ページの先頭です。
サイト内の現在位置を表示しています。
  1. ホーム
  2. ソフトウェア
  3. WebOTX
  4. 導入事例
  5. 旭化成リフォーム株式会社 様
ここから本文です。

WebOTX - 導入事例 ~旭化成リフォーム株式会社 様~

Web技術を用いたへーベルハウス資材発注供給システム

旭化成工業株式会社住宅事業部門住宅情報システム部部長 藤田純司 氏

住宅建設や既存住宅のメンテナンスには多くの関連業者が介在するため、最適な部材の特定や配送をはじめ、効率的な作業や運営がしにくいという課題を抱えている。この課題を解消する手段として、旭化成住宅事業部門が構築した新資材発注供給システムは注目すべき存在だ。

Web アプリケーションサーバ製品にNEC提供のWebOTXを採用。住宅メーカサイドによる部材選定、配送など現場管理の一貫したコントロールによりコスト削 減などの多大な効果を生み出している、旭化成住宅事業部門が掲げる「ロングライフ住宅」をサポートする意味でも同システムは重要な位置を占めている。

ロングライフ住宅のサポートをシステム的に実現する

旭化成は化学・繊維を中心とした各種素材メーカとして産業界の一角に確かな位置を占めており、LSIや酒類、医薬品などにも進出している。

そんな旭化成の幅広いビジネスの中で、28年前から事業化し「へーベルハウス」のブランド名で知られるのが住宅事業。住宅と建材をあわせて4,000億円近い売上を達成し、旭化成の中でも大きな事業分野になっている。

へーベルハウスは大都市の住宅事情に適した敷地活用型の高機能住宅をはじめ、都市近郊、郊外のゆとりにある邸宅タイプまで、商品群を充実させ、現在では年間6,000戸近く販売している。

ヘーベルハウスの商品コンセプトは「ロングライフ住宅(長期耐用住宅)」。構造・躯体の耐久性はもとより、将来の生活変化や増改築に柔軟に対応する可変性や、50年にわたる定期点検、さらには5年サイクルの計画修繕(メンテナンスプログラム)などによって、顧客の満足を半世紀にわたって維持していこうとするものである。

「そのためには住宅そのものの品質はもちろんですが、建てた後の家族構成の変化やライフスタイルの変化などにも柔軟に対応できるシステム作りも、住宅部門の重要なミッション(使命)と考えています」と本セミナーの講師役を務めた旭化成工業 住宅部門 住宅情報システム部長の藤田純司氏は語る。

旭化成が今回、Web技術を活用した新資材発注システムを構築したのもこうした背景に基づいたものだ。

「事柄決定者」が情報処理の中心に位置するシステムへ

旭化成住宅事業部門の以前の情報システムは、メインフレームを核とした中央集中型のCADシステムであり、営業所からの受注情報をもとに専門のオペレータ が設計図を引くという作業が行われていた。この描画CADと事務システムがそれぞれバラバラに稼動する時代が長く続いた。

このシステム 形 態に大きな転換が起きたのは90年代後半である。初めて分散型CADが導入され、中央集中型のシステムに代わって、営業所単位の情報処理が行われるように なった。CADオペレータが営業マンからの情報をもとに設計図を描くのではなく、営業所の「事柄決定者」がすべての情報を入力し、見積もりも出せるという 仕組みが実現したのだ。

1999年に生産準備センターが設立され、必要な資材を拾い出し、発注し、タイムリーに現場に供給する一貫したシステムをさらに追求していった。これを基盤に、1999年10月、新資材発注供給システムが完成し、カットオーバーする。

「当社の住宅ビジネスは、顧客、工務店、部材メーカなどが複雑に絡み、業務のプロセスに関しても営業、設計、インテリアアドバイザー、工事、ホームサービスといった各ライン部門が全国役00ヶ所の営業所に配備されており、これらのライン部門に本部スタッフを加え、いかに情報のスムースな流通をはかり、顧客満足度を高めるかがシステム構築の大きな課題でした」と藤田部長。

施工に必要な部材をどう確定し現場に供給していくか

こうしたテーマに基づいて構築された新資材発注供給システムは、一方に営業体制、他方に生産準備センターを配する構成になっている。生産準備センターとは、部材を選定し、納期を決め、発注し、タイムリーに施工現場に運ぶ役割を持つ。つまり日本各地で住宅建設を行う約5,000ヶ所の「工場」を運営管理し、工事の進行をサポートしている。この営業体制と生産準備センターがシームレスにつながっていることが、システム上のポイントになっている。

特に大きな目玉は、施工に必要な部材をどう確定していくかという機能にある。この機能を実現するため、WebアプリケーションサーバにNECのWebOTXを利用し、新資材発注供給システムを構築した。

キッチンセットや洗面化粧台、建具、細かな外装・内装部材などに関しては、品目も多いため、部材の拾い出しや配送は専門業者に委託していた。事業部門からの直接支給の部材もあるため、資材供給やコスト確認が煩雑になることから、これを整理・統合して部材の安定供給とコスト把握、コストダウンをはかるシステムに移行するのも新資材発注供給システムの大きな狙いだった。

必要な部材を必要なだけタイムリーに現場に供給する

「要するにこれまで以上に部材の供給を管理・整備していこう、品質も確保しようということです。どんな部材を選び、いつ、どうやって運ぶ、といったことを含めてシステムがコントロールする仕組みにするのが目的でした」と藤田部長。

従来は建材店や工務店や旭化成住宅事業部門が必要に応じてそれぞれがコントロールするという、やや煩雑で非効率的な仕組みだった。それを改め、旭化成住宅事業部門が部材を拾い出し、発注し、業者に伝えるという情報処理の3本柱を確立する一貫したシステム構築を指向した。ここにWebOTXが有効に機能している。

このシステムにより部材をハンドで拾い出す手間が省け、その分のコストが低減できるとともに、品質が安定するメリットが生まれる。追加配送の手間もコストも大幅に軽減できる。

「住宅建設、あるいはメンテナンスでは、部材を必要な時に必要なだけタイムリーに供給し、狭い現場に在庫を貯めないことが要求されます。こうした効率化により、年間に数十億円の経費がカットできます」と藤田部長。

周囲を上手に巻き込んでのシステム開発が成功へのカギ

新資材発注供給システムは1999年10月にカットオーバー。センターにおいて、部材を特定し、外部の建材店や卸商社に対してその情報を送り、配送を的確に指示している。

システム構築に当たって苦労したのは、工務店や建材店など、どちらかといえば情報システムに不慣れな取引業者も巻き込んで、システム構築をしていかなければならなかった点であった。これは関連業者をも含めた一貫システムを構築する際には誰もが経験する課題であり、これをいかに克服するかがシステムの成否を左右する。

ロングライフ住宅 ヘーベルハウス

「WebOTXのいい点は、まずシステムが非常に安定していること。アプリケーションがWebアプレットで効率的に配信されるため、ユーザに負担がかからないことなどですね」と藤田部長はWebOTXを評価する。

実際の構成は、ハードウェアにNX7000サーバ、ソフトウェアはWebOTX、クライアントにはNetscapeなどを配し、グループ会社の旭化成情報システムがサーバの運用を行っている。

住 宅建設や既存住宅のメンテナンスサービスでは、各地に生産工場、すなわち施工現場が散在し、効率的な管理がしにくいという問題を抱えている。旭化成住宅事 業部門が今回実現した新資材発注供給システムは、この課題を解決し、いかにコスト削減や顧客満足度を向上させるかというテーマに対するひとつの回答として 注目に値する。


(2001年6月12日)


ページの先頭へ戻る