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国際イベントで活躍するNECの技術

国際博覧会やオリンピック、ワールドカップなど、世界中から多くの人々が集まり楽しむ国際イベント。2020年には、2回目の東京開催となるオリンピック・パラリンピック競技大会が控えており、開催を楽しみにしているかたも多いのではないでしょうか。

現在、NECは「東京2020ゴールドパートナー」として、安全・安心なオリンピック・パラリンピック競技大会の実現に取り組んでいますが、これまでもさまざまな国際イベントに貢献してきました。

今回は、イベントの映像を世界に届けるための通信システム、ネットワークやディスプレイなど、これまで国際イベントで活躍してきたNECの技術をご紹介します。

感動の瞬間を世界へ ― オリンピック東京大会のテレビ世界中継に貢献

1964年10月、第18回オリンピック競技大会となる東京オリンピックが開催されました。 アジア地域で初めての開催、そして戦後日本の復興と国際社会への復帰を印象づけるシンボルとして、日本国民のみならず世界からの注目を集めた大会だと言えます。

当時の日本では、テレビの普及率が9割近くにのぼっていたこともあり、日本中の人がテレビから競技場で繰り広げられる熱戦を観ていたことでしょう。その一方で、同じ試合をリアルタイムでテレビ観戦している人々が、日本から遠く離れたアメリカやヨーロッパにもいたことはご存じでしょうか。

東京オリンピックは、その競技の模様が初めて通信衛星によって世界にテレビ中継されたことでも、大きな意味を持つ大会です。この歴史的な成功に、NECの宇宙通信技術が貢献しています。

1950年代、日本において宇宙開発研究の気運が高まるなか、NECはロケット観測用テレメータ機器や宇宙通信のための地上施設、人工衛星の計装化の研究を進めていました。

その成果として、1963年には日本初の衛星通信地球局 KDD茨城宇宙通信実験所に、高感度受信装置を納入し、同年11月に行われたに米間初のテレビ中継実験成功に貢献。
更に、茨城県鹿島町の郵政省電波研究所には、宇宙通信用30mパラボラアンテナ装置をはじめとするシステム一式を納入。この電波研究所 鹿島支所の施設が、オリンピック東京大会のテレビ世界中継に活躍しました。

建設されたパラボラアンテナは、当時アジア最大規模の大きさであり、『NEC』No.63(1964年2月)に掲載の論文には、その開発の様子が詳しく報告されています。

宇宙通信用30米アンテナ装置(構造部)

東洋一の大きさを誇る宇宙通信用30米パラボラアンテナ装置一式を郵政省電波研究所のご注文により当社が設計製作し茨城県鹿島町に建設を進めておりましたが、いよいよ実用段階に入る態勢になりましたので、ここに機械構造部の調査、設計、製作および現地建設工事についてその概略をご報告いたします。

大野 孝、赤木 喜男、中川 豊、小幡 英三、加藤 靖男
(NEC No.63 1964年2月)
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宇宙通信の分野で、東京オリンピックを盛り上げることに貢献したNECですが、軽井沢総合馬術競技場では「テレメール*」が通信連絡に利用されるなど、競技場でもその技術が生かされました。

*「テレメール」はNECが当時開発した製品であり、紙に書いた文章や図形をそのまま機器間でやりとりできる機器(たとえるなら、小さなFAX)です。

1988年のソウルオリンピックでは衛星放送を使ったハイビジョンの公開実験放送に参加し、更に1998年の長野オリンピックに活用されたVODシステムの構築に協力するなど、その後もさまざまな場面でNECは貢献しています。

国際博覧会で技術力を世界に発信

1964年の東京オリンピックに続き、日本中を沸かせたイベントと言えば、1970年の日本万国博覧会(大阪万博)でしょう。

『NEC』No.100の表紙 (写真は住友児童館)『NEC』No.100の表紙
(写真は住友児童館)

