4.16. File バインディングとXSLT エンジンの利用2

4.16.1. 概要

入力ディレクトリからXMLファイルを取得し、MEHandler1にメッセージの<transform-type>の値によりXSLT SEの
Provider1かProvider2か送信し、XSLT SEで変換した内容を出力ディレクトリに保存します。


図4.16.1-1



  1. File BC(Inbound)が入力ディレクトリからXMLファイルを取得します。
  2. File BCはMEHandler1でXMLメッセージの<transform-type>によりXSLT SEのSU1かSU2か送信します。
  3. XSLT SEはメッセージを受信しメッセージ変換を行いFile BCに返信します。MEHandler2/MEHandler3で変換前後のメッセージをログに出力します。
  4. File BCは応答を出力ディレクトリにファイルとして出力します。

4.16.2. 構成

ファイル名 説明
16_FileInbound_Exchange_XSLT.zip 入力ディレクトリからファイルを受け取り処理するサービスアセンブリです。
16_TestData.xml クライアントが送信するテストデータです。
proj_16_FileInbound_Exchange_XSLT.zip メッセージ変換のサービスアセンブリのプロジェクトファイルです。
proj_16_MessageExchangeHandler.zip MessageExchangeHandlerのプロジェクトファイルです。

4.16.3. 実行手順

実行環境の構築を行い、サンプルを実行します。実行後には環境のクリアを行います。

環境構築
実行環境の構築を行います。

起動状況確認
otxadminでドメインとコンポーネントの起動状況を確認します。
  1. コマンドプロンプトからotxadminを起動します。
    C:\>otxadmin
  2. list-domainsコマンドを実行しドメインの起動状況を確認します。
    otxadmin> list-domains
    domain1 running
    WebOTXAdmin running
    
    domain1がrunningとなっていればドメインは起動しています。
    もしdomain1がnot runningの場合は、start-domainコマンドでdomain1を起動します。
    otxadmin> start-domain domain1
  3. ドメインの起動を確認できたら、loginコマンドでログインを行います。
    otxadmin> login --user <ユーザ名> --password <パスワード>
    domain1を6212ポート以外で運用している場合は、portオプションでポート番号を指定してください。
  4. ログイン後、list-jbi-binding-componentsコマンドで各コンポーネントの起動状況を確認します。
    otxadmin> list-jbi-binding-components
    
     ================================
     List of Binding Components
     ================================
     Name : CORBABinding
     State: Started
     --------------------------------
     Name : FTPBinding
     State: Started
     --------------------------------
     Name : FileBinding
     State: Started
     --------------------------------
     (中略)
     --------------------------------
     Name : SOAPBinding
     State: Started
     --------------------------------
    
    FileBindingがstartedになっていることを確認します。
    もしStoppedになっている場合は、start-jbi-componentコマンドで起動します。
    otxadmin> start-jbi-component FileBinding
  5. ログイン後、list-jbi-service-enginesコマンドで各サービスエンジンの起動状況を確認します。
    otxadmin> list-jbi-service-engines
    
    ================================
    List of Service Engines
    ================================
    Name : CBREngine
    State: Started
    --------------------------------
    Name : SequencingEngine
    State: Started
    --------------------------------
    Name : UserProcessorEngine
    State: Started
    --------------------------------
    Name : XSLTEngine
    State: Started
    --------------------------------
    
    XSLTEngineがstartedになっていることを確認します。
    もしStoppedになっている場合は、start-jbi-componentコマンドで起動します。
    otxadmin> start-jbi-component XSLTEngine
配備
16_FileInbound_Exchange_XSLT.zipの配備を行います。

配備には環境に応じて以下の3種類の方法があります。
  1. WebOTX Developer's Studioが利用できる場合
  2. WebOTX Developer's Studioがなく、統合運用管理ツールが利用できる場合
  3. WebOTX Developer's Studio、統合運用管理ツールいずれも利用できない場合
(1)Developer's Studioによる配備
  1. Developer's Studioを起動します。
  2. ヘルプメニューからヘルプ目次をクリックします。
  3. 目次から、WebOTX Guide(Enterprise Service Bus) > サンプル集を開きます。
    表からproj_16_FileInbound_Exchange_XSLTをそれぞれクリックすることで、プロジェクトをインポートします。
  4. UNIX環境で実行する場合は、File BCの設定を変更する必要があります。
    パッケージ・エクスプローラからFileSUをダブルクリックしてSUエディタを開き、エンドポイントを選択します。
    入力ファイル格納ディレクトリ、出力ファイル格納ディレクトリ、処理ディレクトリを適切に修正してください。


    図4.16.3-1



  5. パッケージエクスプローラからプロジェクトを右クリックし、実行 > サーバーで実行 を選択します。
  6. 配備先のサーバーを選択し、配備を行います。
次へ

(2)統合運用管理ツールによる配備
  1. 16_FileInbound_Exchange_XSLT.zipを適当なディレクトリに保存します。
  2. 統合運用管理ツールを起動します。
  3. domain1を右クリックし接続を選択します。ユーザ名、パスワードを入力し接続ボタンをクリックします。
  4. domain1配下のアプリケーションサーバ > ESB > サービスアセンブリを右クリックしサービスアセンブリの配備を選択します。
  5. 参照ボタンから16_FileInbound_Exchange_XSLT.zipを選択します。
    WebOTX AS Standard/Enterpriseのアドバンスドモードの場合は、アプリケーショングループとプロセスグループを指定します。
    配備ボタンを押すと配備が実行されます。
    ただしUNIX環境で実行する場合は配備ボタンでなく次へボタンを押します。
    FileSUエンドポイントを選択し、各ディレクトリパスを修正してください。


