4.22. SOAP、HL7バインディングの利用

4.22.1. 概要

SOAPクライアントからのXMLメッセージを受信し、 HL7 BCのOutboundからHL7サーバにメッセージを送信します。


図4.22.1-1


  1. SOAP BC(Inbound)はSOAPクライアントからメッセージを受信します。
  2. SOAP BCはHL7 BC(Outbound)に取得したメッセージを転送します。
  3. HL7 BCのOutboundはサーバアプリケーションとコネクションを確立し、 MLLPハンドラによりサーバアプリケーションにメッセージを送信します。
  4. サーバアプリケーションはメッセージを処理して返信します。
  5. メッセージをMLLPハンドラにより処理し、処理結果をSOAP BC(Inbound)に渡します。
  6. SOAP BCはSOAPクライアントに返信します。

4.22.2. 構成

ファイル名 説明
22_SoapInbound_HL7Outbound.zip HL7メッセージを送受信するサービスアセンブリです。
22_client_server.zip SOAPクライアントおよびHL7サーバのアプリケーションです。
proj_22_SoapInbound_HL7Outbound.zip サービスアセンブリのプロジェクトファイルです。

4.22.3. 実行手順

実行環境の構築を行い、サンプルを実行します。実行後には環境のクリアを行います。

環境構築

実行環境の構築を行います。

起動状況確認
otxadminでドメインとコンポーネントの起動状況を確認します。
  1. コマンドプロンプトからotxadminを起動します。
    C:\>otxadmin
  2. list-domainsコマンドを実行しドメインの起動状況を確認します。
    otxadmin> list-domains
    domain1 running
    WebOTXAdmin running
    
    domain1がrunningとなっていればドメインは起動しています。
    もしdomain1がnot runningの場合は、start-domainコマンドでdomain1を起動します。
    otxadmin> start-domain domain1
  3. ドメインの起動を確認できたら、loginコマンドでログインを行います。
    otxadmin> login --user <ユーザ名> --password <パスワード>
    domain1を6212ポート以外で運用している場合は、--portオプションでポート番号を指定してください。
  4. ログイン後、list-jbi-binding-componentsコマンドで各コンポーネントの起動状況を確認します。
    otxadmin> list-jbi-binding-components
    
     ================================
     List of Binding Components
     ================================
     Name : CORBABinding
     State: Started
     --------------------------------
     Name : FTPBinding
     State: Started
     --------------------------------
     (中略)
     --------------------------------
     Name : HL7Binding
     State: Started
     --------------------------------
     Name : HTTPBinding
     State: Started
     --------------------------------
    
    HL7BindingとSOAPBindingがstartedになっていることを確認します。
    もしStoppedになっている場合は、start-jbi-componentコマンドで起動します。
    otxadmin> start-jbi-component HL7Binding
配備

サービスアセンブリ 22_SoapInbound_HL7Outbound.zip の配備を行います。
配備には環境に応じて以下の3種類の方法があります。

  1. WebOTX Developer's Studioが利用できる場合
  2. WebOTX Developer's Studioがなく、統合運用管理ツールが利用できる場合
  3. WebOTX Developer's Studio、統合運用管理ツールいずれも利用できない場合
(1)Developer's Studioによる配備
  1. Developer's Studioを起動します。
  2. ヘルプメニューからヘルプ目次をクリックします。
  3. 目次から、WebOTX Guide(Enterprise Service Bus) > サンプル集を開きます。
    表からproj_22_SoapInbound_HL7Outbound.zipをクリックすることでプロジェクトをインポートします。
  4. サーバアプリケーションをlocalhost以外で動作させる場合、およびポートを22222以外で動作させる場合はプロバイダエンドポイントの 設定を変更する必要があります。
    パッケージ・エクスプローラからSUエディタを開き、エンドポイントを選択します。
    接続先ホストポートを適切に修正してください。


    図4.22.3-1



  5. WebOTXのWebサーバのポートが80ではない場合、SOAP BCの設定を変更する必要があります。
    パッケージ・エクスプローラからSUエディタを開き、エンドポイントを選択します。
    外部に公開するエンドポイントURLを適切に修正してください。


    図4.22.3-2



  6. パッケージエクスプローラからプロジェクトを右クリックし、実行 > サーバーで実行 を選択します。
  7. 配備先のサーバーを選択し、配備を行います。
次へ

(2)統合運用管理ツールによる配備
  1. 22_SoapInbound_HL7Outbound.zipを適当なディレクトリに保存します。
  2. 統合運用管理ツールを起動します。
  3. domain1を右クリックし接続を選択します。ユーザ名、パスワードを入力し接続ボタンをクリックします。
  4. domain1配下のアプリケーションサーバ > ESB > サービスアセンブリを右クリックしサービスアセンブリの配備を選択します。
  5. 参照ボタンから22_SoapInbound_HL7Outbound.zipを選択します。
    WebOTX AS Standard/Enterpriseのアドバンスドモードの場合は、アプリケーショングループとプロセスグループを指定します。
    配備ボタンを押すと配備が実行されます。
    ただしサーバアプリケーションをlocalhost以外で動作させる場合、およびポート22222以外で動作させる場合や、WebOTXのWebサーバのポートが80ではない場合は配備ボタンでなく 次へボタンを押します。
    HL7SUのエンドポイントを選択し、ホストポートを修正してください。


