4.12. File バインディングと User Processor エンジンの利用1

4.12.1. 概要

入力ディレクトリからXMLファイルを取得し、UserProcessor SEでCSVフォーマットに変換します。
変換した内容を出力ディレクトリに保存します。


図4.12.1-1



  1. File BC(Inbound)が入力ディレクトリからファイルを取得します。
  2. File BCはUserProcessor SEに取得したファイルを転送します。
  3. UserProcessor SEはユーザが定義したプロセッサを呼び出します。
  4. UserProcessor SEがFile BCに返信します。
  5. File BCは応答を出力ディレクトリにファイル出力します。

4.12.2. 構成

ファイル名 説明
12_FileInbound_UserProcessorOutbound.zip 入力ディレクトリからファイルを受け取り処理するサービスアセンブリです。
12_TestData.xml クライアントが送信するテストデータです。
proj_12_FileInbound_UserProcessorOutbound.zip メッセージ変換のサービスアセンブリのプロジェクトファイルです。
proj_12_SampleProcessor.zip SampleProcessorのプロジェクトファイルです。

4.12.3. 実行手順

実行環境の構築を行い、サンプルを実行します。実行後には環境のクリアを行います。

環境構築
実行環境の構築を行います。

起動状況確認
otxadminでドメインとコンポーネントの起動状況を確認します。
  1. コマンドプロンプトからotxadminを起動します。
    C:\>otxadmin
  2. list-domainsコマンドを実行しドメインの起動状況を確認します。
    otxadmin> list-domains
     domain1 running
     WebOTXAdmin running
    
    domain1がrunningとなっていればドメインは起動しています。
    もしdomain1がnot runningの場合は、start-domainコマンドでdomain1を起動します。
    otxadmin> start-domain domain1
  3. ドメインの起動を確認できたら、loginコマンドでログインを行います。
    otxadmin> login --user <ユーザ名> --password <パスワード>
    domain1を6212ポート以外で運用している場合は、portオプションでポート番号を指定してください。
  4. list-jbi-binding-componentsコマンドで各コンポーネントの起動状況を確認します。
    otxadmin> list-jbi-binding-components
    
     ================================
     List of Binding Components
     ================================
     Name : CORBABinding
     State: Started
     --------------------------------
     Name : FTPBinding
     State: Started
     --------------------------------
     Name : FileBinding
     State: Started
     --------------------------------
     (中略)
     --------------------------------
     Name : SOAPBinding
     State: Started
     --------------------------------
    
    FileBindingがstartedになっていることを確認します。
    もしStoppedになっている場合は、start-jbi-componentコマンドで起動します。
    otxadmin> start-jbi-component FileBinding
  5. list-jbi-service-enginesコマンドで各サービスエンジンの起動状況を確認します。
    otxadmin> list-jbi-service-engines
    
    ================================
    List of Service Engines
    ================================
    Name : CBREngine
    State: Started
    --------------------------------
    Name : SequencingEngine
    State: Started
    --------------------------------
    Name : UserProcessorEngine
    State: Started
    --------------------------------
    Name : XSLTEngine
    State: Started
    --------------------------------
    
    UserProcessorEngineがstartedになっていることを確認します。
    もしStoppedになっている場合は、start-jbi-componentコマンドで起動します。
    otxadmin> start-jbi-component UserProcessorEngine
配備
12_FileInbound_UserProcessorOutbound.zipの配備を行います。

配備には環境に応じて以下の3種類の方法があります。
  1. WebOTX Developer's Studioが利用できる場合
  2. WebOTX Developer's Studioがなく、統合運用管理ツールが利用できる場合
  3. WebOTX Developer's Studio、統合運用管理ツールいずれも利用できない場合
(1)Developer's Studioによる配備
  1. Developer's Studioを起動します。
  2. ヘルプメニューからヘルプ目次をクリックします。
  3. 目次から、WebOTX Guide(Enterprise Service Bus) > サンプル集を開きます。
    表からproj_12_FileInbound_UserProcessorOutboundをクリックすることでプロジェクトをインポートします。
  4. UNIX環境で実行する場合は、File BCの設定を変更する必要があります。
    パッケージ・エクスプローラからFileSUをダブルクリックしてSUエディタを開き、エンドポイントを選択します。
    入力ファイル格納ディレクトリ、出力ファイル格納ディレクトリ、処理ディレクトリを適切に修正してください。


    図4.12.3-1



  5. パッケージエクスプローラからプロジェクトを右クリックし、実行 > サーバーで実行 を選択します。
  6. 配備先のサーバーを選択し、配備を行います。
次へ