NECは住友グループの一員としてパビリオン「住友童話館」の展示企画・設計に協力するとともに、万博会場のテレビ中継用ビデオシステムや通信システム、テレビ電話・ワイヤレステレホンのシステムなどでその技術が活躍しました。
『NEC』No.100(1970年11月)では「日本万国博特集号」として、その技術・サービスを紹介しています。

住友グループのパビリオン「住友童話館」では、総合プロデューサーに小谷正一氏を迎え、世界の人々に親しまれている童話にひそむ人間本来の夢「美と愛と希望の泉」をテーマに、古今東西の童話のアニメーション展示や、映像と人形劇を組み合わせた小劇場(パピプッペ劇場)が催されました。

NECは「住友童話館」における音響装置の製作のほか、「コンピュータの天眼鏡」と名付けられた展示の製作・運営をも担当しました。 これは、カメラで写した来場者の顔から輪郭映像情報を出力して、鼻・口・顎などのパターンを認識し、あらかじめ用意された21種の性格基本型のいずれかに分類判断するという、映像情報処理と性格診断を結びつけたシステムです。

住友童話館展示用コンピュータシステムについて

日本万国博においてNEC日本電気では住友グループの一員として,「住友童話館」の7-B館に「コンピュータの天眼鏡」と名づけられたコンピュータ・ショーの企画に協力し,その製作と運営をも担当しました。
そこでは“人間とコンピュータのより良き調和”を目指して行われている開発努力の成果の一つとして,情報処理の新しい分野である“数字情報”や“文字情報”につぐ第三の情報ともいうべき“”映像情報“の処理技術を性格判断の構想とむすびつけて披露しました。

渡辺 敏之、丹羽 禄二、藤巻 孝司、村尾 忠孝
(NEC No.100 1970年11月)
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このユニークな展示は、多くの来場者を楽しませるとともに、パターン認識など映像処理におけるNECの高い技術力を示すものとなりました。

また、万博会場に納入されたテレビ電話やワイヤレステレホンのシステムは会場案内や迷子案内に活躍し、緊急通報受付指令装置は会場内の治安維持に貢献しました。

このように、展示から会場のインフラまで、さまざまなシーンでNECの技術・製品が活用され、「世紀の祭典」と呼ばれた大阪万博の成功の一翼を担いました。

その後も、1985年に茨城県つくば市で開催された国際科学技術博覧会(科学万博-つくば’85)では、NECが開発した高品位テレビ用400インチ大画面投写システムが、政府出展のエキスポセンターコズミックホールで用いられるなど、国際博覧会においてその技術力を世界へ発信しています。

観客が安心して快適に過ごせるスタジアムをICTで実現

ここまで、日本国内で開催された国際イベントを話題にしましたが、海外でもNECの技術やソリューションが活躍しています。

NECは、長きにわたり培ってきた技術力を生かし、2014年にFIFAワールドカップが開催されたブラジル各地のスタジアムにおいて、ネットワーク、セキュリティ、映像、音響などさまざまなシステムの統合管理をICTで実現しました。

ワールドカップを支えた「NECのスタジアム・ソリューション」

NECは、2014年にFIFAワールドカップが開催されたブラジルにおいて、スタジアム建設プロジェクトにシステム・インテグレーターとして参画し、さまざまなICT製品を最適化した1つのインフラとして統合するとともに、求められた納期、品質基準をクリアしました。本稿では、本プロジェクトを例として、グローバル規模の社会ソリューション事業に貢献するNECのインテグレーション力、マネジメント力を紹介します。

藤永 誠司・Francisco Yoshihiro Yamamoto・Claudia Yokoo Eguti
福永 孝一・坂本 修作・幸田 拓也・小林 哲郎
(NEC技報 Vol.67 No.1 2014年11月)
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以上、駆け足ではありましたが、宇宙通信システムやネットワーク、スタジアムの建設プロジェクトまで、国際イベントを舞台に活躍したNECの技術・ソリューションをご紹介しました。

イベント開催当時の様子を知るかたも、そうでないかたも、今回ご紹介したNEC技報の記事を通して、当時のイベントの雰囲気やNECの技術の一端を感じていただけると幸いです。

(2015年6月30日 公開)

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