ドメインを起動した場合は、同一名のプロセスが複数起動します。

表1.2.3-1
プロセス名 説明
javaw.exe(Windows)
java(UNIX)
エージェントプロセスのJava VMです。
異常終了した場合、該当ドメインへのアクセスができなくなります。速やかにドメイン再起動を行う必要があります。
再起動方法については[ドメイン構築・基本設定ガイド > 3. ドメイン > 3.4. ドメインの起動・停止]を参照ください。
引数に「-Dwebotx.funcid=agent -Ddomain.name=${DOMAIN_NAME}」という文字列が指定されますのでそれが目印になります。
UNIXにおけるカレントディレクトリは${INSTANCE_ROOT}/configです。
rotatelogs.exe(Windows)
rotatelogs(UNIX)
エージェントプロセスの標準出力・標準エラー出力先ファイルをローテーションさせるためのプロセスです。
詳細は[ ドメイン構築・基本設定ガイド > 8. ログ > 8.2. 各サービスのログ > 8.2.1. 運用管理 > 8.2.1.1. server.log、server_err.log ] を参照してください。
httpd.exe(Windows)
httpd(UNIX)
HTTPサーバのデーモンプロセス。
インストール時に「WebOTX Webサーバ」を選択した場合に有効です。Webサーバを起動すると動作します。常時親プロセス(監視プロセス)と子プロセス(HTTPサービスデーモン)で構成されており、子プロセスが異常終了した場合、親プロセスは子プロセスを再起動します。異常終了時はHTTPサーバの再起動が必要です。
再起動方法については[ドメイン構築・基本設定ガイド > 3. ドメイン > 3.6. ドメイン上で動作するサービスの起動・停止 > 3.6.1. 各サービスの起動・停止方法]を参照ください。
UNIXにおけるカレントディレクトリは${INSTANCE_ROOT}/です。
wojmsbrokersvc.exe(Windows)
wojmsbrokerd (UNIX)
JMS管理プロセス。
JMSを起動すると動作します。異常終了時はJMSの再起動が必要です。再起動方法については[ドメイン構築・基本設定ガイド > 3. ドメイン > 3.6. ドメイン上で動作するサービスの起動・停止 > 3.6.1. 各サービスの起動・停止方法]を参照ください。
java.exe (Windows)
java (UNIX)
JMSデーモンプロセス。
JMSを起動すると動作します。異常終了時はJMSの再起動が必要です。
再起動方法については[ドメイン構築・基本設定ガイド > 3. ドメイン > 3.6. ドメイン上で動作するサービスの起動・停止 > 3.6.1. 各サービスの起動・停止方法]を参照ください。
引数に「-Dwebotx.funcid=jms -Ddomain.name=${DOMAIN_NAME}」という文字列が指定されますのでそれが目印になります。
UNIXにおけるカレントディレクトリは${INSTANCE_ROOT}/configです。
oad.exe (Windows)
oad (UNIX)
CORBAオブジェクト活性化デーモンプロセス。
Object Brokerを起動すると動作します。異常終了時は新たなIIOP通信(RMI/IIOP)が行えなくなります。異常終了時はObject Brokerの再起動が必要です。
再起動方法については[ドメイン構築・基本設定ガイド > 3. ドメイン > 3.6. ドメイン上で動作するサービスの起動・停止 > 3.6.1. 各サービスの起動・停止方法]を参照ください。
UNIXにおけるカレントディレクトリは${INSTANCE_ROOT}/configです。
namesv.exe (Windows)
namesv (UNIX)
CORBA名前サーバデーモンプロセス。
Object Brokerを起動すると動作します。
異常終了時はオブジェクトの取得が行えなくなりIIOP通信ができなくなります。 異常終了時はObject Brokerの再起動が必要です。
再起動方法については[ドメイン構築・基本設定ガイド > 3. ドメイン > 3.6. ドメイン上で動作するサービスの起動・停止 > 3.6.1. 各サービスの起動・停止方法]を参照ください。
UNIXにおけるカレントディレクトリは${INSTANCE_ROOT}/configです。
irsv.exe (Windows)
irsv (UNIX)
CORBAインターフェースリポジトリデーモンプロセス。
