TP モニタ制御サービス(WebOTX TPBASEadm/tpadmd)未起動について

事象説明

    TP モニタ制御サービスが起動失敗すると、TP モニタ・マネージャも起動失敗します。このとき、プロセスグループが起動しないため、クライアントからのユーザアクセスはエラーとなります(ユーザ実装による)。UNIX の場合、インストール時の必須作業を行わなかったり、設定に不備があったりするとtpadmd の起動に失敗します。Windows の場合、WebOTX TPBASEadm が起動していない状態でWebOTX Agent Service を起動すると、WebOTX TPBASEadm も起動されます。しかし、ドメインのみを起動すると、WebOTX TPBASEadm の起動が行われないためTP モニタ・マネージャの起動に失敗します。

状況の確認方法

    TP モニタ・マネージャの起動に失敗した場合、統合運用管理ツールからTP システムを確認すると、停止状態になっています。また、TP モニタ制御サービスが起動失敗したという事象については、以下に説明するイベントログ・syslogから確認することが可能です。

    UNIX

      OTX07200004 TPMonitorManager Lifecycle Startup Error. java.net.ConnectException: Connection refused
      
    これは、TP モニタ管理サービスが起動していないことを表します。リリースメモに記載されている、inetd へのサービス登録を行っていないか、行った後有効にしていないことが考えられます。インストール後に必要な作業を行い、設定を有効にする必要があります。
      OTX07200004 TPMonitorManager Lifecycle Startup Error. com.nec.webotx.enterprise.TPMonitorManager.WebOTXNativeException: getservbyname error(0)
      
    これは、getservbyname()に失敗した、すなわちサービス名の取得に失敗したことを表します。リリースメモに記載されている、サービスのポート設定を行っていないか設定不備があるものと考えられます。インストール後に必要な作業を行い、設定を有効にする必要があります。
      WebOTX_Agent: OTX07200004 TPMonitorManager Lifecycle Startup Error. (com.nec.webotx.enterprise.system.TPMonitorManager)com.nec.webotx.enterprise.TPAClient.TPAClientException: TPA initilize failed
      WebOTX_Agent: OTX01205103: Service [com.nec.webotx.enterprise.TPMonitorManager.TPMonitorManagerLifecycle] cannot be started! : com.nec.webotx.enterprise.TPAClient.TPAClientException: TPA initilize failed (com.nec.webotx.enterprise.system.core)
      
    ${AS_INSTALL}/Trnsv/bin/tpadm2.sh の実行不正(環境変数の書式不正、実行権限不足など)状態によって起動しなかった時に出力されます。このとき、${AS_INSTALL}/Trnsv/bin/tpadm2.sh を単独で実行してエラーが出力された場合、そのエラーを解決する必要があります。エラーが出力されなかった場合は、Ctrl-C で終わることができます。

    また、サービスを登録しているinetd サービスが起動していないと、tpadmd プロセスが起動されません。syslogを確認して、inetd サービスが起動しているか、inetd サービス起動後にtpadmd が設定されているかを確認してください。マシン再起動時か、inetd に読み込ませるコマンドを実行すると、以下のメッセージがsyslogに出力されます。
      inetd[1043]: w-tpadm/tcp: Added service, server /opt/WebOTX/Trnsv/bin/tpadm.sh
      
    inetd の設定ファイルに間違った設定を行うと、正しく起動されません。
    例えば、パス設定を間違えると以下のようなエラーがsyslogに出力されます。
      inetd[7792]: exec /opt/WebOTX/Trnsv/bin/tpadm.sh: No such file or directory
      
    Windows
      OTX07200004 TPMonitorManager Lifecycle の起動処理に失敗しました。(com.nec.webotx.enterprise.system.TPMonitorManager) Error: java.net.ConnectException: Connection refused: connect
      OTX01205103: サービス "com.nec.webotx.enterprise.TPMonitorManager.TPMonitorManagerLifecycle" を起動することができません!起動する際は、コマンドから再度実行して下さい : java.net.ConnectException: Connection refused: connect (com.nec.webotx.enterprise.system.core)
      OTX01205104: サービス "TPMonitorManagerService" を起動することができません! : TPMonitorManagerService は起動していないか、もしくは起動に失敗しています!! (com.nec.webotx.enterprise.system.core)
      
    WebOTX TPBASEadm サービスはWebOTX Agent Service 起動時に起動されます。もしこのサービスを起動せずにドメインを起動したときに出力されます。

    WebOTX TPBASEadm サービスが何らかの原因で起動しなかった場合は、イベントログ(システム)にエラーメッセージを出力します。

    例えば、WebOTX TPBASEadm サービスのアカウントは、StandardあるいはEnterpriseインストール時に指定したアカウントが設定されます。このアカウントにはAdministrator 権限を持つアカウントを指定する必要があります。また、インストール時にインストーラによってAdministrators に対し、「サービスとしてログオン」の権限が付与されます。この権限がないアカウントを再設定してWebOTX Agent Service を起動しようとした場合、以下のメッセージを出力します。
      WebOTXTPBASEadm サービスは、次のエラーのため現在構成されているパスワードを使って .\useraccount として ログオンできませんでした:
      ログオン失敗: 要求された種類のログオンは、このコンピュータではユーザに許可されていません。
      WebOTX Agent Service サービスが依存している WebOTX TPBASEadm サービスは次のエラーのため開始できませんでした:
      ログオンに失敗したため、サービスを開始できませんでした。
      