(2)統合運用管理ツールによる配備
  1. 12_FileInbound_UserProcessorOutbound.zipを適当なディレクトリに保存します。
  2. 統合運用管理ツールを起動します。
  3. domain1を右クリックし接続を選択します。ユーザ名、パスワードを入力し接続ボタンをクリックします。
  4. domain1配下のアプリケーションサーバ > ESB > サービスアセンブリを右クリックしサービスアセンブリの配備を選択します。
  5. 参照ボタンから12_FileInbound_UserProcessorOutbound.zipを選択します。
    WebOTX AS Standard/Enterpriseのアドバンスドモードの場合は、アプリケーショングループとプロセスグループを指定します。
    配備ボタンを押すと配備が実行されます。
    ただしUNIX環境で実行する場合は配備ボタンでなく次へボタンを押します。
    FileSUエンドポイントを選択し、各ディレクトリパスを修正してください。


    図4.12.3-2



次へ

(3)otxadminによる配備
  1. 12_FileInbound_UserProcessorOutbound.zipを適当なディレクトリに保存します。
  2. otxadminを起動し、ログインします。
  3. deploy-jbi-service-assemblyコマンドで12_FileInbound_UserProcessorOutbound.zipの配備を行います。
    WebOTX AS Express、もしくはWebOTX AS Standard/Enterpriseのスタンダードモードの場合は以下を実行します。
    otxadmin> deploy-jbi-service-assembly <12_FileInbound_UserProcessorOutbound.zipへのパス>
    WebOTX AS Standard/Enterpriseのアドバンスドモードの場合は以下を実行します。
    otxadmin> deploy-jbi-service-assembly --apgroup <アプリケーショングループ名> --pgroup <プロセスグループ名> <12_FileInbound_UserProcessorOutbound.zipへのパス>
    ただしUNIX環境で実行する場合はmodifyオプションをtrueにし、FileSUのエンドポイントの各ディレクトリパスを修正してください。
サービスアセンブリの起動
統合運用管理ツールもしくはotxadminから、配備したサービスアセンブリを起動します。

(1)統合運用管理ツールによる起動
  1. アプリケーションサーバ > ESB > サービスアセンブリ > 12_FileInbound_UserProcessorOutboundを右クリックし起動を選択します。
(2)otxadminによる起動
  1. start-jbi-service-assemblyコマンドを実行します。
    otxadmin> start-jbi-service-assembly 12_FileInbound_UserProcessorOutbound

実行
入力ディレクトリにファイルを投入し、応答の出力ファイルを確認します。
  1. 12_TestData.xmlをC:\esb_samples\12_FileInbound_UserProcessorOutbound\inにコピーします。
  2. C:\esb_samples\12_FileInbound_UserProcessorOutbound\inディレクトリにコピーしたファイルは削除されます。
    C:\esb_samples\12_FileInbound_UserProcessorOutbound\outout_12_TestData_xxxxx.csvが生成されていることを確認します。内容は下記の通りです。
    FName,"Carolyn"
    SurName,"Sha"
    MName,"G"
    Id," 135178 "
    Hours," 172"
    Phone," 1 408 404 8439"
    Location," 1405 , Park Street, Freemont , CA"

メッセージログの確認
メッセージログを確認し、送信されたメッセージを確認します。
メッセージログ機能については2.16. メッセージログ機能の利用を参照してください。

環境クリア
配備したサービスアセンブリを配備解除し、
入出力に使用したディレクトリの削除を行います。
配備解除には環境に応じて以下の3種類の方法があります。

(1)Developer's Studioによる配備解除
  1. ウィンドウ > ビューの表示 > サーバー を選択します。
  2. 表示されたサーバーのビューから配備したサービスアセンブリを右クリックし、除去を選択します。
(2)統合運用管理ツールによる配備解除
  1. アプリケーションサーバ > ESB > サービスアセンブリ > 12_FileInbound_UserProcessorOutboundを右クリックし、
    シャットダウンを選択します。
  2. シャットダウン完了後、再び12_FileInbound_UserProcessorOutboundを右クリックし配備解除を選択します。
(3)otxadminによる配備解除
  1. shut-down-jbi-service-assemblyコマンドで12_FileInbound_UserProcessorOutboundをシャットダウンします。
    otxadmin> shut-down-jbi-service-assembly 12_FileInbound_UserProcessorOutbound
  2. undeploy-jbi-service-assemblyコマンドで12_FileInbound_UserProcessorOutboundを配備解除します。
    otxadmin> undeploy-jbi-service-assembly 12_FileInbound_UserProcessorOutbound
入出力ディレクトリの削除
  1. C:\esb_samples\12_FileInbound_UserProcessorOutboundディレクトリを削除します。

4.12.4. 注意事項

特になし。