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2016年度C&C賞表彰式開催

2016年11月30日ANAインターコンチネンタルホテル東京にて2016年度C&C賞表彰式典が執り行われました。晩秋の午後、約110名もの多くの方々にご出席いただきました(写真1)。

写真1 C&C賞表彰式典

式次第に従い、矢野理事長による開会の挨拶があり、C&C賞は今回が32回目で、過去63グループ104名にのぼる受賞者を輩出したことなどの活動が報告されました。

次に青山友紀審査委員長による選考経緯と受賞2グループの発表があり、グループAの受賞者として、「スピントロニクス技術に関する先駆的・先導的研究への貢献」 に対し、東北大学電気通信研究所 教授の大野英男教授、また、グループBの受賞者として、「ニューラルネットワーク領域における研究並びにディープラーニング技術の先駆的開発に関わる卓越した貢献」に対し、トロント大学名誉教授で、グーグルディスティングイッシュドリサーチャーのジェフリー・ヒントン教授らの業績が紹介されました。受賞者の方々には、矢野理事長より、表彰状、C&C賞牌と賞金とが贈られ(写真2)、大野英男教授より受賞のスピーチがあり、今回お怪我でご欠席となったジェフリー・ヒントン教授からは受賞のスピーチのビデオメッセージが届けられ上映されました。

写真2 グループA 受賞者の大野教授、矢野理事長(右から)

続いてご来賓の経済産業省商務情報政策局長の安藤久佳様からは、受賞者それぞれへのお祝いに加え、今回の受賞対象となった業績は、IoT、AI、ビッグデータという現在の社会変革を牽引する新たな技術潮流を切り拓いた極めて重要な貢献であるとして感謝の意を述べられ、経済産業省としても、NEDOや産業技術総合研究所などを通じ、省エネルギー・高速半導体やディープニューラルネットワークの社会実装を支援していく、とのお言葉をいただきました。電子情報通信学会会長の佐藤健一様からは、ビッグデータやIoT時代が抱えるICTのエネルギー消費問題にいち早く挑戦し、半導体スピントロニクスという革新的な発想によって数多くの研究成果を生み出し続けておられる大野英男教授の先見性と努力を称えられるとともに、40年もの長きにわたり機械学習の研究分野の発展に貢献され、結果今日の人工知能ブームをディープラーニングによって広められたジェフリー・ヒントン教授の多大な社会貢献と合わせ、今回の両受賞者が研究成果の実用化を強力に推進されていることに対しても敬意を表したいとのご祝辞を頂戴し、贈呈式は滞りなく終了しました。

受賞記念講演では、グループAの大野英男教授からは、半導体と磁性体に電子がもつ重要な性質である電荷とスピンという特性によって橋を架ける「スピントロニクス」の技術創生に自身が長年携わってきた歴史を振り返られ、また数多くの研究者や同僚と一緒に物性研究から産業への応用研究まで同技術を発展させてきた成果や苦労談をご紹介いただくとともに、今後もスピントロニクスによって低電力・高性能の両立という集積回路のパラダイムシフトを実現したいという意志の表明と、その実現のための産学連携の重要性と期待を説明されました。また、ご欠席されたグループBのジェフリー・ヒントン教授からは、ご自身の研究の概要をご講演されたビデオが届けられ上映されました。それに続き、ヒントン教授とご親交の深いNTTフェロー上田修功博士から、ヒントン教授のご業績の産業応用について紹介されました。ヒントン教授のビデオでは、古くから研究されていたディープラーニングという発想がなぜ近年まで実現できなかったかの理由の紹介とともに、実用に資するために開発した事前学習処理による高速学習処理アルゴリズムや、他のいくつかの独創的なアイデアを丁寧にご説明いただきました。続く上田博士の講演では、ディープラーニングが革新をもたらたしてきた音声認識と物体認識という2つの主要分野における応用事例と、ヒントン教授グループの貢献の数々が紹介されました。いずれの講演の内容も、急速に変化しつつある現代社会の今後の発展や課題の解決に対し、欠かすことができない重要な技術であることが改めて認識でき、まさに時機をとらえた講演となりました。

受賞講演の後、受賞者を囲んでのカクテルパーティの場が設けられました。短い時間ではありましたが、和やかな雰囲気の中で、参加者が受賞者にお祝いの言葉を述べ、また参加者同士が懇親を深める交歓の場となりました。ご来賓の方々との晩餐会では、情報処理学会会長の富田達夫様による祝辞と乾杯のご発声に始まり、宴の最後にはそれぞれの受賞者のお客様の代表からのご祝辞と、受賞者による返礼を頂戴し、和やかな雰囲気のなか閉会となりました。

今回受賞のテーマは、いずれもこれまでの情報社会の在り方を根本から変革させる可能性を有する革新的な技術であるとともに、人類に貢献し、社会の持続的成長や発展に欠くことのできない極めて重要な基盤技術となることが大いに期待されるC&C技術の創出を称えるものであったと言えます。

関連URL

C&C賞受賞者の詳細な情報につきましては、以下のNEC C&C財団ホームページをご覧ください

公益財団法人NEC C&C財団について

NEC C&C財団は、C&C技術分野、すなわち情報処理技術、通信技術、電子デバイス技術及びこれらの融合する技術分野における開拓又は研究に対する奨励及び助成活動を通じて、世界のエレクトロニクス産業の一層の発展を図り、経済社会の進展と社会生活の向上に寄与することを目的としています。1985年3月に設立された財団法人であり、その基金はNECからの寄付金に依っています。

この目的を果たすための活動として、現在、顕彰事業及び研究助成事業を行っています。

顕彰事業としては、「C&C賞」に加え、本財団の国際会議論文発表者助成を受けて海外で発表された論文のなかから、毎年おおむね3件以内の優秀論文に対して「C&C若手優秀論文賞」と賞金を授与しています。

研究助成事業としては、日本在住の大学院所属の学生で、海外で開催される国際会議で論文発表などをされる方々への会議参加費用の助成とともに、日本の大学院に滞在中の外国人研究員に対する研究費用助成を行っています。

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