    このとき、コンソール、あるいはサービスのポップアップメッセージにはエラー番号1068 の以下のメッセージが出力されます。
      依存関係サービスまたはグループを起動できませんでした。
      
    設定しているアカウントが無効になった、パスワードが変更されたなどの場合、サービスに設定しているアカウント設定を変更しなかった場合も、サービスの起動に失敗します。

    また、WebOTX TPBASEadm に設定しているアカウントがAdministrator 権限を持っていない状態で起動した場合、WebOTX TPBASEadm は起動しますが、ドメイン起動時に、以下のエラーでTP モニタ・マネージャライフサイクルが失敗します。
      OTX07200004 TPMonitorManager Lifecycle の起動処理に失敗しました。(com.nec.webotx.enterprise.system.TPMonitorManager) Error:com.nec.webotx.enterprise.TPAClient.TPAClientException: TPA ERROR: Tue Jun 06 20:59:16 2006 TPS12-00213 TP モニタ情報取得に失敗しました: ret(-112), err_code(5)
      

問題の検出方法

    異常終了が発生した場合は、イベントログ・syslogやWebOTX のログにメッセージ出力されます。イベントログメッセージに関しては、前述のメッセージの他、[ メッセージ一覧 ] を参照してください。

採取資料
復旧方法

    次の点を確認して、tpadmd プロセスが起動するようにしてください。

    UNIXの場合:

    1. WebOTX を停止してください。
      otxadmin> stop-domain --force <ドメイン名>

    2. WebOTX を起動してください。

      もし再起動で復旧しない場合は、以下を確認してください。

      • 以下のコマンドを実行して、w-tpadm ポートがLISTEN 状態になっていない場合、inetd への登録が正常に行われていない可能性があります。後述する「予防のための対策」で述べている方法で、inetd への登録と再読み込みをさせてください。
        # netstat -a | grep w-tpadm
        tcp 0 0 *.w-tpadm *.* LISTEN

      • /etc/services ファイルにサービスのポートが正しく行われていない可能性があります。後述する「予防のための対策」で述べている方法で、正しく設定してください。ポート番号は重複のないように設定する必要があります。

      • ${AS_INSTALL}/Trnsv/bin/tpadm2.sh を単独で実行したときにエラーが発生した場合、そのエラーを解決してください。問題がなければ、エラーは発生しません。そのままCtrl-C で停止してください。
        書式のエラーが発生した場合は、${AS_INSTALL}/Trnsv/bin/tpadm.sh、
        ${AS_INSTALL}/Trnsv/bin/tpadm2.sh、またはその中で参照している環境変数設定ファイルに書式ミスがないか確認し、修正してください。
        実行権がなかった場合は、${AS_INSTALL}/Trnsv/bin/tpadm.sh、
        ${AS_INSTALL}/Trnsv/bin/tpadm2.sh に実行権限があるか確認し、なければ付与してください。

      その後、WebOTX を再起動してください。

    Windowsの場合:

    1. WebOTX を停止してください。
      otxadmin> stop-domain --force <ドメイン名>

    2. サービス「WebOTX TPBASEadm」を起動できない場合は、コントロールパネルのサービスから、プロパティ情報(アカウント、スタートアップの種類)を確認してください。
      指定しているアカウントに変更があった場合は、ここで再設定をおこなってください。
      指定しているアカウントには、Administrator 権限と、セキュリティポリシーにおいて「サービスとしてログオンする権利」を設定してください。また、スタートアップの種類を「自動」(設定変更している場合は「手動」)にしてください。

    3. WebOTX を起動してください。

予防のための対策

    UNIX:

    インストール後の作業は、必ず行う必要があります。リリースメモに記載されている以下の設定を行っているか確認してください。

    サービスのポート設定

      /etc/services ファイルにエディタ等で以下の行を追加して下さい。
      w-tpadm 8899/tcp # TPBASEadm(SV)用

    inetd へのサービス登録

    また、tpadm2.sh などの編集を行う際は、書式や権限に注意して行ってください。


    Windows:

    もしインストール後、マシン再起動していないのであればマシン再起動をしてください。インストール後マシン再起動を行わないと、必要なサービスやプロセスが起動せず、TP モニタマネージャは起動失敗します。

    設定しているアカウントに変更がある場合は、サービスに設定しているアカウントの設定も変更してください。その際、設定するアカウントにはAdministrator 権限と「サービスとしてログオン」の権限が必要になります。


関連情報

    メッセージ一覧