    図4.16.3-2



次へ

(3)otxadminによる配備
  1. 16_FileInbound_Exchange_XSLT.zipを適当なディレクトリに保存します。
  2. otxadminを起動し、ログインします。
  3. deploy-jbi-service-assemblyコマンドで16_FileInbound_Exchange_XSLT.zipの配備を行います。
    WebOTX AS Express、もしくはWebOTX AS Standard/Enterpriseのスタンダードモードの場合は以下を実行します。
    otxadmin> deploy-jbi-service-assembly <16_FileInbound_Exchange_XSLT.zipへのパス>
    WebOTX AS Standard/Enterpriseのアドバンスドモードの場合は以下を実行します。
    otxadmin> deploy-jbi-service-assembly --apgroup <アプリケーショングループ名> --pgroup <プロセスグループ名> <16_FileInbound_Exchange_XSLT.zipへのパス>
    ただしUNIX環境で実行する場合はmodifyオプションをtrueにし、FileSUのエンドポイントの各ディレクトリパスを修正してください。
サービスアセンブリの起動
統合運用管理ツールもしくはotxadminから、配備したサービスアセンブリを起動します。

(1)統合運用管理ツールによる起動
  1. アプリケーションサーバ > ESB > サービスアセンブリ > 16_FileInbound_Exchange_XSLTを右クリックし起動を選択します。
(2)otxadminによる起動
  1. start-jbi-service-assemblyコマンドを実行します。
    otxadmin> start-jbi-service-assembly 16_FileInbound_Exchange_XSLT

実行
入力ディレクトリにファイルを投入し、応答の出力ファイルを確認します。
  1. 16_TestData.xmlC:\esb_samples\16_FileInbound_Exchange_XSLT\inにコピーします。
    C:\esb_samples\16_FileInbound_Exchange_XSLT\inディレクトリにコピーしたファイルは削除されます。
    C:\esb_samples\16_FileInbound_Exchange_XSLT\outにout_16_TestData_xxxxx.xmlが生成されていることを確認します。内容は下記の通りです。
    <?xml version="1.0"
    encoding="UTF-8"?><default-output> <record>
    <EmployeeId>34284</EmployeeId>
    <FirstName>Chris</FirstName>
    <MiddleName>F</MiddleName>
    <LastName>Arrasmith</LastName>
    <NumberOfHoursWorked>176</NumberOfHoursWorked>
    <CurrentAddress> Apt 41, Denube Lake , Belmont ,
    CA</CurrentAddress> <ContactNumber>1 703 204
    4285</ContactNumber>
    </record></default-output>
  2. 16_TestData.xml<transform-type>の値を変更し、C:\esb_samples\16_FileInbound_Exchange_XSLT\inにコピーします。
    同様に、C:\esb_samples\16_FileInbound_Exchange_XSLT\inディレクトリにコピーしたファイルは削除されます。
    C:\esb_samples\16_FileInbound_Exchange_XSLT\outout_16_TestData_xxxxx.xmlが生成されていることを確認します。内容は下記の通りです。
    <?xml version="1.0"
    encoding="UTF-8"?><specific-output> <record>
    <Id>34284</Id> <Location> Apt 41, Denube Lake ,
    Belmont , CA</Location> <Phone>1 703 204
    4285</Phone> </record></specific-output>

メッセージログの確認
メッセージログを確認し、送信されたメッセージを確認します。
メッセージログ機能については2.16. メッセージログ機能の利用を参照してください。

環境クリア
配備したサービスアセンブリを配備解除し、
入出力に使用したディレクトリの削除を行います。
配備解除には環境に応じて以下の3種類の方法があります。

(1)Developer's Studioによる配備解除
  1. ウィンドウ > ビューの表示 > サーバー を選択します。
  2. 表示されたサーバーのビューから配備したサービスアセンブリを右クリックし、除去を選択します。
(2)統合運用管理ツールによる配備解除
  1. アプリケーションサーバ > ESB > サービスアセンブリ > 16_FileInbound_Exchange_XSLTを右クリックし、
    シャットダウンを選択します。
  2. シャットダウン完了後、再び16_FileInbound_Exchange_XSLTを右クリックし配備解除を選択します。
(3)otxadminによる配備解除
  1. shut-down-jbi-service-assemblyコマンドで16_FileInbound_Exchange_XSLTをシャットダウンします。
    otxadmin> shut-down-jbi-service-assembly 16_FileInbound_Exchange_XSLT
  2. undeploy-jbi-service-assemblyコマンドで16_FileInbound_Exchange_XSLTを配備解除します。
    otxadmin> undeploy-jbi-service-assembly 16_FileInbound_Exchange_XSLT
入出力ディレクトリの削除
  1. C:\esb_samples\16_FileInbound_Exchange_XSLTディレクトリを削除します。

4.16.4. 注意事項

特になし。