Object Brokerを起動すると動作します。異常終了時はオブジェクトのインタフェース情報の取得が行えなくなりますがWebOTXではirsvを利用していないため影響はありません。 異常終了時はObject Brokerの再起動が必要です。
再起動方法については[ドメイン構築・基本設定ガイド > 3. ドメイン > 3.6. ドメイン上で動作するサービスの起動・停止 > 3.6.1. 各サービスの起動・停止方法]を参照ください。
Standard/Enterpriseで動作します
corbaloc.exe (Windows)
corbaloc (UNIX)
CORBALOCサーバデーモンプロセス。
Object Brokerを起動すると動作します。異常終了時はCORBALOCサーバとして利用している場合、新たなIIOP通信(RMI/IIOP)が行えなくなります。 異常終了時はObject Brokerの再起動が必要です。
再起動方法については[ドメイン構築・基本設定ガイド > 3. ドメイン > 3.6. ドメイン上で動作するサービスの起動・停止 > 3.6.1. 各サービスの起動・停止方法]を参照ください。
Standard/Enterpriseで動作します
java.exe (Windows)
java (UNIX)
CORBA Java自動起動デーモンプロセス。
Object Brokerを起動すると動作します。異常終了時はJavaアプリケーションの自動起動ができなくなります。また、ライセンスの取得もできなくなるため、IIOP通信のコネクション数に制限が発生します。
異常終了時はObject Brokerの再起動が必要です。再起動方法については[ドメイン構築・基本設定ガイド > 3. ドメイン > 3.6. ドメイン上で動作するサービスの起動・停止 > 3.6.1. 各サービスの起動・停止方法]を参照ください。
引数に「-Dfuncid=oadj -Ddomain.name=${DOMAIN_NAME}」という文字列が指定されますのでそれが目印になります。
UNIXにおけるカレントディレクトリは${INSTANCE_ROOT}/configです。
rcssv.exe(Windows)
rcssv(UNIX
Transactionサービスで提供するC++アプリケーション用のリカバリプロセス(RCS) (Expressでは使用しません)
Transactionサービスを起動すると動作します。異常終了時はトランザクションの開始が行えなくなります。
異常終了時はTransactionサービスの再起動が必要です。再起動方法については[ドメイン構築・基本設定ガイド > 3. ドメイン > 3.6. ドメイン上で動作するサービスの起動・停止 > 3.6.1. 各サービスの起動・停止方法]を参照ください。
引数に「rcsid=XXX」という文字列が指定されますのでそれが目印になります。
UNIXにおけるカレントディレクトリは${INSTANCE_ROOT}/logs/TSです。
tpmMain.exe(Windows)
tpmMain(UNIX)
TPモニタ子プロセスです。
Standard/Enterprise で動作します。
異常終了した場合TPモニタの機能が利用できなくなりますが、親プロセスが監視を行なっているのでプロセスの監視は親プロセス(tpmonitor)の方を監視してください。
UNIXにおけるカレントディレクトリは${INSTANCE_ROOT}/logs/tpsystemです。
tpmonitor.exe(Windows)
tpmonitor(UNIX)
TPモニタプロセスです。
Standard/Enterprise で動作します。
異常終了した場合、TPモニタの機能が利用できなくなるため、プロセス監視を行なう場合は、監視対象にしてください。 異常終了時はTPシステムの再起動が必要です。それでも復旧しない場合はマシン再起動を行なってください。
UNIXにおけるカレントディレクトリは${INSTANCE_ROOT}/logs/tpsystemです。
tpadmd.exe(Windows)
tpadmd(UNIX)
TPモニタ運用管理プロセスです。
Standard/Enterprise で動作します。 異常終了した場合、一時的にStandard/Enterprise の一部運用操作がエラーとなりますが、自動的にプロセスが再起動され復旧します。
UNIXにおけるカレントディレクトリは${INSTANCE_ROOT}/logs/tpsystemです。
tpadm.sh(UNIX) Standard/Enterprise で起動するwoshの親プロセスです。rootユーザで起動します。
tpssendtpp.exe(Windows)
tpssendtpp(UNIX)
TPモニタtpsendプロセスです。