    図4.22.3-3


    SOAPSUのエンドポイントを選択し、外部に公開するエンドポイントURLを修正してください。


    図4.22.3-4



次へ

(3)otxadminによる配備
  1. 22_SoapInbound_HL7Outbound.zipを適当なディレクトリに保存します。
  2. otxadminを起動し、ログインします。
  3. deploy-jbi-service-assemblyコマンドで22_SoapInbound_HL7Outbound.zipを配備します。
    WebOTX AS Express、もしくはWebOTX AS Standard/Enterpriseのスタンダードモードの場合は以下を実行します。
    otxadmin> deploy-jbi-service-assembly <22_SoapInbound_HL7Outbound.zipへのパス>
    WebOTX AS Standard/Enterpriseのアドバンスドモードの場合は以下を実行します。
    otxadmin> deploy-jbi-service-assembly --apgroup <アプリケーショングループ名> --pgroup <プロセスグループ名> <22_SoapInbound_HL7Outbound.zipへのパス>
    ただしサーバアプリケーションをlocalhost以外で動作させる場合、およびポートを22222で動作させる場合は--modify=trueオプションを指定し、 HL7SUの hostport を変更してください。WebOTXのWebサーバのポートが80ではない場合は、SOAPSUのエンドポイントURLを修正してください。
サービスアセンブリの起動
統合運用管理ツールもしくはotxadminから、配備したサービスアセンブリを起動します。

(1)統合運用管理ツールによる起動
  1. アプリケーションサーバ > ESB > サービスアセンブリ > 22_SoapInbound_HL7Outbound を右クリックし起動を選択します。
(2)otxadminによる起動
  1. start-jbi-service-assemblyコマンドを実行します。
    otxadmin> start-jbi-service-assembly 22_SoapInbound_HL7Outbound

実行
ソケットで入出力するクライアントアプリケーションとサーバアプリケーションを実行して動作を確認します。
  1. 22_client_server.zip を任意のフォルダに保存し解凍します。
  2. Windows環境の場合はrun_hl7_server.bat を実行して、サーバアプリケーションを起動します。
    UNIX環境の場合はrun_hl7_server.sh を実行します。
    サーバアプリケーションはポート22222で待ち受けます。ポート22222以外で動作させる場合はbatファイル、shファイル中の「22222」の箇所を修正して実行してください。
  3. クライアントからメッセージを送信します。Windows環境の場合はrun_soap_client.bat を実行します。
    UNIX環境の場合はrun_soap_client.sh を実行します。
    ESBの動作するマシンと異なるマシン上で実行する場合やWebOTXのWebサーバのポートが80ではない場合は、batファイル、shファイル中のURLを適切に修正してください。
    次のように出力されていれば正常に実行されています。
******************************************
**************Test Result****************
******************************************
<?xml version="1.0" encoding="UTF-8"?><ACK xmlns="urn:hl7-org:v2xml" xmlns:xsi="
http://www.w3.org/2001/XMLSchema-instance" xsi:schemaLocation="urn:hl7-org:v2xml
 ACK.xsd"><MSH><MSH.1>|</MSH.1><MSH.2> ....

メッセージログの確認
メッセージログを確認し、送信されたメッセージを確認します。
メッセージログ機能については2.16. メッセージログ機能の利用を参照してください。

環境クリア

配備したサービスアセンブリを配備解除し、
入出力に使用したディレクトリの削除を行います。
配備解除には環境に応じて以下の3種類の方法があります。

(1)Developer's Studioによる配備解除
  1. ウィンドウ > ビューの表示 > サーバー を選択します。
  2. 表示されたサーバーのビューから配備したサービスアセンブリを右クリックし、除去を選択します。
(2)統合運用管理ツールによる配備解除
  1. アプリケーションサーバ > ESB > サービスアセンブリ > 22_SoapInbound_HL7Outbound を右クリックし、
    シャットダウンを選択します。
  2. シャットダウン完了後、再び 22_SoapInbound_HL7Outbound を右クリックし配備解除を選択します。
(3)otxadminによる配備解除
  1. shut-down-jbi-service-assemblyコマンドでサービスアセンブリをシャットダウンします。
    otxadmin> shut-down-jbi-service-assembly 22_SoapInbound_HL7Outbound
  2. undeploy-jbi-service-assemblyコマンドでサービスアセンブリを配備解除します。
    otxadmin> undeploy-jbi-service-assembly 22_SoapInbound_HL7Outbound

4.22.4. 注意事項

特になし。