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WebOTX - ESB製品におけるパブリッククラウド連携機能の実現

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現在の企業活動には欠かせない要素となってきているクラウドの活用ですが、より有効的に利用するには従来の業務の中心となっていたオンプレミスに存在する基幹システムやデータの活用が不可欠です。しかし、リアルタイムな相互接続という課題が大きな壁として存在しているため、多くのユーザはクラウドとオンプレミスを別のプラットフォームと切り離して考えざるを得ない状況に陥っています。

WebOTX Enterprise Service Bus (以下 WebOTX ESB) では、Salesforceとの連携を実現する機能が提供されています。これにより、従来のシステム間連携で提供してきたリアルタイム連携をSalesforceとの間でも実現できるようになりました。また、様々なプロトコルに対応しているため、Salesforceとオンプレミスの多様なシステム間でシームレスな連携を可能とします。

本コラムでは、WebOTX ESB V8.4の開発を推進した開発リーダーへのインタビューを通じて、Salesforce連携の実現に向けた製品開発者の取り組みをご紹介いたします。

Salesforceとのリアルタイムなデータ連携をコーディングレスで実現

NEC 第三ITソフトウェア事業部 翁 信之介

NEC
第三ITソフトウェア事業部
翁 信之介

WebOTX ESB のSalesforce連携機能は、どのような利用シーンを想定した機能であるか教えてください。

社内(オンプレミス)にあるデータとSalesforce上のデータをリアルタイムに相互に反映することを可能にする機能です。社内システムの費用削減や必要なリソースを即座に調達できるといった理由からクラウド型サービスについて話題が挙がります。一言でクラウドと言っても各社様々なサービス提供形態がありますが、その中でもニーズが最も高いSalesforceに対応することにしました。

クラウドの活用でまず課題になるのが既存データとの連携です。Salesforceの活用を検討している場合、高いミッションクリティカル性を求められるオンプレミスなシステムが保有するデータをSaleseforce上で共有することができます。また、オンプレミスにある機密性の高いデータをパブリッククラウド上に置くことをためらわれている場合には、Salesforceからオンプレミスへ必要なデータを転送することで共有化を図れます。

いずれも、既存システムを全てクラウド上に移行せずにオンプレミスとクラウドの良い部分を活用したハイブリッドクラウドを実現するための機能です。例えば、Salesforce上のデータに対し、社内のシステムから検索処理や更新を行なうことができます。また、Salesforceからのメッセージを受信することもできます。従来からESBが備えるメッセージ変換とプロトコル変換も使用でき、オープンシステムやACOS資産との連携が実現できます。

WebOTX ESBを導入することで、オンプレミスとSalesforceとの1対1接続でなく、数あるシステムの1つとしてSalesforceを利用できるので、将来のシステム拡張時にも容易にシステム間連携を追加することができます。

機能強化を行うにあたり、工夫した点はありますか。

Salesforceにはいくつかアクセスの手段があるのですが、それぞれ特徴があるのでどれを採用するか悩みました。REST APIも候補に挙がったのですが当時は正式にリリースされておらず、汎用的なSOAP APIを採用することになりました。Salesforceに関する知識を深めるため、セミナーや展示会から情報収集したりしました。

また、ESB上の連携アプリケーションを開発する方にSalesforce特有のノウハウやAPIの知識を極力要求しないで済むように意識しました。2011年のWebOTX ESB v8.4リリース時にはESB製品で直接Salesforce連携を謳っている製品はなく、他のモジュールやコネクタ製品との連携が必要でしたが、WebOTX ESBでは直接Salseforceと連携することができるようにしました。これにより、それぞれの連携製品に必要な設定が不要になるだけでなく、従来のコンポーネントと同様にSalesforceとの連携動作をGUIによる設定でできます。ESB内の設定に閉じ、Salesforceとのコネクション管理などの実装は不要なため、Salesforce特有のノウハウやコーディングは必要ありません。

日頃、問い合わせ業務等を行う中で、何かユーザから頂いた意見が反映されていれば教えてください。

ESB全体としてこれまでは、スモールスタートということで単一システム同士を連結する簡単なシステム連携が多くありました。そのような中でブロードキャスト送信やルーティング条件にXPathで記述するといった強化をしております。さらに、メッセージ配信の信頼性向上のためメッセージの優先度配信やエラーになったメッセージを再配信する機能を強化しております。これらによって、複数のシステムに対するメッセージの一斉送信や重要なメッセージを優先的にルーティングするなど、メッセージ基盤としての機能を充足し要望に応えております。

今後のWebOTX ESBではどのような強化を行っていきたいと考えていますか。

Salesforce連携に関して言えば、REST APIやBulk APIといったSalesforceが提供する他のAPIに対応し、様々な要件に適用可能にしていきたいと考えています。

他にも、性能向上や開発生産性の向上など、ご利用いただいているユーザ様からのご要望・ご意見も参考にしながら開発プランを練っています。例えば、メッセージ基盤として大容量データ転送の拡大や監視機能の強化の要望を受けています。また、開発容易性の向上にも引き続き取り組みます。メッセージの経路設計やメッセージフォーマットの定義から設計書の自動生成やマルチテナント環境などで有効なテンプレートによる既存開発成果物の複製などができるような形にしたいと考えています。

(2013年2月1日)

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