Standard/Enterpriseで動作します。 異常終了した場合、統合運用管理ツールからクライアントへメッセージ送信や動的ログレベル変更などが不可となります。異常終了時はTPシステムの再起動が必要です。
systpp.exe(Windows)
systpp(UNIX)
TPモニタsystppプロセスです。
Standard/Enterprise で動作します。 異常終了した場合、一部運用操作(起動、停止など)が不可となります。異常終了時はTPシステムの再起動が必要です。
jnlwrt.exe(Windows)
jnlwrt(UNIX)
TPモニタジャーナルライタプロセスです。
Standard/Enterprise で動作します。 異常終了した場合、ジャーナルの採取が不可となります。異常終了時はTPシステムの再起動が必要です。
olftplsn.exe(Windows)
olftplsn(UNIX)
TPモニタOLF/TPリスナプロセスです。 Standard/Enterprise で動作します。 異常終了時はOLFリスナとの通信が不可となります。WebOTX Print Kitなどを利用した場合影響があります。異常終了時はTPシステムの再起動が必要です。
iioplsn.exe(Windows)
iioplsn(UNIX)
TPモニタIIOPリスナプロセスです。 Standard/Enterpriseで動作します。 異常終了時はIIOPリスナとの通信が不可となります。全てのクライアントからのアクセスができなくなります。異常終了時はTPシステムの再起動が必要です。
UNIXにおけるカレントディレクトリは${INSTANCE_ROOT}/logs/tpsystemです。
iiopAsync.exe(Windows)
iiopAsync(UNIX)
IIOPリスナの子プロセスです。 Standard/Enterpriseで動作します。 クライアント管理ライブラリやVBクライアント、CORBA Gatewayを使用している場合、クライアントと通信を行うために使用します。クライアントとの間で制御的なコネクションを確立し、クライアントのアライブチェックや非同期メッセージ送信を行います。異常終了時はTPシステムの再起動が必要です。
TIMMSGSND.exe(Windows)
TIMMSGSND(UNIX)
TPモニタタイマデーモンプロセスです。
Standard/Enterprise で動作します。 異常終了時はクライアントへメッセージ送信や動的ログレベル変更などが不可となります。異常終了時はTPシステムの再起動が必要です。
wosystpp.exe(Windows)
wosystpp(UNIX)
TPモニタWebOTXシステムTPPです。
Standard/Enterprise で動作します。 異常終了時はクライアント情報の取得が不可となります。異常終了時はTPシステムの再起動が必要です。
THTPPCTL_N2003.exe
THTPPCTL_2005.exe
THTPPCTL_2008.exe
THTPPCTL_2010.exe
THTPPCTL_2012.exe
(Windows)
THTPPCTL8
THTPPCTL9
THTPPJAVA2
THTPPOTS8
THTPPOTS9
THTPPDB8
THTPPDB9
(UNIX)
サーバAPのTPPです。
Standard/Enterprise で動作します。言語や利用機能によりモジュール名が変わります。
プロセス名 言語、利用機能 プロセスグループに配備可能な
APのバージョン
Windows
THTPPCTL_N2003.exe C++(VC .net 2003) 全バージョン
THTPPCTL_2005.exe C++(VC 2005) V6以上
THTPPCTL_2008.exe C++(VC 2008) V8以上
THTPPCTL_2010.exe Java EE,CORBA Java 全バージョン
C++(VC 2010) V8以上
THTPPCTL_2012.exe C++(VC 2012) V9以上
UNIX
THTPPCTL8 C++ V6
THTPPCTL9 C++ V7,V8,V9
THTPPJAVA2 Java EE,CORBA Java 全バージョン
THTPPOTS8 C++(TS連携あり) V6
THTPPOTS9 C++(TS連携あり) V7,V8,V9
THTPPDB8 C++(DB連携あり) V6
THTPPDB9 C++(DB連携あり) V7,V8,V9
異常終了時はそのプロセスグループが機能しなくなります。ただし、マルチプロセス構成や再起動設定により、自動的に復旧されます。異常終了時はプロセスグループの再起動が必要です。
UNIXにおけるカレントディレクトリは${INSTANCE_ROOT}/logs/tpsystemです。

