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WebOTX - アウトソーシングサービスの進化を支える協業企業、SaaS事業者が求めるサービス基盤を実現

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ITインフラに対する安定性、信頼性、性能への要件は、年々高度化している。また、企業やSaaS事業者などからは、資産を保有せず、リソースだけを自由に活用したいという要望も聞こえてくる。サービス実行基盤「WebOTX」を持つNECとアプリケーション・デリバリ・コントローラ「BIG-IP LTM(Local Traffic Manager)」を擁するF5ネットワークスは、確かな実績を持つ両製品を軸にパートナーシップを締結。企業やSaaS事業者の求めるアウトソーシングサービスの進化に貢献している。

「所有」から「利用」へ変化する企業のIT戦略

写真1NEC
マネージドプラット
フォームサービス
事業部
統括マネージャー
渡辺 祥

現在、企業のIT戦略は、「所有」から「利用」へとシフトしている。各種ホスティングサービスやSaaS型サービスに対する関心の高まりも、そのことを表している。多くの企業が構築や運用負荷、コストなど、システム保有時に発生する負担を軽減し、ビジネスの成長に直結するアプリケーション開発などにリソースを集中させようと考えているのである。

このような変化を受け、NECが提供しているのが「RIACUBE」というアウトソーシングサービスである。「RIACUBEは、当社が事前にハードウェア、OS、ミドルウェアなど、システムを構成する各要素の組み合わせ動作検証をした上で、お客様のニーズに合わせて個別にITインフラを構築。その機能と運用サービスをアウトソーシングで提供するものです。お客様は、構築、運用業務から解放され、月額料金制で必要なITリソースを、必要なときに、必要なだけ、オンデマンドで利用できます」とNECの渡辺 祥は語る。
このような特長を持つRIACUBEは、一般企業はもちろん、サービスの提供基盤を迅速かつ効率的に調達したいSaaS事業者などにとっても有効となる。実際、RIACUBE提供開始後の反響について渡辺は、「当初の予想を遙かに超える引き合いがある」という。

RIACUBEのSLAを支えるWebOTXとBIG-IP LTM

写真2F5ネットワークス
ジャパン
テクノロジーディレクター
佐藤 重雄氏

一方,ITが企業や社会において,より重要な役割を担うようになった今日,企業システムやSaaS型サービスを支えるITインフラには,より高い安定性,信頼性が求められるようになっている。また,大量トランザクションのリアルタイム処理など,求められる性能もさらに高度化している。渡辺氏も「RIACUBEの利用を検討するお客様も,安定性,信頼性,性能に関して,非常に高いSLAを要求されます」と説明する。

その安定性と信頼性,性能を実現する上で,とりわけ重要な役割を担っているのが,クライアントからの要求を処理するサービス実行基盤,そしてクライアントとサーバ間のトラフィック・コントロールを司るアプリケーション・デリバリ・コントローラである。そのため,NECは,両分野の強化に積極的に取り組み,その成果をRIACUBEに還元してきた。

まず,サービス実行基盤の領域では,自社の「WebOTX」を中心に据えた取り組みが挙げられる。

WebOTXは,NECがメインフレームで培ってきた技術をベースに開発し,企業の基幹業務や社会サービスを支えるミッションクリティカルな領域で数多く採用されてきた実績を持つ。「その信頼性に加えて,ユーザの視点からは,特にサポート面で大きなアドバンテージを持つ製品だと捉えています」と渡辺氏は,サービス事業者としての立場から,WebOTXの強みを強調する。

具体的には,RIACUBEのITインフラ上に構築されるアプリケーションのライフサイクルは長期にわたる。そのため,それを支える実行基盤にも長期間,安定したサポートが求められる。その点,WebOTXは,NECが継続的なサポートを約束しており,大きな安心感があるというのである。

一方,アプリケーション・デリバリ・コントローラについては,卓越したトラフィック管理を実現するF5ネットワークスの「BIG-IP LTM」をRIACUBEの主要コンポーネントとして採用。同時にWebOTXのパートナープログラムである「WebOTX WORKS」を通じて,F5ネットワークスとの関係を強化している。

「私たちは,ITシステムの課題は,オープン化の進展によって,アプリケーションとネットワークが別々に構築,運用され,両者の整合性が失われてしまっている点にあると捉えています。そこで当社では,アプリケーション・デリバリ・ネットワーキング(ADN)というコンセプトを提唱。アプリケーション,ネットワーク,運用が三位一体となったアーキテクチャによって,より高速かつ安全にアプリケーション配信を行える仕組みを目指しています」とF5ネットワークスの佐藤 重雄氏は同社のビジョンを語る。

佐藤氏は,こうした同社の考えを「メインフレーム回帰」とも表現する。協業の背景には,F5ネットワークスの根底にあるコンセプトとメインフレームで培った技術をWebOTXに投入してきたNECの姿勢の一致があったともいえる。

膨大なトランザクション処理に力を発揮する連携機能を実現

WebOTXとBIG-IP LTMは、すでに主要コンポーネントとしてRIACUBEを支えているが、両社の緊密なパートナーシップによって、より大きな価値を生み出そうとしている。その1つが、WebOTXとBIG-IP LTMの連携機能だ(図)。

図1

これは、システムの負荷状況に応じ、動的な負荷分散制御を実現するもの。特定サーバの高負荷状態が検出された場合、WebOTX側でサービスの稼働を別の低負荷サーバに切り替えた上、連動してBIG-IP LTMが、クライアントからのリクエストを切り替え先サーバにルート変更するのである。

これにより、WebOTX上で稼働するサービスの処理能力を動的に変更し、常に良好なレスポンスを確保することが可能になる。特に、膨大なトランザクションを処理しなければならないようなシステムに最適だ。「RIACUBEのアピールポイントとしても非常に魅力的な機能。今後、積極的に採用していく予定です」と渡辺氏は語る。

また佐藤氏は、連携機能以外にも、「よりシステム構築の現場に近いNECのエンジニアの方たちと一緒にビジネスに取り組むことで、当社の人材育成、製品開発にも良い影響があるのではと期待しています」と付け加える。

今後、RIACUBEに求められる安定性や信頼性、そして性能は、ますます高まることが予測される。NECとF5ネットワークスは、互いの強みを持ち寄ることで、そうした要件をクリア。ユーザ企業、サービス事業者のアウトソーシングサービスへの期待に応えようとしているのである。

(2009年1月29日)


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