1.2.4. 単体で動作するプロセス

ツールなど単独で動作可能なプロセスです。複数起動した場合は、同一名のプロセスが複数起動します。

表1.2.4-1
プロセス名 説明
java.exe(Windows)
java(UNIX)
運用管理コマンド(otxadmin)のプロセスです。
引数に「-Dwebotx.funcid=otxadmin」という文字列が指定されますのでそれが目印になります。
javaw.exe(Windows)
javaw(UNIX)
統合運用管理ツール(otxadmingui)のプロセスです。
引数に「-Dwebotx.funcid=otxadmingui」という文字列が指定されますのでそれが目印になります。

1.2.5. プロセス構成図

WebOTX Application Server のサービス(またはスクリプト)と各プロセスの関係図を以下に記します。

1.3. ディレクトリ構成

1.3.1. インストールディレクトリのディレクトリ構成

WebOTXをインストールしたディレクトリ(${AS_INSTALL})のディレクトリ構成について説明します。

以下にそれぞれのディレクトリについて説明します。

表1.3.1-1
ディレクトリ名 説明
bin バイナリファイル、コマンド、バッチファイルを格納します。
config WebOTX全体に関係する構成情報ファイルを格納します。
domains ドメインのルートディレクトリの親ディレクトリです。ドメインを新規に作成するとこの下にドメインルートが作成されます。
downloader(*1) Downloaderのモジュールに関するファイルを格納しています。
jbi(*3) Enterprise Service Bus に関するモジュールを格納しています。
lib ライブラリやツール、各ドメイン作成時に利用するテンプレートファイルを格納しています。
ObjectBroker Object Brokerのモジュールに関するファイルを格納しています。
ProcessConductor(*3) Process Conductor のモジュールに関するファイルを格納しています。
samples(*1) サンプルアプリケーションを格納しています。
share(*2) ライセンスチェックのモジュールに関するファイルを格納しています。
template(*1) 画面テンプレートのモジュールに関するファイルを格納しています。
Trnsv WebOTX実行環境のモジュールに関するファイルを格納しています。
TS Transactionサービスのモジュールに関するファイルを格納しています。
uddi(*3) UDDI Registryのモジュールに関するファイルを格納しています。
WebCont5.0 Webコンテナのモジュールに関するファイルを格納しています。
WebServer22(*1) WebServer(apache2.2)に関するモジュールを格納しています。
wojms JMSのモジュールに関するファイルを格納しています。
wowdc(*3) Working Domain Coordinatorに関するモジュールを格納しています。
WOWS(*1) WatchServerに関するモジュールを格納しています。

1.3.2. ドメインルートのディレクトリ構成

ドメインのルートディレクトリ(${INSTANCE_ROOT})のディレクトリ構成について説明します。

以下にそれぞれのディレクトリについて説明します。

表1.3.2-1
ディレクトリ名 説明
addons ドメイン内にシステムが追加するオプション製品等のリソースを格納します。
applications ドメインに配備されたアプリケーションを格納します。
autodeploy ドメインのオートデプロイディレクトリ
backup 構成情報(configディレクトリ)のバックアップを格納します。
bin ドメイン固有のバッチファイルを格納します。
config ドメインの設定情報ファイルを格納します。
diagnostic-reports サーバ診断処理にて生成される診断レポートファイルを格納します。
(診断レポートの作成が実行されるまで、ディレクトリは作成されません。)
docroot HTTPサーバのドキュメントルート
generated 配備のときにコンテナで生成したファイルを格納します。
java-web-start アプリケーションを配備した際に作成されますが、現在は使用しません。
jbi 当該ドメインで動作するESBに関するファイルを格納します。
lib ドメイン固有のライブラリを格納します。
logs ドメインのログディレクトリ
session-store Passivateされたstateful session beanの情報を格納します。
stats ドメインの統計情報を格納します。
wojms 当該ドメインで動作するJMSに関するファイルを格納します。

1.4. 設定ファイル

1.4.1. WebOTX全体に関係する構成情報ファイル

WebOTX全体に関係する各種設定ファイル(${INSTALL_ROOT}/config以下)について説明します。

表1.4.1-1
ディレクトリ名 説明
admingui 統合運用管理ツールに対する設定ファイルを格納します。
※統合運用管理ツールをインストールしなければ作成されません。
eds EnterpriseDirectoryServerとの連携用設定ファイルを格納します。
jaxws JAX-WSライブラリを使用する際に必要な設定ファイルを格納します。
profiler WebOTXプロファイラに対する設定ファイルを格納します。
表1.4.1-2
ファイル名 説明
asenv.bat(UNIXではasenv.conf) WebOTXドメイン共通の環境変数設定ファイル
cacerts.jks 運用管理コマンドで使用する認証用ファイル
woasinfo.properties(Windowsのみ) WebOTX AS Agent Service(WOAgentSvc)の実行に関するプロパティ設定用ファイル
woasinfo.properties.template(Windowsのみ) woasinfo.propertiesのテンプレート(オリジナル)ファイル

1.4.2. ドメインの設定ファイル

ドメインの各種設定ファイル(${INSTANCE_ROOT}/config以下)について説明します。

表1.4.2-1
ディレクトリ名 説明
cert 公開鍵証明書検証用の証明書ファイルを格納します。
crl CRL(Certificate Revocation List)ファイルを格納します。
default-value-mbean 実行中に生成されるMBean(Managed Bean)用デフォルト値定義ファイルを格納します。
iPXda ACOS Access Toolkitが使用する定義ファイルを格納します。
jndisp JNDIサーバが使用する設定ファイルを格納します。
keystore キーストアファイル(認証用の鍵と証明書を含む)を格納します。
ObjectBroker Object Brokerが使用する設定ファイルを格納します。
persistent-mbean 実行中に生成するMBean(Managed Bean)用永続値定義ファイルを格納します。
tpsystem TPモニタが使用する設定ファイルを格納します。
Expressでは使用されません。
TS Transactionサービスが使用する設定ファイルを格納します。
WebCont Webコンテナが使用する設定ファイルを格納します。
WebServer Webサーバが使用する設定ファイルを格納します。
表1.4.2-2
ファイル名 説明
.domain-registry.system ドメイン自身の構成情報を格納するファイルです。
※本バージョンでは使用されません。
admin-keyfile 運用管理ユーザに関する情報を格納するファイルです。
admcn ドメインの状態管理の際に使用するRMI用スタブファイルです。
admsn ドメインの状態管理の際に使用するデータファイルです。
archive.properties 診断サービス実行時に作成される設定ファイルです。
(診断レポートの作成が実行されるまで、本ファイルは作成されません。)
cacerts.jks 公開鍵証明書検証用の証明書ファイルです。
cli_restriction setコマンドにおいて"*(ワイルドカード)"を使用する場合に誤操作を防ぐ目的で使用するファイルです。 "*"を使用する場合はこのファイルに"*"の使用を許可するコマンドラインを定義する必要があります。 また、このファイルを削除すると"*"機能に対する全制限が解除されます。
default-web.xml Webコンテナに対するデフォルト設定値を含む定義ファイルです。
diagnostic.properties 診断サービスに関する設定を保持するファイルです。
domain.xml ドメインに対する設定情報を含む定義ファイルです。
domains-config.xml 管理ドメインが管理する一般ドメインの設定情報を保持しています。
※このファイルは管理ドメイン(WebOTXAdmin)のみに定義されます。
domain-passwords 運用ユーザのパスワード情報を統合的に管理するためのファイルです。
domain-registry ドメイン自身の構成情報を格納するファイルです。
※本バージョンでは使用されません。
encrypted 重要データ等の暗号化対象データの管理情報を含むファイルです。
keyfile ユーザAPの認証にFileレルムを使用する場合にユーザ情報を格納するファイルです。
keystore.jks キーストア情報を含むファイルです。
log4otx.xml WebOTXの各システムサービスのログ出力設定ファイルです。
logging.properties JDK Logger(java.util.Logger)に対する設定情報を含む定義ファイルです。
login.conf ログイン認証に対する設定情報を含む定義ファイルです。
secure.seed HTTPS および IIOP/SSL 通信処理におけるセキュリティ確保のためのデータを含むファイルです。
server.policy ドメインに対するセキュリティポリシを定義するファイルです。